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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第十金曜日(偶数年)

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年間第十金曜日(6/14)

静かにささやく声が聞こえた
集会祈願

🌸 第一朗読 (列王記上19:9a、11-16)

 〔その日、エリヤは神の山ホレブに着き、〕そこにあった洞穴に入り、夜を過ごした。見よ、そのとき、主の言葉があった。11主は、「そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい」と言われた。見よ、そのとき主が通り過ぎて行かれた。主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風の後に地震が起こった。しかし、地震の中にも主はおられなかった。 12地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。 13それを聞くと、エリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った。そのとき、声はエリヤにこう告げた。「エリヤよ、ここで何をしているのか。」 14エリヤは答えた。「わたしは万軍の神、主に情熱を傾けて仕えてきました。ところが、イスラエルの人々はあなたとの契約を捨て、祭壇を破壊し、預言者たちを剣にかけて殺したのです。わたし一人だけが残り、彼らはこのわたしの命をも奪おうとねらっています。」 15主はエリヤに言われた。「行け、あなたの来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かえ。そこに着いたなら、ハザエルに油を注いで彼をアラムの王とせよ。 16ニムシの子イエフにも油を注いでイスラエルの王とせよ。またアベル・メホラのシャファトの子エリシャにも油を注ぎ、あなたに代わる預言者とせよ。 」

🌸 答唱詩編 詩編27 典73③⑥

アレルヤ唱 典

🌸 福音朗読 (マタイ5:27-32)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕27「あなたがたも聞いているとおり、『姦淫するな』と命じられている。 28しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである。 29もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。 30もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」

 31「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。 32しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 律法の中には、もう一つの厳しい掟、「姦淫するな」がある。
これは、男性中心の社会の中で、男が既婚の女性と関係をもつことを厳に戒めたもの。
 しかし、イエスは言う、「みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである」と。これは、一見、律法よりもよほど厳しい掟に思われる。さらには、目や手がつまずかせる(罪をおかさせる)なら、切り取ってしまいなさい、とまで言われる。
 イエスは、律法以上の要求をするのではなく、律法が目指していることを、より明らかにしようとされる。つまり、結婚した夫婦が互いの愛によって結ばれて幸せになるという、神が定められた恵みに反する思いは、断じて避けなければならない、ということではないか。結婚しているものが、他の夫婦関係に介入して、その愛を妨害するような行い、それは心の中に芽生える、は厳に戒めなければならないのである。
 離縁についての教えにも、同じ考えが流れている。一度、共に生きる決意をして生活し始めた相手との縁を切ろうとすることには、どのような事情があろうとも、相手を尊い人格として愛することを放棄して、自分の思いだけで築かれた絆を左右しようとする、自分中心の思い(=愛の不在)が潜んでいるのではないか。
 人間の心の中に潜むそうした誘惑から守られるように、また、夫婦の関係で行き詰まりを感じ、形式的な関係になったり、半ばあきらめ状態に生きる夫婦に解決の道が開かれ、互いに愛し合う間柄を取り戻すことができるよう祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。