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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第二十二火曜日(9/3)

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この言葉はいったい何だろう。権威と力とをもって汚れた霊に命じると、出て行くとは。

聖グレゴリオ一世教皇教会博士(記)

集会祈願

🌸 第一朗読 (一コリント2:10b-16)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

 10〔皆さん、〕“霊”は一切のことを、神の深みさえも究めます。 11人の内にある霊以外に、いったいだれが、人のことを知るでしょうか。同じように、神の霊以外に神のことを知る者はいません。 12わたしたちは、世の霊ではなく、神からの霊を受けました。それでわたしたちは、神から恵みとして与えられたものを知るようになったのです。 13そして、わたしたちがこれについて語るのも、人の知恵に教えられた言葉によるのではなく、“霊”に教えられた言葉によっています。つまり、霊的なものによって霊的なことを説明するのです。 14自然の人は神の霊に属する事柄を受け入れません。その人にとって、それは愚かなことであり、理解できないのです。霊によって初めて判断できるからです。 15霊の人は一切を判断しますが、その人自身はだれからも判断されたりしません。
 16「だれが主の思いを知り、
 主を教えるというのか。」
 しかし、わたしたちはキリストの思いを抱いています。

🌸 答唱詩編 詩編145 典63 ②③

アレルヤ唱 典

271 ⑭

🌸 福音朗読 (ルカ4:31-37)

ルカによる福音

 31〔そのとき、〕イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えておられた。 32人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。 33ところが会堂に、汚れた悪霊に取りつかれた男がいて、大声で叫んだ。 34「ああ、ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」 35イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、悪霊はその男を人々の中に投げ倒し、何の傷も負わせずに出て行った。 36人々は皆驚いて、互いに言った。「この言葉はいったい何だろう。権威と力とをもって汚れた霊に命じると、出て行くとは。」 37こうして、イエスのうわさは、辺り一帯に広まった。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

今日から、週日のミサでは、マタイ福音書に代わってルカ福音書が読まれます。そこに記されたイエスの業は、人々に教えることと、癒すこと。肉体的な病気だけでなく、精神的な病、人間から自由を奪い、束縛する罪から解放することです。そのすべては、神の人間一人一人に対する限りない愛の表れと言ってよいでしょう。このイエスの業を見、その言葉を聞くことによって、人は、目で見ることのできない神の姿を見、聞くことのできない神のことばを聞くことになります。ヨハネが記しているように、イエスは言われます、「わたしを見た者は父を見たのだ」と。
 会堂で語られたイエスの言葉を聞いた人々は、「非常に驚いた」とあります。人間の言葉を超えた神から来る「権威」を感じたのでしょう。それは、当時よく見られた「悪霊に取りつかれた」人への対応に顕著に表れます。人々がどうすることもできない、と思っていた「悪霊」に支配されている男から、悪霊を追い出し、人間としての本来の姿、自由と喜び、そして、平安に満ちた人間を復活させられたのです。人々は驚いて言います、「この言葉はいったい何だろう。権威と力をもって汚れた霊に命じると、出て行くとは」と。
 イエスは、公生活のはじめから、人々の中に、そうした神の現存をもたらされました。だれもがそれを認めたわけではありません。受け入れることも神のみわざかもしれません。今も、わたしたちの間にも、同じイエスの霊が生き働いていることを、はたしてどれだけ信じているでしょうか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。