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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第二十六主日(10/1)

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へりくだって、互いに相手を自分よりも

フィリピ2:3
集会祈願

 すべての人を正しい道に導かれる神よ、あなたは人々の思いをすべて知っておられます。信仰の道を歩むわたしたちを支え、いつも神に向けて生きるものとしてください。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (エゼキエル18:25-28)

 25それなのにお前たちは、『主の道は正しくない』と言う。聞け、イスラエルの家よ。わたしの道が正しくないのか。正しくないのは、お前たちの道ではないのか。 26正しい人がその正しさから離れて不正を行い、そのゆえに死ぬなら、それは彼が行った不正のゆえに死ぬのである。 27しかし、悪人が自分の行った悪から離れて正義と恵みの業を行うなら、彼は自分の命を救うことができる。 28彼は悔い改めて、自分の行ったすべての背きから離れたのだから、必ず生きる。死ぬことはない。

🌸 答唱詩編 詩編25 典137①②③

 すべての人の救いを願い、
  わたしはあなたを待ち望む。

かみよ、あなたの道を示し、
その小道を教えてください。
あなたの真理のうちに、
わたしを導き、さとしてください。【答】

神はあわれみ深く正義に満ち、
罪びとに道を示される。
神は貧しい人を正義に導き、
へりくだる人にその道を教えられる。【答】

契約とさとしを守る人に、
神への小道はいつくしみとまことにあふれる。
神を恐れる人に神は心を開き、
契約を示し、さとされる。【答】

🌸 第二朗読 (フィリピ2:1-11、または2:1-5)

 1そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、 2同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。 3何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、 4めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。 5互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。 6キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、 7かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、 8へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。 9このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。 10こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、 11すべての舌が、「イエス・キリストは主である」と公に宣べて、父である神をたたえるのです。

アレルヤ唱 典273 26A

アレルヤ、アレルヤ。羊はわたしの声を聞き分け、わたしもその羊を知り、羊はわたしに従う。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マタイ21:28-32)

マタイによる福音

 28〔そのとき、イエスは祭司長や民の長老たちに言われた。〕「ところで、あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。 29兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。 30弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『お父さん、承知しました』と答えたが、出かけなかった。 31この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。 32なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」

奉納祈願

 いのちの源である神よ、キリストはすべての人のために、ご自分を与え尽くしてくださいました。この救いの食卓をとおして、キリストの愛を深く味わうことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン

拝領祈願

 すべての人を愛してくださる神よ、主キリストに結ばれて祈ります。わたしたちが悔い改める心を持ち続け、神に従う者の生き方を示すことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 人は人生の中で、様々なタイプの人に出会います。すぐに気が合い、何でも話ができる人、なかなか口を開かず、何を考えているかわからない人、話していると心の安らぐ人、逆に、イライラしてくる人など。また、何かお願いすると、快い返事をしてくれるが、なかなか実行に移してくれない人、当初は、厳しい返事をしてあきらめかけていると、自分のことをよく考え、思いなおしてくれる人など。 いろいろなタイプの人と出会いながら、少しずつ、自分自身も成長させていただくことを感じます。

 イエス様のお話にも、いろいろなタイプの人の話が出てきます。今日の福音の中にも、二人の兄弟の話が出てきました。父親の指示に素直に従おうとせず、「いやです」と一度は逆らってみたが、後で思い直して父の望み通りぶどう園に行って働いた兄。父の望みに一度は「承知しました」とよい返事をしながら、結局出かけなかった弟の話です。 このたとえを話しながら、イエスは、ご自分に心を開こうとしない、当時の宗教指導者、祭司長や民の長老たちの心に訴えかけておられるのです。彼らが直ちに心を入れ替えるとは、思っておられなかったかもしれません。それでも、いわば、最後のチャンスのように、語りかけるのです。

 すぐにたとえの目指すところを汲みかねている彼らに向かって、イエスははっきりと言われます。「徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう」と。「徴税人や娼婦」と言えば、その職業ゆえにイスラエルの社会の中で、最も蔑視され、のけ者にされた人々、神の世界から最も遠い存在と思われた人々でした。しかし、洗礼者ヨハネが現れて救いの到来を告げたとき、こうした人たちは、ヨハネを信じて彼らに近づいて救いを求めようとしました。しかし、祭司長や長老等、社会の上層部に位置する人、聖書の知識にも秀で、人を導く立場にいる人々、彼らは、自分たちの知恵や経験に安住し、あえて、ヨハネの叫びに耳を傾けず、救いの到来に心を開こうとしませんでした。

 神は、人々の回心を望んでおられます。それは、イエスだけでなく、旧約の預言者の言葉にもはっきり出てきます。第一朗読の中で、エゼキエル預言者は言います、「悪人が自分の行った悪から離れて正義と恵みの業を行うなら、彼は自分の命を救うことができる。彼は悔い改めて、自分の行ったすべての背きから離れたのだから、必ず生きる。死ぬことはない」(エゼキエル18.27,28)と。神は、まさに、あわれみの神、いつくしみとまことにあふれた方、罪びとに道を示し、へりくだる人にその道を教えられる方なのです(答唱詩編)。

 イエスは決して、人を善人と悪人、右と左に二分される方ではありません。すべての人が悔い改め、考え直して、神に向き直ることを望んでおられる方なのです。しかも、その忍耐は、人間がはかり知ることのできないほど、大きく深いものなのです。わたしたち人間は、つい人を判断し、善悪、優劣をつけたがります。しかし、神はそのような方ではありません。人は見かけで、表面だけを見て、何事も判断しがちです。しかし、神は、人間の心を見られます。そして、それは人の目には容易には見えない深さをもったものです。パウロは言います、「互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい」(フィリピ2.3,4)と。

 コロナの影響がまだ随所にみられる状況の中で、つい、わたしたちを取り巻く環境に対し、あるいは、出会う人々に対し、不平不満をもちがちは時ですが、これを機会に自分自身を振り返り、思いなおすべきことはないか、光を仰ぎながら、主の招きに応えてゆくことができますよう祈りましょう。  (S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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