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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第三十四土曜日(12/2)

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いつも目を覚まして祈りなさい

ルカ21:36
集会祈願

🌸 第一朗読 (ダニエル7.15-27)

 15わたしダニエルは大いに憂い、頭に浮かんだこの幻に悩まされた。 16そこに立っている人の一人に近づいてこれらのことの意味を尋ねると、彼はそれを説明し、解釈してくれた。 17「これら四頭の大きな獣は、地上に起ころうとする四人の王である。 18しかし、いと高き者の聖者らが王権を受け、王国をとこしえに治めるであろう。」 19更にわたしは、第四の獣について知りたいと思った。これは他の獣と異なって、非常に恐ろしく、鉄の歯と青銅のつめをもち、食らい、かみ砕き、残りを足で踏みにじったものである。 20その頭には十本の角があり、更に一本の角が生え出たので、十本の角のうち三本が抜け落ちた。その角には目があり、また、口もあって尊大なことを語った。これは、他の角よりも大きく見えた。 21見ていると、この角は聖者らと闘って勝ったが、 22やがて、「日の老いたる者」が進み出て裁きを行い、いと高き者の聖者らが勝ち、時が来て王権を受けたのである。
23さて、その人はこう言った。
「第四の獣は地上に興る第四の国
これはすべての国に異なり
全地を食らい尽くし、踏みにじり、打ち砕く。
24十の角はこの国に立つ十人の王
そのあとにもう一人の王が立つ。
彼は十人の王と異なり、三人の王を倒す。
25彼はいと高き方に敵対して語り
いと高き方の聖者らを悩ます。
彼は時と法を変えようとたくらむ。
聖者らは彼の手に渡され
一時期、二時期、半時期がたつ。
26やがて裁きの座が開かれ
彼はその権威を奪われ
滅ぼされ、絶やされて終わる。
27天下の全王国の王権、権威、支配の力は
いと高き方の聖なる民に与えられ
その国はとこしえに続き
支配者はすべて、彼らに仕え、彼らに従う。」

🌸 答唱詩編 詩編 典49 ①②

アレルヤ唱 典274 ⑤

🌸 福音朗読 (ルカ21.34-36)

ルカによる福音

 34〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さもないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。 35その日は、地の表のあらゆる所に住む人々すべてに襲いかかるからである。 36しかし、あなたがたは、起ころうとしているこれらすべてのことから逃れて、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 待降節に入る前の最後の週日、ルカ福音書が、受難の記述に入る直前の個所が選ばれている。厳しい戒めの言葉の後、イエスは「人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい」と結ぶ。
 福音書には、似たような言葉が、何度も繰り返される。旅に出た主人が帰ってくるときの話、花婿を迎える十人の乙女の話、そして、救い主の誕生を告げる天使の声を聞いた、羊の番をしていた羊飼いの話。主イエスの捕らわれの直前でも、イエスとともに祈らずに眠りこけてしまった弟子たちの話。わたしたちも、大事なとき、必要な時に、目覚めていることができない経験を良くしているのではないか。
 「目を覚ましている」とは、一睡もせずに、緊張した夜を過ごすことではなく、自分の都合や思いに縛られることなく、開かれた心、とらわれない心をもって、何でも受け入れることができる状態をさすのではないか。自分の都合、自分の思いを、優先させるのではなく、主が望まれることを、主が望まれるように、主が望まれる時に、望まれる限り、それを実現しようと、心に決めていることではないか。主は、わたしたちが願うときではなく、残念ながら、よりによって、都合の悪い時に、予想もしない姿で、願いもしなかった贈り物を携えて、戸口に立って叩いておられることを経験することが少なくない。
 今日こそ、そうした主の訪れに、快くお応えすることができるよう、導きを祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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