年間第十九土曜日(8/17)
子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。
集会祈願
🌸 第一朗読 (エゼキエル18:1-10、13b、30-32)
エゼキエルの預言
1主の言葉がわたしに臨んだ。 2「お前たちがイスラエルの地で、このことわざを繰り返し口にしているのはどういうことか。
『先祖が酸いぶどうを食べれば
子孫の歯が浮く』と。
3わたしは生きている、と主なる神は言われる。お前たちはイスラエルにおいて、このことわざを二度と口にすることはない。 4すべての命はわたしのものである。父の命も子の命も、同様にわたしのものである。罪を犯した者、その人が死ぬ。
5もし、ある人が正しく、正義と恵みの業を行うなら、 6すなわち、山の上で偶像の供え物を食べず、イスラエルの家の偶像を仰ぎ見ず、隣人の妻を犯さず、生理中の女性に近づかず、 7人を抑圧せず、負債者の質物を返し、力ずくで奪わず、飢えた者に自分のパンを与え、裸の者に衣服を着せ、 8利息を天引きして金を貸さず、高利を取らず、不正から手を引き、人と人との間を真実に裁き、 9わたしの掟に従って歩み、わたしの裁きを忠実に守るなら、彼こそ正しい人で、彼は必ず生きる、と主なる神は言われる。
10彼に生まれた息子が乱暴者で、これらの事の一つでも行う人の血を流〔すならば〕彼は生きることができようか。彼は生きることはできない。彼はこれらの忌まわしいことをしたのだから、必ず死ぬ。その死の責任は彼にある。
30それゆえ、イスラエルの家よ。わたしはお前たちひとりひとりをその道に従って裁く、と主なる神は言われる。悔い改めて、お前たちのすべての背きから立ち帰れ。罪がお前たちをつまずかせないようにせよ。 31お前たちが犯したあらゆる背きを投げ捨てて、新しい心と新しい霊を造り出せ。イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。 32わたしはだれの死をも喜ばない。お前たちは立ち帰って、生きよ」と主なる神は言われる。
🌸 答唱詩編 詩編51 典7①②
アレルヤ唱 典269(17A )
🌸 福音朗読 (マタイ19:13-15)
マタイによる福音
13そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。 14しかし、イエスは言われた。「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」 15そして、子供たちに手を置いてから、そこを立ち去られた。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
今日の福音の中でイエスは言われる、「子どもたちがわたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである」と。それ以上の説明はない。しかし、子どもと接していれば、それはわかる。子どもには、未来も過去もない。あるのは「今」。他所も世界もない。あるのは「ここ」。子どもは、今、ここに存在することがすべてであり、時間も空間の観念もない。神は、時空を超えた存在でありながら、限られた今、ここにいる存在をことのほか愛される。
福音は、短いが味わい深い言葉が心を打つ。弟子たちのように、狭い料簡で、主のもとを訪れるものを拒み、それでいて、自分は大切なことに奉仕していると思い込んでいることはないだろうか。主はいつも、思いがけない姿で、予想もしない時に、おとずれてくださる。特に、自分の目から見て、採るに足りない、むしろ、自分の仕事を邪魔する存在としか見えない姿で、主は現れてくださる。「神の国」は、わたしたち人間の理解、思い込みを、いつも超えた世界であること、あらためて悟る恵みを祈ろう。(S.T.)