集会祈願
ひとり子を救い主として世に遣わしになった神よ、ここに集まるわたしたちの信仰を強めて下さい。神のことばに養われ、キリストを力強くあかしすることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
🌸 第一朗読 (イザヤ22:19-23)
19〔主は、宮廷を支配しているシェブナに言われる。〕わたしは、お前をその地位から追う。お前はその職務から退けられる。20その日には、わたしは、わが僕、ヒルキヤの子エルヤキムを呼び、 21彼にお前の衣を着せ、お前の飾り帯を締めさせ、お前に与えられていた支配権を彼の手に渡す。彼はエルサレムの住民とユダの家の父となる。 22わたしは彼の肩に、ダビデの家の鍵を置く。彼が開けば、閉じる者はなく、彼が閉じれば、開く者はないであろう。 23わたしは、彼を確かなところに打ち込み、かなめとする。彼は、父の家にとって栄光の座に着く。
🌸 答唱詩編 詩編138 典134①②③
答:主をたたえよう。
主はいつくしみ深く、そのあわれみは永遠。
神よ、わたしは心を尽くしてあなたに感謝し、
神の使いの前であなたをたたえる。
あなたの神殿に向かってひれ伏し、
あなたに感謝をささげる。 【答】
神よ、国々の王はあなたのことば聞き、
あなたをたたえる
彼らはあなたのわざを喜び歌う。
神栄光は偉大。
神は右の手で私を救われる。 【答】
神はわたしに約束されたことを、
すべて成しとげられる。
神よ、あなたのいつくしみは永遠。
造られらすべてのものを。 【答】
🌸 第二朗読 (ローマ11:33-36)
33ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。
34「いったいだれが主の心を知っていたであろうか。
だれが主の相談相手であっただろうか。
35だれがまず主に与えて、
その報いを受けるであろうか。」
36すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にありますように、アーメン。
アレルヤ唱 典269 21A
アレルヤ、アレルヤ。あなたはいわお。この岩の上にわたしの教会を建てよう。地獄の門もこれに勝つことはできない。アレルヤ、アレルヤ。
🌸 福音朗読 (マタイ16:13-20)
マタイによる福音
13イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。 14弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」 15イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」 16シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。 17すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。 18わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。 19わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」 20それから、イエスは、御自分がメシアであることをだれにも話さないように、と弟子たちに命じられた。
奉納祈願
主イエスの死と復活によって、天の国への門を開いてくださった神よ、救いの食卓に招かれて、喜びのいうち祈ります。わたしたちが、感謝の心をもって一つになることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
拝領祈願
いのちの源である神よ、感謝のうちにささげる教会の祈りを受け入れてください。キリストのからだに結ばれたわたしたちが、悪の力に打ち勝ち、救いを告げ知らせるものとなりますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
🌸 分かち合い
イエスは親しくなった弟子に、御自分の秘密を打ち明けられる。ご自分が何者であるか、そして、どのようなことが待ち受けているか、お示しになる。
人々が何を言うかはともかく、親しくなった弟子たちに問われる、「あなたがたはわたしを何者だというのか」と。ペトロは、皆を代表して答える、「あなたはメシア(キリスト)、生きる神の子です」と。素晴らしい答え、これ以上にふさわしい答えはない。イエスが言われるように、それを言わしめたのは、「人間ではなく、天の父」なのだろうか。
しかし、たとえそれが正解であったとしても、それは、まだ、完全な答えの半分でしかない。イエスは続いて、自分が受けようとしている受難について語る、「長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活する」と。予想もしない言葉、平常心で受け止めることのできない現実。ペトロはとっさに言う、「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません」と。
ことが起こる前に、頭の中で、可能性として考えられない、だけでなく、ペトロは実際、現実に、その場に立たされたとき、同じような行動に出る。イエスが捕縛され、引いて行かれる時、仲間であることに気づかれ、声をかけられると、「そんな人は知らない」と打ち消す。 これはペトロだけのことではない。信仰者は皆、今も、そして、生涯、問われている、「あなたにとってイエスは誰ですか」、「どのようなメシアのイメージを持っていますか」と。(S.T.)