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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第十五主日(A年)

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ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、

マタイ13:8
集会祈願

すべての人に呼びかけてくださる神よ、ガリラヤの湖のほとりに集まった人々のように、今私たちも主の言葉に耳を傾けます。この喜びの知らせを、心に深く受け止めることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (イザヤ55:10-11)

イザヤの預言

〔主は言われる。〕
雨も雪も、ひとたび天から降れば
むなしく天に戻ることはない。
それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ
種蒔く人には種を与え
食べる人には糧を与える。
11そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も
むなしくは、わたしのもとに戻らない。
それはわたしの望むことを成し遂げ
わたしが与えた使命を必ず果たす。

🌸 答唱詩編 詩編65 典17①②③

答:いのちあるすべてのものに、
  主は食物を恵まれる。

あなたは地を訪れて喜ばせ、
豊かな実りでおおわれる。
大空に水を蓄え、
地に水を注いで麦を与えられる。 【答】

田畑に水を送り、土くれをならし、
夕立で地を潤して作物を祝福される。
あなたの恵みは農作をもたらし、
あなたの訪れるところに豊かさがあふれる。 【答】

荒れ野の牧場も若草にもえ、
丘一面に喜びがこだまする。
野山は羊の群れに満ち、谷は小麦におおわれ、
人々は喜びにあふれて歌う。 【答】

🌸 第二朗読 (ローマ8:18-23)

使徒パウロのローマの教会への手紙

 〔皆さん、〕現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、取るに足りないとわたしは思います。 19被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んでいます。 20被造物は虚無に服していますが、それは、自分の意志によるものではなく、服従させた方の意志によるものであり、同時に希望も持っています。 21つまり、被造物も、いつか滅びへの隷属から解放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかれるからです。 22被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています。 23被造物だけでなく、“霊”の初穂をいただいているわたしたちも、神の子とされること、つまり、体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでいます。

アレルヤ唱 典269(15A)

アレルヤ、アレルヤ。種は神の言葉、まく人はキリスト。キリストを見いだす人は永遠に生きる。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マタイ13:1-23)

マタイによる福音

 その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。 2すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。 3イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。 4蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。 5ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。 6しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。 7ほかの種は茨の間に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。 8ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。 9耳のある者は聞きなさい。」

 《10弟子たちはイエスに近寄って、「なぜ、あの人たちにはたとえを用いてお話しになるのですか」と言った。 11イエスはお答えになった。「あなたがたには天の国の秘密を悟ることが許されているが、あの人たちには許されていないからである。 12持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。 13だから、彼らにはたとえを用いて話すのだ。見ても見ず、聞いても聞かず、理解できないからである。 14イザヤの預言は、彼らによって実現した。

 『あなたたちは聞くには聞くが、決して理解せず、
 見るには見るが、決して認めない。
 15この民の心は鈍り、
 耳は遠くなり、
 目は閉じてしまった。
 こうして、彼らは目で見ることなく、
 耳で聞くことなく、
 心で理解せず、悔い改めない。
 わたしは彼らをいやさない。』

 16しかし、あなたがたの目は見ているから幸いだ。あなたがたの耳は聞いているから幸いだ。 17はっきり言っておく。多くの預言者や正しい人たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞きたかったが、聞けなかったのである。」
 18「だから、種を蒔く人のたとえを聞きなさい。 19だれでも御国の言葉を聞いて悟らなければ、悪い者が来て、心の中に蒔かれたものを奪い取る。道端に蒔かれたものとは、こういう人である。 20石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ喜んで受け入れるが、 21自分には根がないので、しばらくは続いても、御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう人である。 22茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、世の思い煩いや富の誘惑が御言葉を覆いふさいで、実らない人である。 23良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのである。」》 

奉納祈願

恵みあふれる神よ、大地の実りに感謝して、あなたに賛美を捧げます。福音の種をまかれたわたしたちが、この食卓を通してより深くキリストに結ばれますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

慈しみ深い父よ、御子のいのちにあずかった私たちが、この恵みを多くの人と分かち合い、豊かな実りを刈り取ることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 主イエスが種蒔きのたとえ話を使って、豊かな収穫を信じて締めずに宣教するようにと、弟子たちを励ましたということを、今日の福音は語っています。この種蒔きのたとえを受け継いだ教会(私たち)は、たゆまず宣教する主イエスの姿から自分たちのあり方を省み、み言葉に従い、それを自らが生きる地平に活かす生き方を学んでゆこうという使命が与えられています。主イエスと聖母マリアのお助けによって、この使命を全うすることができますように、このミサを捧げてまいりましょう。

 マタイ福音書は、宣教を開始した主イエスの教えを「山上の説教」として5章から7章までまとめます。続いて、8章から9章の34節では、神からの権威を奇跡によって現わす主イエスの行いが述べられ、9章の35節から11章の1節では、主イエスは宣教のために十二人を選び、彼らを派遣し、そして「派遣説教」を行います。それから、11章から12章では、主イエスを認めないユダヤ教指導者との対立が描かれ、そして13章では、「天の国のたとえ」が七つ集められています。今日読まれた個所は13章で、最初の「天の国のたとえ」、種蒔きのたとえ話です。

 皆さん、先ほど聞いた種蒔きのたとえをよくご存じでしょう。その日、主イエスは家を「出て」、「種をまく人が種まきに出て行った」と語り始めます。「出て行く」主イエスこそが種蒔く人です。教皇フランシスコにとって、私たちの教会は「出向いていく」教会です。「現代の教会が、あらゆる人に、あらゆる場所で、あらゆる機会に、ためらうことなく、嫌がることなく、恐れることなく、福音を告げるために出向いて行くことは重要です。」「出向いて行く」教会は、宣教する弟子たちの共同体です。福音宣教する共同体は、主がイニシアティブをとり、先に私たちを愛してくださったことを知っています」(使徒的勧告『福音の喜び』23項、24項)。

 種蒔きのたとえ話は、主がご自分のことばと愛という種をつねに蒔いておられる土地は私たちであることを、思い起こさせてくれます。私たちはどんな気持ちでその種を受け入れるのでしょうか。そして、私たちは自分自身に問いかけます。自分はどんな心をしているだろうか。どの土地に似ているだろうか。道端、石だらけの土地、それとも茨の間の土地だろうか。とげも石もなく、しっかりと開拓され耕されたよい土地になり、自分だけでなく兄弟姉妹にもよい結果をもたらすことができるかどうかは、私たち自身にかかっています。

 先ほどキリストの教会は「出向いていく」教会だと言いましたが、私たちは、種を蒔く人でもあるという意味になります。神は絶えずよい種を蒔かれます。その種を受けた私たちは、これからどんな種が自分の心と口から出ているのか自らに問わなければなりません。同時に、豊かな実りを信じて宣教を続ける主イエスのように、私たちもその希望をもって忍耐をもって神の種を蒔いて行きましょう。宣教活動はすぐに目に見える成果で報われるとは限りません。しかし、宣教者は、神のみ言葉は必ず豊かな実りをもたらすと信じて自らを励まします。

 豊かな土地に蒔かれた種は、み言葉を聞いて受け入れ、それを守って理解し、そして実を結ぶ人を表します。このよい土地の完全な模範は、おとめマリアです。聖母マリアは、私たちや他の人々のうちにその実を結ばせることを教えてくださいます。聖母マリアのお助けによって、まず、私たちの心は良い土地になりますように、そしてまた私たちの使命、福音宣教の使命が豊かに実りを結ばれることができますように、このミサを捧げ続けてまいりましょう。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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