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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

復活節第七土曜日(5/18)

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復活節第七土曜日(5/18)

あなたは、わたしに従いなさい

ヨハネ21:22
集会祈願

🌸 第一朗読 (使徒言行録28.16-20、30-31)

 16わたしたちがローマに入ったとき、パウロは番兵を一人つけられたが、自分だけで住むことを許された。
 17三日の後、パウロはおもだったユダヤ人たちを招いた。彼らが集まって来たとき、こう言った。「兄弟たち、わたしは、民に対しても先祖の慣習に対しても、背くようなことは何一つしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に引き渡されてしまいました。 18ローマ人はわたしを取り調べたのですが、死刑に相当する理由が何も無かったので、釈放しようと思ったのです。 19しかし、ユダヤ人たちが反対したので、わたしは皇帝に上訴せざるをえませんでした。これは、決して同胞を告発するためではありません。 20だからこそ、お会いして話し合いたいと、あなたがたにお願いしたのです。イスラエルが希望していることのために、わたしはこのように鎖でつながれているのです。」
 30パウロは、自費で借りた家に丸二年間住んで、訪問する者はだれかれとなく歓迎し、 31全く自由に何の妨げもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え続けた。

🌸 答唱詩編 詩編33 典46 ③④

アレルヤ唱 典267 ⑤

🌸 福音朗読 (ヨハネ21.20-25)

ヨハネによる福音

 20〔そのとき、〕ペトロが振り向くと、イエスの愛しておられた弟子がついて来るのが見えた。この弟子は、あの夕食のとき、イエスの胸もとに寄りかかったまま、「主よ、裏切るのはだれですか」と言った人である。 21ペトロは彼を見て、「主よ、この人はどうなるのでしょうか」と言った。 22イエスは言われた。「わたしの来るときまで彼が生きていることを、わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるか。あなたは、わたしに従いなさい。」 23それで、この弟子は死なないといううわさが兄弟たちの間に広まった。しかし、イエスは、彼は死なないと言われたのではない。ただ、「わたしの来るときまで彼が生きていることを、わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるか」と言われたのである。
 24これらのことについて証しをし、それを書いたのは、この弟子である。わたしたちは、彼の証しが真実であることを知っている。
 25イエスのなさったことは、このほかにも、まだたくさんある。わたしは思う。その一つ一つを書くならば、世界もその書かれた書物を収めきれないであろう。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 ヨハネ福音書のいよいよ最後の部分。復活された主イエスはガリラヤ湖畔で弟子たちと朝食を共にした後、ペトロに尋ねる、「わたしを愛するか」。イエスの再三の問いに自分の愛の小ささを痛感させられたペトロは、自分の後ろに、「イエスの愛しておられた弟子」がいるのに気づき、「この人はどうなるのでしょうか」と尋ねる。この謎めいた弟子は、イエスから深い愛を受け、晩餐の席でイエスの隣に座り、十字架のもとにまで従った弟子、ヨハネのことだろうか。なぜ、名前を伏せているのだろうか。「あなたは年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる」と言われたペトロは、自分と比べて、当然のように、彼の行く末に思いを馳せる。
 人間はとかく他人と比較したがるもの。どうして自分は兄と違うのか、どうしてあの友人のようにできないのか、どうして自分は愛されないのか等。カインとアベルの話に始まった、聖書はそうした兄弟の話にことかかない。神は、皆に同じ愛を注がれるが、受ける側は、勝手な思い込みで、他人を羨んだり、ねたんだりする。だれよりもよくご存じの神は、その人にふさわしいもの、必要なものを与えてくださる。
 ペトロは殉教の最期をとげ、ヨハネは自然死を迎えたと言われる。ペトロは教会の頭、羊のために命を捧げた牧者としての使命を生き抜き、ヨハネは、もっぱら神の愛を告げ知らせる弟子として生涯を全うした。いずれの道を通しても、証しを残し、教会の礎を築いた弟子たちのように、「わたしに従いなさい」と言われた主に、最後まで従う恵みを祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。