年間第三十三月曜日(11/18)
盲人はたちまち見えるようになり、神をほめたたえながら、イエスに従った
集会祈願
🌸 第一朗読 (黙示録1:1-4、2:1-5a)
ヨハネの黙示
1 1イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストにお与えになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。 2ヨハネは、神の言葉とイエス・キリストの証し、すなわち、自分の見たすべてのことを証しした。 3この預言の言葉を朗読する人と、これを聞いて、中に記されたことを守る人たちとは幸いである。時が迫っているからである。
4-5ヨハネからアジア州にある七つの教会へ。今おられ、かつておられ、やがて来られる方から、また、玉座の前におられる七つの霊から、更に、証人、誠実な方、死者の中から最初に復活した方、地上の王たちの支配者、イエス・キリストから恵みと平和があなたがたにあるように。
2 1〔主がわたしにこう語りかけるのを聞いた。〕エフェソにある教会の天使にこう書き送れ。『右の手に七つの星を持つ方、七つの金の燭台の間を歩く方が、次のように言われる。 2「わたしは、あなたの行いと労苦と忍耐を知っており、また、あなたが悪者どもに我慢できず、自ら使徒と称して実はそうでない者どもを調べ、彼らのうそを見抜いたことも知っている。 3あなたはよく忍耐して、わたしの名のために我慢し、疲れ果てることがなかった。 4しかし、あなたに言うべきことがある。あなたは初めのころの愛から離れてしまった。 5だから、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて初めのころの行いに立ち戻れ。
🌸 答唱詩編 詩編1 典100 ①②
答:しあわせな人、神をおそれ、主の道を歩む者。
しあわせな人、
罪びとの道を歩むことなく、
神のおきてを喜びとし、
昼も夜も教えを心に留める人。【答】
流れのほとりに植えられた木が、
季節になると豊かに実り、
葉もしおれることのないように、
この人の行いも実を結ぶ。【答】
アレルヤ唱 典268 ⑦
アレルヤ、アレルヤ。わたしは世の光。わたしに従う人は命の光を持っている。アレルヤ、アレルヤ。
🌸 福音朗読 (ルカ18:35-43)
ルカによる福音
35イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲人が道端に座って物乞いをしていた。 36群衆が通って行くのを耳にして、「これは、いったい何事ですか」と尋ねた。 37「ナザレのイエスのお通りだ」と知らせると、 38彼は、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と叫んだ。 39先に行く人々が叱りつけて黙らせようとしたが、ますます、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。 40イエスは立ち止まって、盲人をそばに連れて来るように命じられた。彼が近づくと、イエスはお尋ねになった。 41「何をしてほしいのか。」盲人は、「主よ、目が見えるようになりたいのです」と言った。 42そこで、イエスは言われた。「見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った。」 43盲人はたちまち見えるようになり、神をほめたたえながら、イエスに従った。これを見た民衆は、こぞって神を賛美した。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
イエスがエリコに近づいたとき、道端に座って物乞いをしていた盲人が、群衆が通ってゆくのに気づいて一体何事か、と尋ねる。「ナザレのイエスのお通りだ」という声を聞くと、「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんでください」と叫ぶ。黙らせようとする人々の制止にひるまず、再度叫ぶ。イエスは盲人に近づいて、「何をしてほしいか」と言われると、彼は素直に、「目が見えるようになりたいのです」と答える。
イエスは、盲人の信仰を認め、目を開いておやりになったが、これは、単なる一つの奇跡ではなく、イエスのなさったわざ全体を集約するしるしである。イエスは、病気を癒し、苦しむ人を慰められたが、それは、神ご自身の人間、特に悩める人、貧しい人、打ち砕かれた人に対する神の愛を表すためだった。
健康な人間は、自分が見えること、聞こえること、歩けることを当然のことのように考え、障害をもつ人を「気の毒な人」ととらえがちである。そして、自分たちが、もっと大事な神の世界をみることができないことに気づかない。そして、それは、自分の努力ではなく、神ご自身が開けてくださらなければ見ることのできない世界だということを忘れている。
自分の無力さを認め、神の世界を見る目を主が与えてくださるよう謙遜に祈ろう。(S.T)