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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第十一火曜日(6/18)

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天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。
集会祈願

聖なる父よ、あなたはキリストによってわたしたちをあがない、神の子どもとしてくださいます。あなたの愛を受けた民を顧み、御子を信じる人々に、まことの自由と永遠の喜びをお与えください。聖霊の交わりの中であなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (列王記上21:17-29)

 〔ナボトが死んだ後、〕主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。 18「直ちに下って行き、サマリアに住むイスラエルの王アハブに会え。彼はナボトのぶどう畑を自分のものにしようと下って来て、そこにいる。 19彼に告げよ。『主はこう言われる。あなたは人を殺したうえに、その人の所有物を自分のものにしようとするのか。』また彼に告げよ。『主はこう言われる。犬の群れがナボトの血をなめたその場所で、あなたの血を犬の群れがなめることになる。』」 20アハブがエリヤに、「わたしの敵よ、わたしを見つけたのか」と言うと、エリヤは答えた。「そうだ。あなたは自分を売り渡して主の目に悪とされることに身をゆだねたからだ。 21『見よ、わたしはあなたに災いをくだし、あなたの子孫を除き去る。イスラエルにおいてアハブに属する男子を、つながれている者も解き放たれている者もすべて絶ち滅ぼす。 22わたしはあなたが招いた怒りのため、またイスラエルの人々に罪を犯させたため、あなたの家をネバトの子ヤロブアムの家と同じように、またアヒヤの子バシャの家と同じようにする。』 23主はイゼベルにもこう告げられる。『イゼベルはイズレエルの塁壁の中で犬の群れの餌食になる。 24アハブに属する者は、町で死ねば犬に食われ、野で死ねば空の鳥の餌食になる。』」
 25アハブのように、主の目に悪とされることに身をゆだねた者はいなかった。彼は、その妻イゼベルに唆されたのである。 26彼は、主がイスラエルの人々の前から追い払われたアモリ人と全く同じように偶像に仕え、甚だしく忌まわしいことを行った。
 27アハブはこれらの言葉を聞くと、衣を裂き、粗布を身にまとって断食した。彼は粗布の上に横たわり、打ちひしがれて歩いた。 28そこで主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。 29「アハブがわたしの前にへりくだったのを見たか。彼がわたしの前にへりくだったので、わたしは彼が生きている間は災いをくださない。その子の時代になってから、彼の家に災いをくだす。」

🌸 答唱詩編 詩編51 典6①②

答:あなたのいぶきを受けて、
  わたしは新しいくなる。

神よ、いつくしみ深くわたしを顧み、
豊かなあわれみによって
わたしのとがをゆるしてください。
悪に染まったわたしを洗い、
罪深いわたしを清めてくだだい。 【答】

わたしは自分のあやまちを認め、
罪はわたしの目の前にある。
あなたがわたしをさばかれるとき、
そのさばきはいつも正しい。 【答】

アレルヤ唱 典268⑮

アレルヤ、アレルヤ。新しいおきてをあなたがたに与える。互いに愛し合いなさい、わたしがあなたがたを愛したように。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マタイ5:43-48)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。 44しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。 45あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。 46自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。 47自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。 48だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」

奉納祈願

いのちの源である父よ、あなたからいただいたパンとぶどう酒をささげて祈ります。このとうとい秘跡の恵みによって、わたしたちの日々の生活がみ心にかなうものとなり、まことの喜びに満たされますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

全能の神よ、種の食卓で養われ、喜びに満たされたわたしたちが、キリストのいのちに、日々成長することができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

「自分を愛するように隣人を愛する」こと、これは旧約聖書(レビ記19章)にはっきり謳われており、「神を愛すること」とともに、多くの箇条をもつ律法の要であることは、イエス時代の人々に知られていたようだ。しかし、イエスは、そこに一つの抜け穴があることを見抜いておられた。
 だから、イエスは言われる、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」と。「隣人」と言えば、当然のように、自分に近しい人、家族、友人、知人、日常的にかかわる人。顔をよく知った人、と言えば、分かりやすいかもしれない。しかし、イエスは、その枠組みを超える隣人への愛を要求する。常識的な隣人の理解を超えて、自分に敵対し、自分に敵意を示す「敵」を愛すること、さらには、自分の命さえ危険に陥れる「迫害者」への愛を求めるとはどういうことか。
 同胞への愛、同じ民族、同じ国家の一員に対する愛、愛国心自体、悪いこととは言えない。しかし、それによって、どれほど多くの争いが生じ、血が流されたことか。
 イエスは、そうした狭い「愛」の理解を超えて、父なる神の愛に、人々を導く。すべての人に太陽を昇らせ、雨を降らせる父なる神の子となるように。たとえどのような状況に置かれても、対峙する相手は、同じ神によって造られ、愛されている「神の子」である。そのような理解を身に着けた人々によって、教会は生かされ、人間の歴史は進んできた。どれほど、血なまぐさい戦いが繰り返されても、その愛を信じ、生きようとする人たちによって、歴史は今も作られてゆく。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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