わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしに学びなさい
集会祈願
🌸 第一朗読 （イザヤ26：7－9、12、16－19）
イザヤの預言
神に従う者の行く道は平らです。
あなたは神に従う者の道をまっすぐにされる。
8主よ、あなたの裁きによって定められた道を歩み
わたしたちはあなたを待ち望みます。
あなたの御名を呼び、たたえることは
わたしたちの魂の願いです。
9わたしの魂は夜あなたを捜し
わたしの中で霊はあなたを捜し求めます。
あなたの裁きが地に行われるとき
世界に住む人々は正しさを学ぶでしょう。
12主よ、平和をわたしたちにお授けください。
わたしたちのすべての業を
成し遂げてくださるのはあなたです。
16主よ、苦難に襲われると
人々はあなたを求めます。
あなたの懲らしめが彼らに臨むと
彼らはまじないを唱えます。
17妊婦に出産のときが近づくと
もだえ苦しみ、叫びます。
主よ、わたしたちもあなたの御前で
このようでした。
18わたしたちははらみ、産みの苦しみをしました。
しかしそれは風を産むようなものでした。
救いを国にもたらすこともできず
地上に住む者を
産み出すこともできませんでした。
19あなたの死者が命を得
わたしのしかばねが立ち上がりますように。
塵の中に住まう者よ、目を覚ませ、喜び歌え。
あなたの送られる露は光の露。
あなたは死霊の地にそれを降らせられます。
🌸 答唱詩編 詩編85 典81①②
アレルヤ唱 典
🌸 福音朗読 （マタイ11：28－30）
マタイによる福音
〔その時、イエスは言われた。〕「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。 29わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。 30わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」
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🌸 分かち合い
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」イエスの言葉には、人の心を安らかにし、沈んでいた心を活気づけてくれるものが少なくないが、これもその一つ。
しかし、イエスのもとに行けば、どうして安らぎが得られるのだろうか。単なる空約束ではないのか、という思いがどこからか湧いてくるかもしれない。イエスは続けて言われる、「わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい」と。聖書が言う「柔和」とは、性格のことではない。どんな困難な状況に置かれても、平安を失わない心、神への絶対的な信頼から来る柔和である。「謙遜」も、いたずらにへりくだることではなく、大いなるものの前に、自らの小ささ、貧しさを認めることである。そんなイエスが、「わたしの軛を負いなさい」と言われる。軛は、畑で働く２頭の牛をつなぐ器具。それだけでも、重いイメージがあるが、軛は、生活上の重荷だけでなく、イスラエルの人々が守らなければならない「律法」の遵守から来る重荷を意味する。パウロは、「奴隷の軛につながれてはならない」という。それは、イエスがもたらされた律法からの自由に、再び身を委ねてはならない、という意味である。イエスが言われる「わたしの軛」とは、律法に代わる新しい掟―愛の掟―から来る軛、いたずらに人を苦しめるものではなく、むしろ、平安と喜びを与えるものである。それは、愛そのものである神の霊がもたらす、愛する力によるもので、イエスと共に担う、新しい軛のことである。(S.T.)
「どんな困難な状況に置かれても、平安を失わない心、神への絶対的信頼から来る柔和」
コロナもあり施設に入ったまま何年も会えない近所のおばあちゃんの姪御さんから電話があった。おばあちゃんは昔ヘリもない頃、物資を背負って山小屋に運ぶ仕事で得たお金で飴を買ってくれて、互いに遠く嫁いだ先では苦労もしたけど季節になると毎年果樹園で採れた梨や林檎を送ってくれたと。
ぼくはつい人々と議論し争ってしまう、と言うと、「もう争わないって決めちゃうの」と言われた。今はシルバー人材センターから派遣された会社で男の人同士が争っていると仲裁することがよくあると。
ぼくも終末は静かに過せますように!