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教皇の意向:子を失った親 (11月)

聖ペトロ・聖パウロ(6/29)

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わたしはあなたに天の国の鍵を授ける

マタイ16:19
集会祈願

🌸 第一朗読 (使徒12:1-12)

使徒たちの宣教

 そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、 2ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。 3そして、それがユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロをも捕らえようとした。それは、除酵祭の時期であった。 4ヘロデはペトロを捕らえて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。過越祭の後で民衆の前に引き出すつもりであった。 5こうして、ペトロは牢に入れられていた。教会では彼のために熱心な祈りが神にささげられていた。
 6ヘロデがペトロを引き出そうとしていた日の前夜、ペトロは二本の鎖でつながれ、二人の兵士の間で眠っていた。番兵たちは戸口で牢を見張っていた。 7すると、主の天使がそばに立ち、光が牢の中を照らした。天使はペトロのわき腹をつついて起こし、「急いで起き上がりなさい」と言った。すると、鎖が彼の手から外れ落ちた。 8天使が、「帯を締め、履物を履きなさい」と言ったので、ペトロはそのとおりにした。また天使は、「上着を着て、ついて来なさい」と言った。 9それで、ペトロは外に出てついて行ったが、天使のしていることが現実のこととは思われなかった。幻を見ているのだと思った。 10第一、第二の衛兵所を過ぎ、町に通じる鉄の門の所まで来ると、門がひとりでに開いたので、そこを出て、ある通りを進んで行くと、急に天使は離れ去った。 11ペトロは我に返って言った。「今、初めて本当のことが分かった。主が天使を遣わして、ヘロデの手から、またユダヤ民衆のあらゆるもくろみから、わたしを救い出してくださったのだ。」

🌸 答唱詩編 詩編34 典128①②③

答:主を仰ぎ見て、光を受けよう。
  主が訪れる人の顔は輝く。

主をたたえよう、
明け暮れ賛美を口にして。
主は私たちの口のほこり、
苦しむときの心の喜び。 【答】

心を合わせて主をあがめ、
ともにその名をたたえよう。
主は私たちの祈りに心を留め、
すべての恐れを遠ざけてください。 【答】

主は貧しい者の叫びを聞き、
悩みの中から救い出し、
主を恐れる者に使いを送り、
支えとなって守ってください。 【答】

🌸 第二朗読 (2テモテ4:6-8、17-18)

使徒パウロのテモテへの手紙

 〔愛する者よ、〕わたしは、既にいけにえとして献げられています。世を去る時が近づきました。 7わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。 8今や、義の栄冠を受けるばかりです。正しい審判者である主が、かの日にそれをわたしに授けてくださるのです。しかし、わたしだけでなく、主が来られるのをひたすら待ち望む人には、だれにでも授けてくださいます。
 わたしを通して福音があまねく宣べ伝えられ、すべての民族がそれを聞くようになるために、主はわたしのそばにいて、力づけてくださいました。そして、わたしは獅子の口から救われました。 18主はわたしをすべての悪い業から助け出し、天にある御自分の国へ救い入れてくださいます。主に栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

アレルヤ唱 典277 (聖ペトロ・パウロ)

アレルヤ、アレルヤ。あなたはいわお。この岩の上にわたしの教会を建てよう。地獄の門もこれに勝つことはできない。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マタイ16:13-19)

マタイによる福音

 13イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。 14弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」 15イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」 16シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。 17すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。 18わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。 19わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日は教会の二本の太い柱とも言うべき聖ぺトロと聖パウロの祭日。以前は、聖ペトロは6月29日、聖パウロは6月30日に別々に祝っていたが、今では、二人を同日に記念することになった。それはなぜか、意味を考えてみたい。二人は、実に対照的な人物で、背景も、選びの経緯も、性格も全く異なるが、同じ使徒としての使命を受け、そのために生涯をかけ、ともにローマで殉教の死を遂げた。
 復活したイエスとの不思議な出会いで使徒とされたパウロは多くの手紙によって、自らの信仰と思想を存分に記し、教会の神学の土台を据えた人物。一方、ペトロは、福音書が記す人間的な側面が印象深いが、それにもかかわらず、使徒の頭に選ばれた人物。
 今日の第二朗読はペトロが受けた不思議な解放について記す箇所だが、以後、ペトロの名前は出てこない。「使徒言行録」は、ペトロ以上に、パウロの言行についての記述が多いと感じる。しかし、よく読むと、二人の使徒が初代教会の中で同じように大きな役割を担っていたことが確認される。そして、「使徒言行録」が、時間的にはずれがあるが、二人について、並行性をもたせて構成されていること、つまり、二人が行った同じ数の不思議を記し、同じ回数の説教を記していることに注目する学者がいる。自分にとっての新しい発見だが、これは、初代教会の時代から、二人が互いに分かちがたく結ばれていたことを示すのではないか。
 あれほど違う二人の人間が、神のはからいによって、共に教会の礎になったことの意味をあらためて味わいたい。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

1 comments

  1. ペトロとパウロを同時に祝うことが教会の魅力だと思う。ペトロは受難前のキリストとも一緒だったし受難の時の自分の弱さを知っているからこそ教会の中心にいてくれないと困る。復活後のイエスとの再会、聖霊降臨。ペトロは勇気と不屈の精神で、
    人々に対し、より冷静で円満になったように感じる。無学で普通の人・ペトロが大胆に真理を語り世間は驚く。
    パウロは復活後のキリストと出会った、当世風にいえば電波系ということか。学問ばかりしていて頭が変になったと世間に言われてしまう。その学問の師のガマリエルの言葉もニコデモのように興味深い。そして何といってもバルナバの存在が大きいと思う。
    いずれも神を畏れている。その上で、時に、神へ突進するところがペトロとパウロが真の人間であることのあかしだと思う。

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