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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

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年間第十九月曜日(8/12)

彼らをつまずかせないようにしよう。
集会祈願

🌸 第一朗読 (エゼキエル1:2-5、24-28c)

エゼキエルの預言

 2それは、ヨヤキン王が捕囚となって第五年の、その月の五日のことであった。 3カルデアの地ケバル川の河畔で、主の言葉が祭司ブジの子エゼキエルに臨み、また、主の御手が彼の上に臨んだ。

 4わたしが見ていると、北の方から激しい風が大いなる雲を巻き起こし、火を発し、周囲に光を放ちながら吹いてくるではないか。その中、つまりその火の中には、琥珀金の輝きのようなものがあった。 5またその中には、四つの生き物の姿があった。その有様はこうであった。彼らは人間のようなものであった。

 24それらが移動するとき、翼の羽ばたく音をわたしは聞いたが、それは大水の音のように、全能なる神の御声のように聞こえ、また、陣営のどよめきのようにも聞こえた。それらが止まっているとき、翼は垂れていた。 25生き物の頭上にある大空から音が響いた。それらが止まっているとき、翼は垂れていた。

 26生き物の頭上にある大空の上に、サファイアのように見える王座の形をしたものがあり、王座のようなものの上には高く人間のように見える姿をしたものがあった。 27腰のように見えるところから上は、琥珀金が輝いているようにわたしには見えた。それは周りに燃えひろがる火のように見えた。腰のように見えるところから下は、火のように見え、周囲に光を放っていた。 28周囲に光を放つ様は、雨の日の雲に現れる虹のように見えた。これが主の栄光の姿の有様であった。わたしはこれを見てひれ伏した。

🌸 答唱詩編 詩編148 典20①⑦

アレルヤ唱 典270(25B)

🌸 福音朗読 (マタイ17:22-27)

マタイによる福音

 〔イエスと弟子たち〕がガリラヤに集まったとき、イエスは言われた。「人の子は人々の手に引き渡されようとしている。 23そして殺されるが、三日目に復活する。」弟子たちは非常に悲しんだ。

 24一行がカファルナウムに来たとき、神殿税を集める者たちがペトロのところに来て、「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」と言った。 25ペトロは、「納めます」と言った。そして家に入ると、イエスの方から言いだされた。「シモン、あなたはどう思うか。地上の王は、税や貢ぎ物をだれから取り立てるのか。自分の子供たちからか、それともほかの人々からか。」 26ペトロが「ほかの人々からです」と答えると、イエスは言われた。「では、子供たちは納めなくてよいわけだ。 27しかし、彼らをつまずかせないようにしよう。湖に行って釣りをしなさい。最初に釣れた魚を取って口を開けると、銀貨が一枚見つかるはずだ。それを取って、わたしとあなたの分として納めなさい。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 2回目の受難の予告が冒頭に読まれた。どうして、受難の予告が繰り返されるのか。福音記者が、3回も記していることには、それなりの理由があるのだろう。あの尊敬し、愛する師が、人々の手にかかって殺されるなどということは、弟子たちにとって信じられないこと、二度と聞きたくないこと、さらには、受け入れたくないことだったに違いない。一回目のペトロの反応をみれば、それは明らかである。
 それほど、弟子たちをはじめ、人間にとって受け入れがたい現実、それは、偶然降りかかってきた不運ではなく、神の意志によるものであることを承知しておられた主イエスご自身が、予め弟子たちの心を準備するため、あえて語られた、と考えることができないだろうか。
 それに続く「神殿税を納める」話。イスラエルの律法には、20歳以上の男子は、一年に一律、半シェケル(2デナリオ相当)の神殿税を納めることが義務付けられている。イエスをはじめ、弟子たちは、当然のこととして納めていたのだろうが、あえて、それを尋ねられたとき、イエスは、神の子である自身とその仲間である弟子たちに義務のないことを説明される。(実は、福音書が書かれた時代には、かつての神殿は崩壊していたが、代わった、ローマのユピテル神殿にささげる税として、神殿税を納める義務が続いていた)。しかし、イエスは、人々をつまずかせないために、魚の口から取られた銀貨をもって、税を納めるようにと、勧める。
 このことから何を学んだらよいのだろうか。この世に生きる信仰者としての姿勢―神に対する務めと人々の世界における務めの両立が、そこに暗示されているととれないだろうか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。