集会祈願
🌸 第一朗読 (サムエル下7.18-19、)
18ダビデ王は主の御前に出て座し、次のように言った。「主なる神よ、何故わたしを、わたしの家などを、ここまでお導きくださったのですか。 19主なる神よ、御目には、それもまた小さな事にすぎません。また、あなたは、この僕の家の遠い将来にかかわる御言葉まで賜りました。主なる神よ、このようなことが人間の定めとしてありえましょうか。
24主よ、更にあなたはあなたの民イスラエルをとこしえに御自分の民として堅く立て、あなた御自身がその神となられました。
25主なる神よ、今この僕とその家について賜った御言葉をとこしえに守り、御言葉のとおりになさってください。 26『万軍の主は、イスラエルの神』と唱えられる御名が、とこしえにあがめられますように。僕ダビデの家が御前に堅く据えられますように。 27万軍の主、イスラエルの神よ、あなたは僕の耳を開き、『あなたのために家を建てる』と言われました。それゆえ、僕はこの祈りをささげる勇気を得ました。 28主なる神よ、あなたは神、あなたの御言葉は真実です。あなたは僕にこのような恵みの御言葉を賜りました。 29どうか今、僕の家を祝福し、とこしえに御前に永らえさせてください。主なる神よ、あなたが御言葉を賜れば、その祝福によって僕の家はとこしえに祝福されます。」
🌸 答唱詩編 詩編89 典38 ①②
アレルヤ唱 典270 ㉙A
🌸 福音朗読 (マルコ4.21-25)
マルコによる福音
21〔その時、イエスは人々に言われた〕。「ともし火を持って来るのは、升の下や寝台の下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか。 22隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公にならないものはない。 23聞く耳のある者は聞きなさい。」
24また、彼らに言われた。「何を聞いているかに注意しなさい。あなたがたは自分の量る秤で量り与えられ、更にたくさん与えられる。 25持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。」
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
突然、ともし火の話が出、多少戸惑いを感じる。しかし、マルコの福音では、あの有名な「種蒔く人のたとえ」のすぐ後に置かれている。たとえの説明にもあるように、「種」はみ言葉と関係づけられ、ここでは、み言葉は「ともし火」にたとえられている。「あなたの言葉はわたしの足のともし火、わたしの道の光」(詩119.105)という詩編に馴染んでいる人にとって、自然に理解できることだったかもしれない。
神様から聞いた言葉、イエスが語る言葉は、人を導く光であり、人を生かし、力づけ、希望を与える。しかし、わたしたちの生きている社会の中で語られる言葉は、どれほど、人を迷わせ、傷つけ、失望させ、殺すものだろうか。毎日、そのような言葉を聞かされていると、言葉に対して不感症になり、信頼を失い、耳を閉ざしてしまう。しかし、イエスは言われる、「聞く耳のある者は聞きなさい」と。また、「何を聞いているかに注意しなさい」と。はたして、わたしたちはどんな言葉に耳を傾け、それに心を開いているだろうか。人を生かし、力づけ、希望を与える神の言葉に、心を開いているだろうか。
イエスは、さらに言われる、「ともし火を持って来るのは、升の下や寝台の下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか」と。神の言葉はこの世を照らす真の光。それは、自分のためだけでなく、人々のため、皆を照らすための光。その光を分かち合うために、はるばるやって来られた宣教師たちの働きによって、教会は、そして、多くの人は光を受けた。そうした方々の労苦にみちた働きに感謝するとともに、わたしたちも光を分かち合う人となることができるよう祈ろう。(S.T.)