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教皇の意向:子を失った親 (11月)

四旬節第二水曜日(2/28)

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人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、

マタイ20:28
集会祈願

🌸 第一朗読 (エレミヤ18.18-20)

エレミヤの預言

18〔人々は言う。〕「我々はエレミヤに対して計略をめぐらそう。祭司から律法が、賢者から助言が、預言者から御言葉が失われることはない。舌をもって彼を打とう。彼の告げる言葉には全く耳を傾けまい。」
19主よ、わたしに耳を傾け
わたしと争う者の声を聞いてください。
20悪をもって善に報いてもよいでしょうか。
彼らはわたしの命を奪おうとして
落とし穴を掘りました。
御前にわたしが立ち、彼らをかばい
あなたの怒りをなだめようとしたことを
御心に留めてください。

🌸 答唱詩編 詩編31 典66 ②④

アレルヤ唱 典261 ⑮

🌸 福音朗読 (マタイ20.17-28)

マタイによる福音

 17イエスはエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて言われた。 18「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、 19異邦人に引き渡す。人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する。」
 20そのとき、ゼベダイの息子たちの母が、その二人の息子と一緒にイエスのところに来て、ひれ伏し、何かを願おうとした。 21イエスが、「何が望みか」と言われると、彼女は言った。「王座にお着きになるとき、この二人の息子が、一人はあなたの右に、もう一人は左に座れるとおっしゃってください。」 22イエスはお答えになった。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲もうとしている杯を飲むことができるか。」二人が、「できます」と言うと、 23イエスは言われた。「確かに、あなたがたはわたしの杯を飲むことになる。しかし、わたしの右と左にだれが座るかは、わたしの決めることではない。それは、わたしの父によって定められた人々に許されるのだ。」 24ほかの十人の者はこれを聞いて、この二人の兄弟のことで腹を立てた。 25そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。 26しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、 27いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。 28人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 人間の思いとイエスの思い、神の思いはどうしてこれほどかけ離れているのだろうか。イエスは自らが受けようとする苦しみについて、合わせて3回も予告される。しかし、イエスに最も近くに居合わせる恵みを受けた弟子たちは、何も聞かなかったかのように、自分たちのこの世的な願望にだけ思いを向けて言う、「あなたが王座に着かれる時、一人は右に、一人は左に座れるようにしてください」と。
 それも、よりによって、イエスから最も頼りにされたヤコブとヨハネである。マタイは、後の教会の柱となる二人を慮ってか、あえて、依頼したのは、「ゼベダイの息子たちの母」と断っている。しかし、そこに二人がいたことは疑えない。イエスが受けようとする「苦しみの杯」について、二人はいとも簡単に「飲めます」と答えるが、それが何を意味するかどこまでわかっていたのだろうか。
 イエスは、それを機に教えられる。弟子たち、そして、イエス自身が歩む道は、人々が憧れる道、栄光と称賛をほしいままにする支配者の道ではなく、小さなもの、人から無視され侮辱される、奉仕者―仕える者―の道である、と。その道は、多くの人の目には隠されているが、実は、真のいのちへの道であることを、イエスは自ら歩むことで示される。
 2000年経った現在でも、こうした構図は変わらない。支配者の道をどこまでも進もうとする人がいる一方、小さくされ、自らを守るすべを持たない人々のため、奉仕の道を歩もうとする人々がいる。はたして、わたしたちは、どの道を歩もうとしているのだろうか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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