集会祈願
🌸 第一朗読 (使徒言行録18.23-28)
23パウロはしばらくここで過ごした後、また旅に出て、ガラテヤやフリギアの地方を次々に巡回し、すべての弟子たちを力づけた。
24さて、アレクサンドリア生まれのユダヤ人で、聖書に詳しいアポロという雄弁家が、エフェソに来た。 25彼は主の道を受け入れており、イエスのことについて熱心に語り、正確に教えていたが、ヨハネの洗礼しか知らなかった。 26このアポロが会堂で大胆に教え始めた。これを聞いたプリスキラとアキラは、彼を招いて、もっと正確に神の道を説明した。 27それから、アポロがアカイア州に渡ることを望んでいたので、兄弟たちはアポロを励まし、かの地の弟子たちに彼を歓迎してくれるようにと手紙を書いた。アポロはそこへ着くと、既に恵みによって信じていた人々を大いに助けた。 28彼が聖書に基づいて、メシアはイエスであると公然と立証し、激しい語調でユダヤ人たちを説き伏せたからである。
🌸 答唱詩編 詩編47 典33 ③④
アレルヤ唱 典267 ⑥
🌸 福音朗読 (ヨハネ16.23b-28)
ヨハネによる福音
23〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕はっきり言っておく。あなたがたがわたしの名によって何かを父に願うならば、父はお与えになる。 24今までは、あなたがたはわたしの名によっては何も願わなかった。願いなさい。そうすれば与えられ、あなたがたは喜びで満たされる。」
25「わたしはこれらのことを、たとえを用いて話してきた。もはやたとえによらず、はっきり父について知らせる時が来る。 26その日には、あなたがたはわたしの名によって願うことになる。わたしがあなたがたのために父に願ってあげる、とは言わない。 27父御自身が、あなたがたを愛しておられるのである。あなたがたが、わたしを愛し、わたしが神のもとから出て来たことを信じたからである。 28わたしは父のもとから出て、世に来たが、今、世を去って、父のもとに行く。」
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
今日の福音書の中で、主イエスは弟子たちに素晴らしい約束をなさいました。「願いなさい。そうすれば与えられ、あなた方は喜びで満たされる。」この約束は教会時代に生きるすべてのキリスト者に与えられた約束です。この願いはただ願いだけではなく、主イエスの名によって願いなのです。原始キリスト教の共同体から現在の教会まで、祈りは「主イエス・キリストのみ名によって祈りなさい」と教えられています。それで、私たちの祈りは、特に典礼の祈りの最後の部分は、私たちの主イエス・キリストによってとなった理由がここにあります。私たちが主イエス・キリストによって救われ、主イエス・キリストのうちに生かされている者であるからです。
そのような祈りを父なる神は必ず聞いてくださると主イエスは約束してくださいます。そして、「父御自身が、あなたがたを愛しておられるのである。」と主イエスは宣言してくださいます。これは、私たちにとって本当に喜ばしい言葉です。
そういう約束を信じて、「互いのために祈りなさい」と主イエスは呼びかけ続けられています。だからこそ、私たちの祈りでは、私の主イエス・キリストによってではなく、わたしたちの主イエス・キリストによってです。一緒に祈ること、あるいは祈ってもらうこと、祈ってあげること、これらは大切なことです。共に祈る祈りは働いて神の恵みをいただくことができるのです。それは私たちが神と人との架け橋となられた主イエス・キリストのみ名によって祈るからです。これは私たちキリスト者の祈りの特徴です。
主イエスに感謝しましょう。あらためて私たちの祈りの奥深さを悟る恵みを願い、心をこめて祈りを捧げ続けましょう。