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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第九木曜日(偶数年)

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年間第九木曜日(6/6)

あなたは、神の国から遠くない

マルコ12:34
集会祈願

🌸 第一朗読 (2テモテ2:8-15)

使徒パウロのテモテへの手紙

 〔愛する者よ、〕8イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたのです。 9この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。 10だから、わたしは、選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいます。彼らもキリスト・イエスによる救いを永遠の栄光と共に得るためです。 11次の言葉は真実です。
 「わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、
 キリストと共に生きるようになる。
 12耐え忍ぶなら、
 キリストと共に支配するようになる。
 キリストを否むなら、
 キリストもわたしたちを否まれる。
 13わたしたちが誠実でなくても、
 キリストは常に真実であられる。
 キリストは御自身を
 否むことができないからである。」

 14これらのことを人々に思い起こさせ、言葉をあげつらわないようにと、神の御前で厳かに命じなさい。そのようなことは、何の役にも立たず、聞く者を破滅させるのです。 15あなたは、適格者と認められて神の前に立つ者、恥じるところのない働き手、真理の言葉を正しく伝える者となるように努めなさい。 

🌸 答唱詩編 詩編25 典137①②

答:すべての人の救いを願い、
  わたしはあなたを持ち望む。

神よ、あなたの道を示し、
その小道を教えてください。
あなたの真理のうちに、
わたしを導き、さとしてください。 【答】

神はあわれみ深く、正義に満ち、
罪びとに道を示される。
神は貧い人を正義に導き、
へりくだる人にその道を教えられる。 【答】

アレルヤ唱

アレルヤ、アレルヤ。わたしたちの救い主イエス・キリストは死を滅ぼし、福音によって生涯を照らしてくださった。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マルコ12:28b-34)

マルコによる福音

 〔その時、一人の律法学者が進み出て、イエスに尋ねた。〕「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか。」 29イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。 30心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 31第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」 32律法学者はイエスに言った。「先生、おっしゃるとおりです。『神は唯一である。ほかに神はない』とおっしゃったのは、本当です。 33そして、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する』ということは、どんな焼き尽くす献げ物やいけにえよりも優れています。」 34イエスは律法学者が適切な答えをしたのを見て、「あなたは、神の国から遠くない」と言われた。もはや、あえて質問する者はなかった。

奉納祈願

愛と平和の源である神よ、この供えものを通して、あなたにふさわしい礼拝がささげられ、秘跡によってわたしたちが一つに、結ばれることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

いのちの源である父よ、一つのパン、一つの杯にあずかったわたしたちがキリストのうちに一つに結ばれ、救いの喜びを世に伝えるものとなりますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 ファリサイ派の人々すべてがイエスに敵対していたわけではない。そして今日、明らかに敵対的な動機でイエスに近づいた律法学者がここにいる。彼は、イエスが様々なグループから投げかけられた試練にどれほどうまく対処されたかを見てきた。彼は今、学者の間で大いに議論されていた質問をしに来た。

 ユダヤの掟には600以上の掟があり、どれが他の掟より優先されるのかがよく問われていた。イエスにしては珍しく、イエスは男の質問に即座に答えた。それは、他の場面と違って、この質問が礼儀と敬意をもって尋ねられたものであり、純粋に意見を求めるものだったからだろうか。

 その質問に答える際、イエスは掟をひとつだけでなく、ふたつ与えている:

 「イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」

 そして、「隣人を自分のように愛しなさい。」

 どちらの答えもモーセの律法(それぞれ申命記6:4-5とレビ19:18)から引用されており、質問者の要求を満たしている。しかし、新約聖書、特に福音書におけるイエスの言葉を読むと、イエスはこの2つの掟に独自の工夫を加えていることがわかる。

 まず、最も重要な掟は何かという質問に対して、イエスは2つの掟を挙げている。神を愛すると言いながら、隣人を愛することを拒むことはできない。さらに、主は2つの改良を加える。すなわち、「隣人」の意味を、自分の人種、宗教、家族だけでなく、すべての人を含むように拡大する(ルカ10:30-37参照)。そして、私たちが示すことのできる愛ではなく、私たちのために死ぬことによって示される愛の深さを、愛の基準として示される(ヨハネ15:13)。

 律法学者はイエスの答えに非常に満足し、全面的な同意を表明する、そして:

 イエスは、彼が賢明に答えているのを見て、「あなたは神の国から遠くない」と言われた。

 つまり、律法学者は福音の精神を持ち、イエスに従うことに非常に近づいている。彼はまだ、イエスに従い、御国の業に積極的に関わることを約束するという重要な一歩を踏み出さなければならない。

 ニコデモやこの律法学者がその一歩を踏み出したかどうかはわからない。しかし、私たちはこの二重の掟を守るために、今日から始めるか、あるいは決意を新たにするかという選択をすることができ、また、その二重の掟をいかにうまく組み合わせることができたかを振り返ることができるのである。

LivingSpaceより

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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