へりくだる者は高められる
ルカ１４：１１
聖カロロ・ボロメオ司教（記）
集会祈願
🌸 第一朗読 （ローマ11.1－2a、11－12、25－29）
1〔皆さん、神は御自分の民を退けられたのであろうか。決してそうではない。わたしもイスラエル人で、アブラハムの子孫であり、ベニヤミン族の者です。 2神は、前もって知っておられた御自分の民を退けたりなさいませんでした。
11では、尋ねよう。ユダヤ人がつまずいたとは、倒れてしまったということなのか。決してそうではない。かえって、彼らの罪によって異邦人に救いがもたらされる結果になりましたが、それは、彼らにねたみを起こさせるためだったのです。 12彼らの罪が世の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となるのであれば、まして彼らが皆救いにあずかるとすれば、どんなにかすばらしいことでしょう。
25兄弟たち、自分を賢い者とうぬぼれないように、次のような秘められた計画をぜひ知ってもらいたい。すなわち、一部のイスラエル人がかたくなになったのは、異邦人全体が救いに達するまでであり、 26こうして全イスラエルが救われるということです。次のように書いてあるとおりです。
「救う方がシオンから来て、
ヤコブから不信心を遠ざける。
27これこそ、わたしが、彼らの罪を取り除くときに、
彼らと結ぶわたしの契約である。」
28福音について言えば、イスラエル人は、あなたがたのために神に敵対していますが、神の選びについて言えば、先祖たちのお陰で神に愛されています。 29神の賜物と招きとは取り消されないものなのです。
🌸 答唱詩編 詩編85 典81 ②③
アレルヤ唱 典272 ㊵
🌸 福音朗読 （ルカ14.1、7－11）
ルカによる福音
1安息日のことだった。イエスは食事のためにファリサイ派のある議員の家にお入りになったが、人々はイエスの様子をうかがっていた。
7イエスは、招待を受けた客が上席を選ぶ様子に気づいて、彼らにたとえを話された。 8「婚宴に招待されたら、上席に着いてはならない。あなたよりも身分の高い人が招かれており、 9あなたやその人を招いた人が来て、『この方に席を譲ってください』と言うかもしれない。そのとき、あなたは恥をかいて末席に着くことになる。 10招待を受けたら、むしろ末席に行って座りなさい。そうすると、あなたを招いた人が来て、『さあ、もっと上席に進んでください』と言うだろう。そのときは、同席の人みんなの前で面目を施すことになる。 11だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
以前、私たちはイエスがファリサイ派の人々の家に招かれて安息日の食事をしたことを見た。その場にいた宗教指導者たちは、安息日の掟を破ったとしてイエスを非難するために、イエスの前に置かれた病人をイエスが癒すかどうかを見ていた。その男は癒され、イエスの告発者たちは沈黙した。
イエスは、食卓の一番良い場所を占めようと名誉を競い合う客たちの振る舞いについてコメントする。イエスは譬えの形で彼らに語りかけ、正反対のことをするように勧める。
結婚式の祝宴に招かれたとき、一番いい席につくのは非常に危険だとイエスは言う。逆に、一番低い場所に行って、主人が来てこう言うようにしなさい、とイエスは言う：
友よ、もっと上に行きなさい。
… そうすれば、共に食卓を囲むすべての人の前で、あなたは栄誉を受けることになる。
もちろん、ファリサイ派の人々のような考え方をする人にとっては、一番下のテーブルに座らされるかもしれないのだから、それは危険なことだった！
ルカが考えていたのはファリサイ派の人々だけではなかったかもしれない。最後の晩餐の席でも、イエスに最も近い場所を陣取ることは問題だったかもしれない。ルカはこう言っている：
彼ら（イエスの使徒たち）の間で、どちらが一番偉いかという論争が起こった。(ルカ22:24）。
イエスは一般的な原則で結ばれている：
自分を高くする者はみな低くされ、自分を低くする者は高くされる。
つまり、神の国において最も偉大な者とは、自分を他人のために役立て、自分の賜物を他人の幸福のために用いる者であり、肩書きや威厳や地位には何の興味もない者である。
真のクリスチャンは、自分の価値を、外面的な飾りにではなく、他者のためにどのような人間であるかに置く。自分を偽ることはない。他人の期待や意見に合わせるために、自分の行動を妥協することもない。彼らはキリストに従う者として正真正銘に生きている。
Living Spaceより