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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

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年間第二十二月曜日(9/2)

主の霊がわたしの上におられる
集会祈願

🌸 第一朗読 (一コリント2:1-5)

 1兄弟たち、わたしもそちらに行ったとき、神の秘められた計画を宣べ伝えるのに優れた言葉や知恵を用いませんでした。 2なぜなら、わたしはあなたがたの間で、イエス・キリスト、それも十字架につけられたキリスト以外、何も知るまいと心に決めていたからです。 3そちらに行ったとき、わたしは衰弱していて、恐れに取りつかれ、ひどく不安でした。 4わたしの言葉もわたしの宣教も、知恵にあふれた言葉によらず、“霊”と力の証明によるものでした。 5それは、あなたがたが人の知恵によってではなく、神の力によって信じるようになるためでした。

🌸 答唱詩編 詩編119 典56①②

アレルヤ唱 典274 4C

🌸 福音朗読 (ルカ4:16-30)

ルカによる福音

 16イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。 17預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個所が目に留まった。
 18「主の霊がわたしの上におられる。
 貧しい人に福音を告げ知らせるために、
 主がわたしに油を注がれたからである。
 主がわたしを遣わされたのは、
 捕らわれている人に解放を、
 目の見えない人に視力の回復を告げ、
 圧迫されている人を自由にし、
 19主の恵みの年を告げるためである。」
 20イエスは巻物を巻き、係の者に返して席に座られた。会堂にいるすべての人の目がイエスに注がれていた。 21そこでイエスは、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始められた。 22皆はイエスをほめ、その口から出る恵み深い言葉に驚いて言った。「この人はヨセフの子ではないか。」 23イエスは言われた。「きっと、あなたがたは、『医者よ、自分自身を治せ』ということわざを引いて、『カファルナウムでいろいろなことをしたと聞いたが、郷里のここでもしてくれ』と言うにちがいない。」 24そして、言われた。「はっきり言っておく。預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ。 25確かに言っておく。エリヤの時代に三年六か月の間、雨が降らず、その地方一帯に大飢饉が起こったとき、イスラエルには多くのやもめがいたが、 26エリヤはその中のだれのもとにも遣わされないで、シドン地方のサレプタのやもめのもとにだけ遣わされた。 27また、預言者エリシャの時代に、イスラエルには重い皮膚病を患っている人が多くいたが、シリア人ナアマンのほかはだれも清くされなかった。」 28これを聞いた会堂内の人々は皆憤慨し、 29総立ちになって、イエスを町の外へ追い出し、町が建っている山の崖まで連れて行き、突き落とそうとした。 30しかし、イエスは人々の間を通り抜けて立ち去られた。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日から、週日のミサではルカが読まれます。今日の個所では、イエスが故郷ナザレに来られ、会堂で聖書をお読みになり、たまたまイザヤ預言者の言葉があたると、まさに、今日、この言葉は実現したと解説されます。喜びにあふれた救いの訪れを告げる使者(メシア)の到来を語る言葉です。
 しかし、人々は、その言葉に驚きはしても、「この人はヨセフの子ではないか」と、いかにも、疑い深い反応を示します。そして、旧約時代の預言者エリヤとエリシャに因む話を持ち出されると、人々はいよいよ憤慨し、イエスを町の外に連れ出し、崖から突き落とそうとした、と書かれています。
 この個所を読むたびに、ルカはなぜ、イエスの宣教活動のはじめ、いわば「第一声」を発信されたときに、人々がとった否定的な態度を記したのかという疑問が生じます。ガリラヤの人々はもっと肯定的にイエスを歓迎しましたが、イエスがお育ちになった故郷ナザレでは、まったく違った反応があったこと、そこにルカは注目しているようです。
 それは、単なるナザレの人々だけでなく、神様のことをだれよりもよく知っている、と自認するイスラエルの人々(特に指導者)が後にイエスに示す態度です。そして、それは、わたしたち、洗礼を受け、キリスト者となったものが、そうでない人より、神様のことはよく知っていると思い込んでいることにもつながるのではないでしょうか。すべての人のための喜ばしい便りを、素直な心で聞き、開かれた心で受け止める恵みをあらためて祈りましょう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。