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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第十一木曜日(6/20)

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天におられるわたしたちの父よ、...
集会祈願

🌸 第一朗読 (シラ48:1-14)

シラ書

火のような預言者エリヤが登場した。
彼の言葉は松明のように燃えていた。
2彼は人々に飢饉をもたらし、
その熱意をもって人々の数を減らした。
3彼は主の言葉によって天を閉ざし、
三度、火を降らせた。
4エリヤよ、あなたはその驚くべき業のゆえに、
どれほどほめたたえられたことだろうか。
あなたと等しく誇りうる者があろうか。
5あなたはいと高き方の言葉によって
死者を死から、陰府から立ち上がらせた。
6あなたは王たちを破滅に導き、
名士たちを安眠の床から引きずり降ろした。
7あなたはシナイ山で非難の言葉を聞き、
また、ホレブの山で裁きの宣告を聞いて、
8王たちに油を注いで報復させ、
預言者たちに油を注いで後継者とした。
9あなたは火の旋風に包まれ、
火の馬の引く車に乗せられ天に上げられた。
10あなたは、書き記されているとおり、
定められた時に備える者。
神の怒りが激しくなる前に、これを静め、
父の心を子に向けさせ、
ヤコブの諸部族を立て直す者。
11あなたを見る者、
また、愛のうちに眠りについた者は幸いである。
確かに、わたしたちも生きるであろう。

12エリヤが旋風の中に姿を隠したとき、
エリシャはエリヤの霊に満たされた。
彼は生涯、どんな支配者にも動ずることなく、
だれからも力で抑えつけられることはなかった。
13彼にとって手に余ることは何もなく、
死後もその体は預言の力を失わなかった。
14彼は生きている間、不思議な業を行い、
死後もなお驚くべき業を行った。

🌸 答唱詩編 詩編97 典25①②

アレルヤ唱 典269㊲

🌸 福音朗読 (マタイ6:7-15)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならない。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。 8彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。 9だから、こう祈りなさい。
 『天におられるわたしたちの父よ、
 御名が崇められますように。
 10御国が来ますように。
 御心が行われますように、
 天におけるように地の上にも。
 11わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
 12わたしたちの負い目を赦してください、
 わたしたちも自分に負い目のある人を
 赦しましたように。
 13わたしたちを誘惑に遭わせず、
 悪い者から救ってください。』
 14もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。 15しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 「主の祈り」には、キリスト教の神髄がある、と言われた方がいた。突然、目が開かれたような思いがしたのを覚えている。毎日、お決まりのようにそれを唱える時に、どれだけそれを意識しているだろうか。
 この祈りは、突然、イエスの口から出たものではない。そこには、長く、苦しみに満ちた「神の民」の歴史が刻まれている。そして、それを唱える人々によって、さらに、豊かな祈りとして、今日まで伝えられてきたに違いない。
 「神」という近づきがたい存在に向かって、まるで、日々顔を合わせる肉親のように、親しく呼びかけることを教えられた民がほかにあるだろうか。そして、イエスは、その方を「父」と呼ぶことをはばからなかった。それは、御自分にとって「父」であり、愛する人々にとって「父」であることを信じて疑わなかったからである。しかも、それが、自分たち同士の関係がどうであろうとも、皆の共通の「父」であることを教えるために、「わたしたちの」という言葉を添えられる。
 人が祈る時、そこには、何らかの願いがあり、望みがある。それは、多分に自分中心のものである。しかし、この祈りが教えるのは、自分の願いよりも、まずは、父なる神の願いの成就である。そして、それこそが、祈りの前提、さらには、本質と言うべきかもしれない。それがあって始めて、自分の願いを披歴することが許される。しかも、そこに欠かすことが出来ないのは、「ゆるし」を求める姿勢である。言い換えれば、自分の醜さ、罪深さの自覚である。それがあって、はじめて祈りが真実の祈りになる。そんな祈りは、「主の祈り」をおいて、ほかに存在するだろうか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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