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教皇の意向:子を失った親 (11月)

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年間第二十七火曜日(10/8)

マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している
集会祈願

🌸 第一朗読 (ガラテヤ1:13-24)

使徒パウロのガラテヤ教会への手紙

 13〔皆さん、〕あなたがたは、わたしがかつてユダヤ教徒としてどのようにふるまっていたかを聞いています。わたしは、徹底的に神の教会を迫害し、滅ぼそうとしていました。 14また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろの多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。 15しかし、わたしを母の胎内にあるときから選び分け、恵みによって召し出してくださった神が、御心のままに、 16御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたとき、わたしは、すぐ血肉に相談するようなことはせず、 17また、エルサレムに上って、わたしより先に使徒として召された人たちのもとに行くこともせず、アラビアに退いて、そこから再びダマスコに戻ったのでした。
 18それから三年後、ケファと知り合いになろうとしてエルサレムに上り、十五日間彼のもとに滞在しましたが、 19ほかの使徒にはだれにも会わず、ただ主の兄弟ヤコブにだけ会いました。 20わたしがこのように書いていることは、神の御前で断言しますが、うそをついているのではありません。 21その後、わたしはシリアおよびキリキアの地方へ行きました。 22キリストに結ばれているユダヤの諸教会の人々とは、顔見知りではありませんでした。 23ただ彼らは、「かつて我々を迫害した者が、あの当時滅ぼそうとしていた信仰を、今は福音として告げ知らせている」と聞いて、 24わたしのことで神をほめたたえておりました。

🌸 答唱詩編 詩編139  典53 ①④

アレルヤ唱 典270 31B

🌸 福音朗読 (ルカ10:38-42)

ルカによる福音

 38〔そのとき、〕イエスはある村にお入りになった。すると、マルタという女が、イエスを家に迎え入れた。 39彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。 40マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」 41主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。 42しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 イエスが愛されたマルタとマリア姉妹の話。この話はよくマルタが代表する活動的な性格と、マリアに代表される観想的な性格の対比と考えられます。よく気が付き、何でも必要と思ったことはすぐに実行するタイプの人と、まずは、ゆっくり落ち着いて考え、熟慮の上で行動するタイプの人、とも捉えられます。確かに、人間には、そうした対照的なタイプがあり、それによって、容易に人を見分けることができるようにも思えます。
 しかし、はたして、イエスは、そのような人間の性格について、話しておられるのでしょうか。むしろ、人間が生きて行く上で、意識的、あるいは、習慣的に取ってしまう態度、あるいは、姿勢といったものを指しているのではないでしょうか。
 人間には、接客が得意な人もいれば、料理が得意な人もいるでしょう。しかし、客が来ていれば、まずは、客への対応を第一に考えるべきです。忙しく立ち働くことは必要なことで、それによって充実感も得られます。あえて仕事の手を止めて客を相手にすることには、それなりの覚悟が必要かもしれません。
 「マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない」という言葉は、活動とは違う時間の使い方の中に、他では得られない大切なものが含まれていることを教えているのではないでしょうか。主という客は、あなただけを必要とし、あなたがそこにいることを、最上のもてなしと思っておられるのかもしれない。「マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた」という言葉をしっかり味わってみましょう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。