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教皇の意向:子を失った親 (11月)

洗礼者ヨハネの誕生(6/24)

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この子には主の力が及んでいた
集会祈願

すべての人の救いを望まれる神よ、あなたは洗礼者ヨハネを遣わし、人々に救い主キリストを迎える準備をさせて下さいました。あなたの民を信仰の喜びで満たし、救いと平和の道に導いてください。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。

🌸 第一朗読 (イザヤ49.1-6)

1島々よ、わたしに聞け
遠い国々よ、耳を傾けよ。
主は母の胎にあるわたしを呼び
母の腹にあるわたしの名を呼ばれた。
2わたしの口を鋭い剣として御手の陰に置き
わたしを尖らせた矢として矢筒の中に隠して
3わたしに言われた
あなたはわたしの僕、イスラエル
あなたによってわたしの輝きは現れる、と。
4わたしは思った
わたしはいたずらに骨折り
うつろに、空しく、力を使い果たした、と。
しかし、わたしを裁いてくださるのは主であり
働きに報いてくださるのもわたしの神である。
5主の御目にわたしは重んじられている。
わたしの神こそ、わたしの力。
今や、主は言われる。
ヤコブを御もとに立ち帰らせ
イスラエルを集めるために
母の胎にあったわたしを
御自分の僕として形づくられた主は
6こう言われる。
わたしはあなたを僕として
ヤコブの諸部族を立ち上がらせ
イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。
だがそれにもまして
わたしはあなたを国々の光とし
わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。

🌸 答唱詩編 詩編139 典53 ①②④

 神のはからいは限りなく、
  生涯わたしはその中に生きる。

神よ、あなたはわたしをこころにかけ、
わたしのすべてを知っておられる。
わたしがすわるのも、立つのも知り、
遠くからわたしの思いを見通される。 【答】

歩むときも、休む時も見守り、
わたしの行いをすべて知っておられる。
くちびるにことばがのぼる前に、
神よ、あなたは全てを知っておられる。 【答】

あなたはわたしのからだをつくり、
母の胎内でわたしをかたち造られた。
わたしを造られたあなたのわざは不思議。
わたしは心からその偉大なわざをたたえる。 【答】

🌸 第二朗読 (使徒言行録13.22-26)

 22〔その日、パウロは言った。「神は」サウルを退けてダビデを王の位につけ、彼について次のように宣言なさいました。『わたしは、エッサイの子でわたしの心に適う者、ダビデを見いだした。彼はわたしの思うところをすべて行う。』 23神は約束に従って、このダビデの子孫からイスラエルに救い主イエスを送ってくださったのです。 24ヨハネは、イエスがおいでになる前に、イスラエルの民全体に悔い改めの洗礼を宣べ伝えました。 25その生涯を終えようとするとき、ヨハネはこう言いました。『わたしを何者だと思っているのか。わたしは、あなたたちが期待しているような者ではない。その方はわたしの後から来られるが、わたしはその足の履物をお脱がせする値打ちもない。』
 26兄弟たち、アブラハムの子孫の方々、ならびにあなたがたの中にいて神を畏れる人たち、この救いの言葉はわたしたちに送られました。

アレルヤ唱 典276 (洗礼者ヨハネ)

アレルヤ、アレルヤ。幼子よ、お前も神の預言者と呼ばれ、主の前を歩み、その道を整える。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (ルカ1.57-66、80)

ルカによる福音

 57さて、月が満ちて、エリサベトは男の子を産んだ。 58近所の人々や親類は、主がエリサベトを大いに慈しまれたと聞いて喜び合った。 59八日目に、その子に割礼を施すために来た人々は、父の名を取ってザカリアと名付けようとした。 60ところが、母は、「いいえ、名はヨハネとしなければなりません」と言った。 61しかし人々は、「あなたの親類には、そういう名の付いた人はだれもいない」と言い、 62父親に、「この子に何と名を付けたいか」と手振りで尋ねた。 63父親は字を書く板を出させて、「この子の名はヨハネ」と書いたので、人々は皆驚いた。 64すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。 65近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里中で話題になった。 66聞いた人々は皆これを心に留め、「いったい、この子はどんな人になるのだろうか」と言った。この子には主の力が及んでいたのである。
 80幼子は身も心も健やかに育ち、イスラエルの人々の前に現れるまで荒れ野にいた。

奉納祈願

救いの源である神よ、洗礼者ヨハネは、救い主が来られ、わたしたちの間におられることを教えました。聖人の誕生を祝ってささげるこの供えものを受け入れて下さい。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

恵み豊かな神よ、神の子羊の食卓で力づけられたわたしたちを顧みてください。聖ヨハネの告げたキリストを、新しいいのちの与え主としてあがめ、たたえることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日は、メシアの先駆者と呼ばれる、洗礼者聖ヨハネの誕生の祝日。ヨハネは、偉大な預言者であり、旧約と新約を結ぶ橋渡しの役を演じ、救い主の到来を告げる救いの歴史の中で重要な人物。人々からメシアと思われ、多くの人が彼の下に身を寄せ、イエスの弟子の何人かもヨハネの弟子だった。
 彼は、メシアに先立って生まれ、メシアの到来に向けて人々の心を準備する大きな使命を与えられた。預言者イザヤが記すように、母の胎内にある時から、主に呼ばれ、国々の光とし、救いをもたらす者となることを約束された。ルカは、その不思議な誕生について記し、ヨハネ福音書は彼のことを「神から遣わされた人」(ヨハネ1.6)と呼び、「光ではなく、光について証しするために来た」(1.8)と記す。
 ヨハネ自身、自分が何者であるかを早くから知っていたので、「わたしは、あなたたちが期待しているような者ではない。その方はわたしの後から来られるが、わたしはその足の履物をお脱がせする値打ちもない」(使13.25)と公言した。彼は自分の分を知り、メシアが来られると、静かに舞台から退いた。
 わたしたちも、皆、神から使命をいただいて生を受けた。ヨハネのような、人類の歴史にかかわる大きな使命ではないかもしれない。しかし、わたしだけの、他人と比べることのできない使命を与えられている。ヨハネと違い、自分の使命を早くから知る人は多くないかもしれない。自分の使命を見出すのが人生かもしれない。ヨハネの誕生を祝いながら、彼のように、後から来る人のための光となることを喜ぶものとなれるよう恵みを祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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