集会祈願
救いの源である神よ、あなたは御子キリストの復活によって、全世界を罪と死の支配から解放してくださいました。あなたに呼ばれ、一つの民とされたわたしたちをみことばによって強め、主の復活をあかしする者としてください。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン
🌸 第一朗読 (使徒言行録3.13-15、17-19)
13〔その日、ペトロは民衆に言った。〕アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、わたしたちの先祖の神は、その僕イエスに栄光をお与えになりました。ところが、あなたがたはこのイエスを引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。 14聖なる正しい方を拒んで、人殺しの男を赦すように要求したのです。 15あなたがたは、命への導き手である方を殺してしまいましたが、神はこの方を死者の中から復活させてくださいました。わたしたちは、このことの証人です。 17ところで、兄弟たち、あなたがたがあんなことをしてしまったのは、指導者たちと同様に無知のためであったと、わたしには分かっています。 18しかし、神はすべての預言者の口を通して予告しておられたメシアの苦しみを、このようにして実現なさったのです。 19だから、自分の罪が消し去られるように、悔い改めて立ち帰りなさい。
🌸 答唱詩編 詩編4 典70 ①②4
答:神よ、あなたの顔の光を、
わたしたちの上に照らしてください。
正しさを守ってくださる神、
私の叫びにこたえ、
悩みの中にもいこいをあたえ、
私をあわれみ、心に留めて下さい。 【答】
人よ、いつまでも心をとざし、
むなしいことを追い、見せかけを求めるのか。
神はわたしを選び、ご自分のものとされた。
神は、わたしの叫びに耳を傾けてくださる。 【答】
あなたが私の心に与えて下さる喜びは、
小麦とぶどうの豊かな実りにまさるもの。
神よ、私の平和はあなたのうちにある。
わたしは床につき、心静かに眠る。 【答】
🌸 第二朗読 (一ヨハネ2.1-5a)
1わたしの子たちよ、これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。たとえ罪を犯しても、御父のもとに弁護者、正しい方、イエス・キリストがおられます。 2この方こそ、わたしたちの罪、いや、わたしたちの罪ばかりでなく、全世界の罪を償ういけにえです。 3わたしたちは、神の掟を守るなら、それによって、神を知っていることが分かります。 4「神を知っている」と言いながら、神の掟を守らない者は、偽り者で、その人の内には真理はありません。 5しかし、神の言葉を守るなら、まことにその人の内には神の愛が実現しています。
アレルヤ唱 典 264(第三主日AB)
アレルヤ、アレルヤ。主イエスよ、聖書を開いて私たちに話し、心を燃やしてください。アレルヤ、アレルヤ。
🌸 福音朗読 (ルカ24.35-48)
ルカによる福音
35二人も、道で起こったことや、パンを裂いてくださったときにイエスだと分かった次第を話した。
36こういうことを話していると、イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。 37彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。 38そこで、イエスは言われた。「なぜ、うろたえているのか。どうして心に疑いを起こすのか。 39わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」 40こう言って、イエスは手と足をお見せになった。 41彼らが喜びのあまりまだ信じられず、不思議がっているので、イエスは、「ここに何か食べ物があるか」と言われた。 42そこで、焼いた魚を一切れ差し出すと、 43イエスはそれを取って、彼らの前で食べられた。
44イエスは言われた。「わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてある事柄は、必ずすべて実現する。これこそ、まだあなたがたと一緒にいたころ、言っておいたことである。」 45そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、 46言われた。「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。 47また、罪の赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる』と。エルサレムから始めて、 48あなたがたはこれらのことの証人となる。
奉納祈願
いつくしみ深い神よ、主キリストはわたしたちの集いの中におられ、きょうもいのちのパンの食卓へと招いてくださいます。信じる心を新たにしたわたしたちが、キリストのいのちに豊かにあずかることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン
拝領祈願
恵み豊かな神よ、キリストの命に満たされたわたしたちを、きょうの使命へと遣わしてください。それぞれの場所で、主の復活の神秘をあかしすることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
🌸 分かち合い
キリスト者として私たちの使命は主イエス・キリストが今生きているということを証しするのです。伝われてきた復活のメッセージは非常に簡単なものです。主イエスは今生きています、あるいは、復活された主イエスを見ましたというメッセージです。最初の弟子たちはこのようなメッセージをしか伝えませんでした。
しかし、多くの人びとはこのメッセージを信じませんでした。弟子たちも最初にこのメッセージを信じませんでしたが、後に主イエスが様々な形でご自分を見せてくださり、ご自分について書かれた聖書の言葉を実現するために解釈してくださりして、それらによって弟子たちは信仰が強められ、目を覚めて、心を燃え、復活された主イエスを見出すことができました。それで、弟子たちは、復活された主イエスは今生きているという体験を一生懸命証してきました。復活された主イエスの証人となりました。
今日の福音書を読んでみますと、信仰が弱い時に、弟子たちは恐れにおさめられて、主イエスが現れても、それは主イエスではない、それは亡霊だと思ってしまいました。昨日の福音書も同じように語りました。主イエスはパンを増やす奇跡を行った後、弟子たちを湖の向こう岸に行かせました。弟子たちは舟に乗り、途中に強い風が吹いて、湖が荒れはじめ、主イエスが湖の上を歩いて舟に近づいてきたのを見て、幽霊だと思い、非常に恐れたと語られています。
しかし、彼らは信仰が強められるなら、主イエスが本当に生きているのだ、あるいは恐れたときに主イエスが一緒にいてくださったのだと分かるようになります。私たちも日々生活の中で、度々主イエスの存在が見えないでしょう。特に困難の時や、苦しんでいる時など信仰がないならば、復活された主イエスの代わりに亡霊や幽霊のような姿が見えてばかりいるかもしれません。その時に辛さはもっと辛く感じているでしょう。
復活された主イエスは時々私たちが思わず時に来てくださいます。生活の中で舟のように逆風で海に沈み込まれるそうという恐れが来た時に、主イエスは私たちを助けるために近づいてきてくださいます。あるいは、苦しみによって私たちの心が家のドアのように閉まってしまった時に、主イエスは真ん中に来て、一緒にいてくださいます。そして、主イエスは私たちに平和を与えてくださり、私たちを派遣します。
今のところから始めて、家族からはじめて、あなた方は自分の体験を人々に宣べ伝え、復活された主イエスの出来事の証人となりなさいということを私たちが呼びかけられているでしょう。復活の体験によって、私たちは希望の証人となり、いのちの証人となり、また喜びの証人となりますように。