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教皇の意向:教育を受ける権利 (1月)

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神の母聖マリア(1/1)

マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。
集会祈願

 いのちの源である神よ、あなたはおとめマリアを御子の母として選び、救い主を人類に与えてくださいました。聖母を通して御子キリストを迎えるわたしたちに、救いの喜びを味わわせてください。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (民数記6:22-27)

民数記

22主はモーセに仰せになった。
23アロンとその子らに言いなさい。
あなたたちはイスラエルの人々を祝福して、次のように言いなさい。
24主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
25主が御顔を向けてあなたを照らし
あなたに恵みを与えられるように。
26主が御顔をあなたに向けて
あなたに平安を賜るように。
27彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、わたしは彼らを祝福するであろう。

🌸 答唱詩編 詩編67 典55 ①②③

答: 神のみ旨を行うことは、わたしの心の喜び。

神よ、あわれみと祝福をわたしたちに。
あなたの顔の光を
わたしたちの上に照らしてください。
あなたのわざが世界に知られ、
救いがすべての国に知られるように。  【答】

諸国の民はあなたをたたえ、
すべての民はあなたを賛美せよ。
すべての国は、喜び歌え。
あなたは民を正しくさばき、
諸国の民を導かれる。  【答】

地は豊かに実り、
神はわたしたちを祝福された。
地の果てに至るまで、神を恐れ敬え。
神はわたしたちを祝福された。  【答】 

🌸 第二朗読 (ガラテヤ4:4-7)

使徒パウロのガラテヤの教会への手紙

〔皆さん、〕時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。 5それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。 6あなたがたが子であることは、神が、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子の霊を、わたしたちの心に送ってくださった事実から分かります。 7ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神によって立てられた相続人でもあるのです。

アレルヤ唱 典258(神の母)

アレルヤ、アレルヤ。神は昔、預言者を通して先祖に語られたが、この終わりの時にはご自分の子を通してわたしたちに語られた。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (ルカ2:16-21)

ルカによる福音

 〔そのとき、羊飼いたちは〕急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。 17その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。 18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。 19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。 20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
 21八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。

奉納祈願

 恵み豊かな神よ、すべてはあなたによって始まり、あなたのうちに完成します。聖母のうちに始められた救いのわざを祝うわたしたちが、その完成の喜びにもあずかることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

 信じる者の喜びである父よ、主の食卓にあずかって祈ります。おとめマリアを御子の母、教会の母として仰ぐわたしたちが、永遠の命をともに受けることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い 

 新年おめでとうございます。過ぎ去った1年を考えると、災害にしても、あちこちでの戦争にしても、世界を覆う経済的な不況にしても、すべて、わたしたちが抱いてきた期待がことごとく砕かれ、何ともやりきれない気持ちになります。そんな現実に生きるものではありますが、降誕祭の喜びを胸に、今年こそはと希望をもって新たな歩みを始めましょう。

 今日は、教会の暦では降誕祭後の八日目、神の母聖マリアの祭日です。今年は、たまたま日曜日ではありますが、典礼はマリアの祭日としてお祝いします。第一朗読では、旧約聖書の『民数記』から、祝福の言葉が読まれました。イスラエルの民が、折に触れ、神の祝福を祈り、新たな門出を祝ったように、わたしたちもこの新しい1年が神の祝福、守り、恵み、平安に満たされるよう祈りましょう。

 福音と第二朗読では、降誕祭の日に祝った、神の子、主イエスの誕生があらためて記念されました。パウロは、『ガラテアの教会への手紙』の中で、「時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました」、書きます。そして、その同じ神が、わたしたちのうちに御子の霊を送ってくださったことにも触れています。神の子のご托身(受肉)によって、救いの夜明けが訪れたのです。

 『ルカ福音書』は、クリスマスの夜半のミサで読まれたように、この神の子の誕生が、多くの人に知られずに、きわめてひそかに起きたことを強調します。天使は人々が眠る夜、羊の番をしている羊飼いのもとに遣わされます。そして、ベトレヘムに行って見つけたのが、天使が告げた通りの、飼い葉桶に眠る乳飲み子でした。三度まで、「しるし」という言葉が使われますが、それは、「しるし」とも言えない「しるし」です。しかし、羊飼いにとっては、それで十分だったのです。小さく、人の目には留まらない「飼い葉桶に寝る乳飲み子」は、貧しく、人々から貶められる羊飼いにとって十分なしるしだったのです。

 今わたしたちに求められているのは「回心」、それも、今までわたしたちが当然と思っていた価値基準を神に、変えていただくことだと言われます。自分の利益、自分の属する集団の利益、国家の利益を中心に考えるのではなく、「共同体意識をもって、言い換えれば、普遍的兄弟愛に開かれた『わたしたち』として考えていかなければならないのです」と。

 考えてみると、わたしたちが日々唱える祈り、さらには、「信条」の中に、それははっきり打ち出されています。
「主の祈り」はまず、「わたしたちの父よ」という呼びかけで始まります。そして、具体的な祈願の言葉はすべて、「わたしたち」で始まります。生きるに必要な糧、罪のゆるし、誘惑や悪からの守り、はすべて「わたしたちの」という言葉で修飾されています。祈りはすべて、わたし一人ではなく、仲間とともに、教会という仲間の中で、神にささげられるのです。「信条」もそうです。「わたしは信じます」(Credo)という言葉で始まりますが、それは教会共同体が一つになって表明する信仰です。年のはじめに、そうしたお互いの絆を一層深めることができるよう祈りましょう。

 最後に、8年前に発布された回勅『兄弟の皆さん』の中で述べられた教皇の言葉を思い出しましょう、「互いを受け入れ、互いをケアする兄弟姉妹からなる共同体を築くために、具体的な努力を日々重ねていきましょう」と。今日始まる新しい年が、主が望まれる平和な世界の実現に一歩でも近づくものとなりますよう、神の母聖マリアの取次ぎを願って祈りましょう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。