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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第十五主日 B年(7/14)

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十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した
集会祈願

すべての人を招いておられる神よ、あなたはいつの代も、神の国のために働く人々を求めておられます。主日の集いをともに祝うわたしたちが、神の声に静かに耳を傾け、その呼びかけを新たに受け止めることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたと共に世々に生き、支配しておられる御子、私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (アモス7.12-15)

 12〔その日、ベテルの祭司〕アマツヤはアモスに言った。
「先見者よ、行け。ユダの国へ逃れ、そこで糧を得よ。そこで預言するがよい。 13だが、ベテルでは二度と預言するな。ここは王の聖所、王国の神殿だから。」 14アモスは答えてアマツヤに言った。「わたしは預言者ではない。預言者の弟子でもない。わたしは家畜を飼い、いちじく桑を栽培する者だ。
 15主は家畜の群れを追っているところから、わたしを取り、『行って、わが民イスラエルに預言せよ』と言われた。

🌸 答唱詩編 詩編85 典81 ③④⑤

 神よ、わたしに目を注ぎ、
  強めてください、手を差しのべて。

神の語られることばを聞こう。
神は平和を約束される、
その民、神に従う民に、
心を神に向ける人に。  【答】

救いは神を恐れる人に近く、
栄光はわたしたちの地に住む。
いつくしみとまことはめぐり合い、
正義と平和は抱きあう。   【答】

まことは地から芽生え、正義は天から見守る。
神は恵みを注がれ、地は豊かに実る。
正義は神の前を進み、
平和はその足跡に従う。 【答】

🌸 第二朗読 (エフェソ1.3-14または1.3-10)

 3わたしたちの主イエス・キリストの父である神は、ほめたたえられますように。神は、わたしたちをキリストにおいて、天のあらゆる霊的な祝福で満たしてくださいました。 4天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。 5イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。 6神がその愛する御子によって与えてくださった輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです。 7わたしたちはこの御子において、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。 8神はこの恵みをわたしたちの上にあふれさせ、すべての知恵と理解とを与えて、 9秘められた計画をわたしたちに知らせてくださいました。これは、前もってキリストにおいてお決めになった神の御心によるものです。 10こうして、時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられます。天にあるものも地にあるものもキリストのもとに一つにまとめられるのです。 11キリストにおいてわたしたちは、御心のままにすべてのことを行われる方の御計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。 12それは、以前からキリストに希望を置いていたわたしたちが、神の栄光をたたえるためです。 13あなたがたもまた、キリストにおいて、真理の言葉、救いをもたらす福音を聞き、そして信じて、約束された聖霊で証印を押されたのです。 14この聖霊は、わたしたちが御国を受け継ぐための保証であり、こうして、わたしたちは贖われて神のものとなり、神の栄光をたたえることになるのです。

アレルヤ唱 典269 15B

アレルヤ、アレルヤ。主イエス・キリストの父が私たちの心の目を開き、わたしたちがどんな希望に召されているかを示してくださる。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マルコ6.7-13)

マルコによる福音

 7〔その時、イエスは〕十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、 8旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、 9ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。 10また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅立つときまで、その家にとどまりなさい。 11しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落としなさい。」 12十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。 13そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。

奉納祈願

いつくしみ豊かな神よ、すべてのものはあなたの救いの計画のうちに息づいています。キリストの奉献に心を合わせて祈るわたしたちを、キリストにおいて一つに結び合わせてください。私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

キリストのうちにすべてを一つに集めてくださる神よ、わたしたちを福音に仕える者として遣わしてください。あなたのいつくしみにすべてをゆだね、キリストの平和を実現するために働くことができますように。私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 第一朗読で読まれたアモスの預言は、紀元前8世紀、南北に分裂した後の北王国イスラエルが、アッシリアによって滅ぼされる、まさに、王国の危機を前にして、預言者アモスが神から召されたときのことを記しています。アモスはベテルの祭司から厳しい言葉を受けたとき、言いました、「わたしは預言者ではない。預言者の弟子でもない。わたしは家畜を飼い、いちじく桑を栽培する者だ」と。アモスは、いわゆる王侯に仕える御用預言者ではなく、ある意味で素人でありながら、神から呼ばれ、当時の王国に蔓延した不正と悪徳を厳しく諫める使命を受け、それを忠実に果たしたのです。アモスは、北王国の指導者たちに回心を呼びかけますが、彼らは耳を傾けようとせず、実際、その地を襲った大地震の2年後、王国はアッシリアによって滅ぼされるのです。

 マルコの福音は、12人の弟子の派遣にあたってイエスが語った言葉を記します。イエスが生きた時代、それは、決して、イスラエルにとって安泰の時代ではありませんでした。ローマ帝国による支配によって、表向きは平和が保たれていましたが、社会の中の格差は広がり、ローマと結託する指導者階級は、人々の置かれた状況に目を向けようとせず、自分たちの安全を第一に考えていました。イエスが説く、「平和」は、決して、力によって打ち立てられるものではなく、神のみ旨に従って生きる人々によって、静かに浸透してゆくものでした。イエスの弟子たちは、そうしたイエスの実現しようとした「神の国」、真の「平和の国」、貧しい、小さな人の一人となられたイエスの福音を宣べ伝えるために派遣されるのです。そのしるしとして、彼らには、悪霊を追い出し、病人を癒す権能が与えられました。しかし、あくまで、貧しい者、小さな者として、何も持たずに、み言葉だけを携えて出かけるよう戒められるのです。しかも、イエスと同じように、人々から歓迎されないこともイエスは十分想定しておられたのです。

 エフェソの教会への手紙の中で、パウロは言います、わたしたちが選ばれたのは、「神がその愛する御子によって与えてくださった輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです」と。そして、「わたしたちはこの御子において、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは神の豊かな恵みによるものです。」と。まさに、人間の営みをはるかに超える神の恵みが、人間を含むこの世界の現実を生かしていることを宣言するのです。

 わたしたちは、この変転極まりない現実の中で、こうした変わることのないみ言葉、また、福音によって呼び出され、希望をもって生きています。この希望を一人でも多くの人に伝えることができますように、そして、様々な理由で病魔や災害の犠牲となられた多くの方々、その関係者の方々に、困難の中でも、諦めずに生きる力が与えられるようお祈りいたしましょう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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