世界宣教の日(英語版)
集会祈願
世界を治める唯一の神、すべての人を救いに導いてくださる方、あなたを賛美する民の集いを祝福してください。神こそ主であることを深く心に刻み、救いのことばに心を開くことができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
🌸 第一朗読 (イザヤ45:1、4-6)
1主が油を注がれた人キュロスについて主はこう言われる。わたしは彼の右の手を固く取り国々を彼に従わせ、王たちの武装を解かせる。扉は彼の前に開かれどの城門も閉ざされることはない。4わたしの僕ヤコブのためにわたしの選んだイスラエルのためにわたしはあなたの名を呼び、称号を与えたがあなたは知らなかった。5わたしが主、ほかにはいない。わたしをおいて神はない。わたしはあなたに力を与えたがあなたは知らなかった。6日の昇るところから日の沈むところまで人々は知るようになるわたしのほかは、むなしいものだ、と。わたしが主、ほかにはいない。
🌸 答唱詩編 詩編96 典148②③⑤
答 遠く地の果てまで、
すべての者が神の救いを見た。
すべての国にその栄光をかたり、
すべての民に不思議なわざを伝えよ。
神は偉大、ほむべきかた、
すべてを越えておそるべきかた。 【答】
諸国の民よ、神をほめ、
その力と栄えをほめたたえよ。
ささげものを携えて中庭に入り、
神の名をほめたたえよ。 【答】
聖なるものが現れるとき、神をおがめ。
世界よ、神をおそれよ。
神は来られる、世界をさばきに来られる。
正義とまことをもって、
すべての民をさばかれる。 【答】
🌸 第二朗読(一テサロニケ1:1-5b)
1パウロ、シルワノ、テモテから、父である神と主イエス・キリストとに結ばれているテサロニケの教会へ。恵みと平和が、あなたがたにあるように。2わたしたちは、祈りの度に、あなたがたのことを思い起こして、あなたがた一同のことをいつも神に感謝しています。 3あなたがたが信仰によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、わたしたちは絶えず父である神の御前で心に留めているのです。 4神に愛されている兄弟たち、あなたがたが神から選ばれたことを、わたしたちは知っています。 5わたしたちの福音があなたがたに伝えられたのは、ただ言葉だけによらず、力と、聖霊と、強い確信とによったからです。
アレルヤ唱 典270 29A
アレルヤ、アレルヤ。あなたがたはいのちのことばを保ち、ともしびのように世を照らしなさい。アレルヤ、アレルヤ。
🌸 福音朗読 (マタイ22:15-21)
マタイによる福音
15〔そのとき、〕ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。 16そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです。 17ところで、どうお思いでしょうか、お教えください。皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。」 18イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを試そうとするのか。 19税金に納めるお金を見せなさい。」彼らがデナリオン銀貨を持って来ると、 20イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。 21彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」
奉納祈願
万物の造り主である神よ、あなたからいただいたパンとぶどう酒を供えて祈ります。神のものをすべて神にお返しになったひとり子イエスの奉献に、きょうもわたしたちが固く結ばれますよに。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
拝領祈願
すべてのものの主であう神よ、ともにあずかったキリストのいのちの恵みに感謝して祈ります。わたしたちがあなたの愛と正義に目覚め、一人ひとりにいのちが尊重される平和な世界を築くことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン
🌸 分かち合い
「敵の敵は味方」とはよく言ったものだ。言い換えれば、敵同士である二人が、より大きな敵を共同で攻撃する機会があれば、しばしば手を組むということである。これが今日の福音で起こっていることである。イエスはファリサイ派とヘロデ派の最大の敵とみなされており、この両派は互いを非常に嫌っていたにもかかわらず、イエスを陥れようと一緒になって陰謀を企てた。
ファリサイ派の人々は非常に民族主義的で、モーセの律法を厳格に守っていた。民衆はローマに税金を納めるべきではないというのが彼らの考えで、民衆の多くもそれに同意していた。ヘロデ派の人々はローマ帝国を支持していたので、ローマ皇帝によって任命されたユダヤ人支配者ヘロデの支持者であった。ヘロデの責務のひとつは、ローマ政府が使用する税金をユダヤ人から徴収することだった。ローマ帝国への納税に反対する者は、死刑になることさえあった。
このイエスに対する共同尋問の目的はただ一つ、イエスを窮地に陥れることだった。もしイエスが、カイザルに税金を払うのは違法だと言えば、ヘロデの兵士たちはイエスを逮捕できる。もしイエスが、民衆はカイザルに税金を払うべきだと言えば、ファリサイ派の人々は民衆をイエスに敵対させることができる。それは、イエスに投げかけられた負ける質問に見えた。もちろん、イエスの答えは完璧だった。神の掟を犯すことなく、民法の掟も犯さないようにされたのである。イエスの答えを聞いた人々は皆驚き、イエスを残して立ち去った。
この箇所から学ぶことは、家庭生活に適用する上で特に重要な教えである。親しい者同士の間に対立が生じることはよくあることだ。そのようなとき、私たちはしばしば相手を罠にはめ、欺く理屈で相手を陥れようとする方法を取ることがある。二人の間でこのようなことが起こると、会話はしばしば怒鳴り合いになり、お互いが相手の欠点を見つけることだけを求めるようになる。このような状況に対する解決策は簡単だ。すべての対立は真理によって解決されなければならない。イエスはこれを完璧に実行された。攻撃されても攻撃しなかった。理不尽な自己弁護もしなかった。対立から逃げなかった。真理を自分の都合のいいように操ることもしなかった。その代わりに、主は公然と正直に完全な真実を語り、相手の策略に巻き込まれることを拒んだ。
この問いを考えてみよう。もしあなたがイエスのような立場で、ファリサイ派の人々があなたのところにやってきて、こんな質問をしたらどうだろう?あなたはどう答えたくなるだろうか?たいていの場合、彼らをなだめるように答えようとするだろう。「税金を払うべきではありませんが、ヘロデ派の人たちには言わないでください」とささやくかもしれない。そして、もしヘロデ派の人たちがあなたにそのような質問をしたら、あなたは彼らをなだめるような別の答えをしたくなるかもしれない。
しばしば、他人が私たちを罠にはめようとしている、非難しようとしている、あるいは挑戦しようとしていると感じるとき、私たちは正直な真実よりも自分の防衛に気を配るようになる。私たちは、相手が私たちを攻撃する理由を与えるようなことを言うのを恐れるようになる。誠意をもって正直に話すよりも、答えを捻じ曲げたくなる。これでは対立は決して解決しない。何かを解決する唯一の方法は、真実である。
今日、対立が生じたとき、自分がどのように解決しようとしているかを振り返ってみよう。ファリサイ派の人々やヘロデ派の人々のように、相手をだまし、罠にはめ、勝利することだけが目的になっていないか。そのようなとき、あなたは相手を敵とみなしているか?それとも、会話から逃げず、正直に直接答えたイエスのようになろうと努力しているか?もちろん、イエスには何の落ち度もなかったのだから、真実は簡単なことだった。私たちの人生においても、真実を突きつけられれば、自分の罪を認め、謝らなければならないかもしれない。しかし、もし真理、完全な真理、そして真理以外の何ものでもないことが私たちの目標であるならば、私たちの会話はイエスを真似ることになり、たいていの場合、平和的な解決がもたらされるだろう。
真実なる主よ、あなたの知恵は完全であり、あなたの言葉は真実です。どうか私に知恵と真理の賜物をお与えください。そのような時、どうか私が怒りや防衛的な反応を起こさないようにしてください、そうすれば私はいつも、あなたが望まれる一致の道具となれるのです。主イエス、あなたを信じます。
My Catholic Life!より
現代において、本日の表題にもなっている「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」は決してスローガンにしてはならないと思う。
世が堕落したなかで孤立無援の戦いの際のイエスの臨機応変さをならうべきだと思う。
本日福音直後、ファリサイ派ヘロデ派のみならずサドカイ派も登場する。
三派全学連を包摂するチャンス!
現代のキリストよ!
団結せよ!