祈る花:Inoruhana
Generic filters
Exact matches only
Filter by content type
Comments
Attachments
  • 四旬節第三土曜日(3/29)

    『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』

    🌸 第一朗読 (ホセア6.1-6)

    ホセアの預言

    1「さあ、我々は主のもとに帰ろう。
    主は我々を引き裂かれたが、いやし
    我々を打たれたが、傷を包んでくださる。
    2二日の後、主は我々を生かし
    三日目に、立ち上がらせてくださる。
    我々は御前に生きる。
    3我々は主を知ろう。
    主を知ることを追い求めよう。
    主は曙の光のように必ず現れ
    降り注ぐ雨のように
    大地を潤す春雨のように
    我々を訪れてくださる。」
    4エフライムよ
    わたしはお前をどうしたらよいのか。
    ユダよ、お前をどうしたらよいのか。
    お前たちの愛は朝の霧
    すぐに消えうせる露のようだ。
    5それゆえ、わたしは彼らを
    預言者たちによって切り倒し
    わたしの口の言葉をもって滅ぼす。
    わたしの行う裁きは光のように現れる。
    6わたしが喜ぶのは
    愛であっていけにえではなく
    神を知ることであって
    焼き尽くす献げ物ではない。

    🌸 答唱詩編 詩編51 典7 ③④

    :あなたのいぶきを受けて、わたしは新しくなる。

    あなたはいけにえを望まれず、
    はんさいをささげても喜ばれない。
    神よ、わたしのささげものは打ち砕かれた心。
    あなたは悔い改める心を見捨てられない。【答】

    み旨のままにシオンを恵みで潤し、
    エルサレムの城壁を新たにしてください。
    その時、あなたは正しいささげものをみな喜ばれ、
    わたしはあなたの祭壇で仕えるようになる。【答】

    詠唱 典261 ③

    神に心を閉じてはならない。きょうこそ神のことばを聞こう。

    🌸 福音朗読 (ルカ18.9-14)

    ルカによる福音

     9〔そのとき、〕自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。 10「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。 11ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。 12わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』 13ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』 14言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリサイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

    祈る花:Inoruhana
    祈る花:Inoruhana

    🌸 分かち合い

     四旬節は復活節を迎えるにあたって、自分が今立っている地平、レベルを知るときです。本来いるべきところにいないなら、修正する。聖書の言葉は、それを知るための指標です。
     福音では、ファリサイ派の人と徴税人のたとえが読まれました。ファリサイ派の人は言います、自分が他の人のように、悪事(奪い取らない、不正をしない、姦淫しない)を行っていない、それどころか、善行(断食、献金)を積んでいる、そのことを感謝します、と。一見、何の悪い所はどこにもない、むしろ、模範的なユダヤ人に見えます。
     徴税人は、逆に、何も誇るものがない人です。ただ、遠くに立ち、目を上げようとせず、胸を打ちながら、「神様、罪人のわたしを憐れんでください」というだけです。
     「義とされて家に帰ったのは徴税人だ」とイエスは言われます。かつて、義人と言えば、正しい人=神の掟を守り行う人のことでした。旧約聖書(詩編)のライトモチーフです。まさに、そこに落とし穴があったのです。
     預言者ホセアが訴えているのもその点です。イスラエルはいけにえ、焼き尽くす献げ物等、たくさんの犠牲を捧げていました。しかし、神が喜ばれるのは、いけにえではなく、「愛」であり、「神を知ること」だと、預言者は言います。神を知るとは、自らの罪深さ、みじめさ、無力さを認め、それにもかかわらず自分を赦し受け入れる神に信頼すること、まさに、徴税人の態度です。そんなレベルに立ち戻ることができるよう祈りましょう。(S.T.)

🌸 AD MAJOREM DEI GLORIAM 🌸

御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。