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教皇の意向:子を失った親 (11月)

聖パウロ回心(1月25)

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全世界に行って

マルコ16:15
集会祈願

救い主の源である神よ、あなたは使徒パウロの宣教によって、全世界に信仰を伝えて下さいました。聖パウロの回心を祝うわたしたちが、聖人にならって回心の道を歩み、真理を世界にあかしすることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (使徒言行録22.3-16)

 3「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。そして、この都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。 4わたしはこの道を迫害し、男女を問わず縛り上げて獄に投じ、殺すことさえしたのです。 5このことについては、大祭司も長老会全体も、わたしのために証言してくれます。実は、この人たちからダマスコにいる同志にあてた手紙までもらい、その地にいる者たちを縛り上げ、エルサレムへ連行して処罰するために出かけて行ったのです。」
 6「旅を続けてダマスコに近づいたときのこと、真昼ごろ、突然、天から強い光がわたしの周りを照らしました。 7わたしは地面に倒れ、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか』と言う声を聞いたのです。 8『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである』と答えがありました。 9一緒にいた人々は、その光は見たのですが、わたしに話しかけた方の声は聞きませんでした。 10『主よ、どうしたらよいでしょうか』と申しますと、主は、『立ち上がってダマスコへ行け。しなければならないことは、すべてそこで知らされる』と言われました。 11わたしは、その光の輝きのために目が見えなくなっていましたので、一緒にいた人たちに手を引かれて、ダマスコに入りました。
 12ダマスコにはアナニアという人がいました。律法に従って生活する信仰深い人で、そこに住んでいるすべてのユダヤ人の中で評判の良い人でした。 13この人がわたしのところに来て、そばに立ってこう言いました。『兄弟サウル、元どおり見えるようになりなさい。』するとそのとき、わたしはその人が見えるようになったのです。 14アナニアは言いました。『わたしたちの先祖の神が、あなたをお選びになった。それは、御心を悟らせ、あの正しい方に会わせて、その口からの声を聞かせるためです。 15あなたは、見聞きしたことについて、すべての人に対してその方の証人となる者だからです。 16今、何をためらっているのです。立ち上がりなさい。その方の名を唱え、洗礼を受けて罪を洗い清めなさい。』」

または 使徒言行録9.1-12
 1〔その日、〕サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、 2ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。 3ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。 4サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。 5「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。 6起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる。」 7同行していた人たちは、声は聞こえても、だれの姿も見えないので、ものも言えず立っていた。 8サウロは地面から起き上がって、目を開けたが、何も見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った。 9サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもしなかった。
 10ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。 11すると、主は言われた。「立って、『直線通り』と呼ばれる通りへ行き、ユダの家にいるサウロという名の、タルソス出身の者を訪ねよ。今、彼は祈っている。 12アナニアという人が入って来て自分の上に手を置き、元どおり目が見えるようにしてくれるのを、幻で見たのだ。」 13しかし、アナニアは答えた。「主よ、わたしは、その人がエルサレムで、あなたの聖なる者たちに対してどんな悪事を働いたか、大勢の人から聞きました。 14ここでも、御名を呼び求める人をすべて捕らえるため、祭司長たちから権限を受けています。」 15すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。 16わたしの名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを、わたしは彼に示そう。」 17そこで、アナニアは出かけて行ってユダの家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエスは、あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと、わたしをお遣わしになったのです。」 18すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。そこで、身を起こして洗礼を受け、 19食事をして元気を取り戻した。
 サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちと一緒にいて、 20すぐあちこちの会堂で、「この人こそ神の子である」と、イエスのことを宣べ伝えた。 21これを聞いた人々は皆、非常に驚いて言った。「あれは、エルサレムでこの名を呼び求める者たちを滅ぼしていた男ではないか。また、ここへやって来たのも、彼らを縛り上げ、祭司長たちのところへ連行するためではなかったか。」 22しかし、サウロはますます力を得て、イエスがメシアであることを論証し、ダマスコに住んでいるユダヤ人をうろたえさせた。

🌸 答唱詩編 詩編117 典132 ①②

答 主をたたえよう。
  主はいつくしみ深く、そのあわれみは永遠。

すべての国よ、神をたたえ、
すべての民よ、神をほめよ。
神の愛はちから強く、
そのまことは世々に及ぶ。  【答】

栄光は父と子と聖霊に。
初めのように
今もいつも
世々に。アーメン。  【答】

アレルヤ唱 典277 (聖パウロの回心)

アレルヤ、アレルヤ。あなたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたを選んだのである。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マルコ16.15-18)

マルコによる福音
 15〔その時、イエスは十一人の弟子に現れて、〕言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。 16信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。 17信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。 18手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」

奉納祈願

神よ、あなたは、キリストの救いを告げる使徒として聖パウロを選び、聖霊の光で照らしてくださいました。救いの神秘を祝うわたしたちに、信仰の光を豊かに注いでください。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

すべての人の父である神よ、使徒パウロは、キリストの愛に駆られて諸教会のために力を尽くしました。一致の秘跡にあずかったわたしたちも、兄弟愛を深めることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 後にパウロと呼ばれる使徒は、ほんとうの名前をサウロといい、ベンジャミン族のイスラエル人として生まれました。しかし一家は、今のトルコ南東のタルソという町に住み、当時非常に貴重であったローマ市民権を、生まれながらにして持っていました。彼は若い頃にエルサレムに行き、ファリサイ派で善良なガマリエルという有名な律法学者の弟子になりました(使徒23:3)。確かなことはわかりませんが、キリストが布教した三年間、パウロはすでにエルサレムでの勉強を終え、故郷に帰っていたのでしょう。なぜなら、その間キリストに出会わなかったことが、ほぼ確実だからです。

 パウロ自身が言うように、彼は、先祖からの伝統を守ることに人一倍熱心で、同じ年頃の同胞にまさって、ユダヤ主義に徹しようとしていました。キリストの死後六、七年頃、再びエルサレムに行き、ユダヤ教の異端と思われたキリスト教の発展を見て、非常に憤りました。そこでまず、最初の殉教者ステファノの死刑に参加しました。その時石を投げる証人たちは、邪魔になるマン卜をパウロの足元に置いたのでした(使徒7:58)。

 その後、パウロは飽くことなく、エルサレムの教会を荒らし回りました。家から家へと押し入り、男も女も引きずり出して、牢に送りました。しかし、ステファノは死の時、自分を殺そうとする人びとのために祈りながら死んでいきました。その殉教の血によって支えられた祈りが無力なはずはなく、ステファノの死刑に加担したパウロの回心は、その一つの結果でした。シリアのダマスカスにも信者たちが多くなったと聞いたパウロは、その道(キリスト教)に従っている人びとを逮捕するために、大祭司から「権利を与える」という手紙をもらって、ダマスカスに行きました。ダマスカスへの途中で、どのようにパウロが回心したのか、ごミサの中の第一朗読が詳しく説明しています(使徒22:3-16、9:1-22)。「主よ、私はどうすればよいのでしょうか」と彼は尋ねました。キリストの望みを、より完全に果たすということが、回心したパウ口の唯一の望みだったからです。

 だれでも生涯のうちに、何度も回心するように努力しなければなりません。私たちの行ないを神の望みに一致させるための模範は、このパウロの回心です。反省しながら、パウロのように回心することができるよう祈りましょう。

(C.バリョヌェボ著『ミサの前に読む聖人伝』サンパウロ、2010年。)

 ところで、18日から今日まで、2021年のキリスト教一致祈祷週間は、全世界で行われます。今回のテーマは、「わたしの愛にとどまりなさい。そうすれば、あなたがたは豊かに実を結ぶ。」(ヨハネ15:5-9参照)です。

 慈しみ深い父である神よ、私たちを造り、愛してくださることを感謝いたします。私たちと被造物のうちにいてくださることを感謝いたします。キリストを通して、また私たちの兄弟姉妹を通して、ご自分の愛を示してくださることを感謝いたします。私たちもあなたに倣い、愛をもって世界を見つめることができるように。主よ、相違があっても互いを受け入れ、赦すことができるよう、私たちの心を開いてください。一つの体として結ばれて生きることにより、一人ひとりのたまものが輝き出ますように。そして、正義と平和が栄える世界の建設のため、み名の栄光のために働くことができますようにお導きください。アーメン。(日本キリスト教協議会・カトリック中央協議会による祈り〔編集〕)。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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