Generic filters
Exact matches only
Filter by content type
Comments
Attachments

教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

聖ヨアキムと聖アンナ(7月26)

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

 乙女マリアの両親、聖ヨアキムと聖アンナ(紀元前一世紀)の記念日、7月26日。

 聖母マリアの両親について、聖書には何も書いてありません。しかし外典のヤコブの福音書には、この名前で呼ばれています。外典というのは、使徒たちの名を勝手に使って書かれてはいますが、実際には使徒たちによって書かれたものではなく、また聖霊の導きによって書かれたものでもなく、教会が聖書には属さないと定めた本のことなのです。その中にはもちろん史実から離れた虚偽の話も多いのですが、全部が噓であったとも言い難く、真実であった部分も存在するかもしれません。確かに、ヤコブという名が使われている福音書と呼ばれる本は、一五〇年から一八〇年頃に書かれたもので、その中に、マリアの両親の名前はヨアキム(神の定め?)とアンナ(神の賜物)であったと記されています。そしてあのザカリアと同じく、長い間子どもができなかったのに、祈りによってマリアが生まれたということも真実であるかもしれません。そうてなくても、子どもはだれでも親の祈りによって得るべき神の恵みであるということを示唆しています。確かなことはこれだけです。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

 ところでヨアキムとアンナは、信仰熱心なイスラエル人の夫婦だったに違いありません。彼らの間に、マリアが生まれたのです。しかし、彼女の両親は、娘を信仰と愛のうちに育ててはいても、その娘が担うべき大きな使命については、夢にも考えていなかったと思われます。ただ、知らず知らずのうちに、神の最大のわざに協力していたことは事実です。そしてその娘は、私たち人間の中にあって最高のお方となられたのでした。このことは、世のすべての親に対して、両親の使命がいかに重要なものであるかを示しています。自分の子どもが、将来、他の人びとに対してどのような立場に立ち、どのような影響を及ぼすか、だれにもわからないことです。だからこそ、両親の教育と模範に大きな責任があるといえましよう。
 私たちは、今日、聖母マリアの両親に向かい、すべての両親がその使命を十分に果たすことができるよう、加護を願いましょう。

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

コメントする