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教皇の意向:子を失った親 (11月)

広島教区白浜満司教様によるメッセージ

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わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。

マタイ11:29

広島教区白浜満司教公式訪問
2020年7月4日(土)~5日(日曜日)
細江カトリック教会にて日曜日11時の御ミサで司教様の御説教より

???? マタイによる福音 11章25節~30節

そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。 26そうです、父よ、これは御心に適うことでした。 27すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。 28疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。 29わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。 30わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」

???? 御説教

 新型コロナウイルスの得意技は何だと思いますか?・・・それは、人を離すこと。しかし、私たちは体が離れていても繋がっているということを、教会として大事にしないといけません。
 そんな私たちにイエスさまが、今日呼びかけていることをもう一度心に留めたいと思います。
 今日の福音の中で皆さん一人ひとりに響いてきたみ言葉があると思います。
 どんな言葉が今日心に響いたでしょうか?
 「疲れた者、重荷を負う者は、誰でもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」誰でも、わたしのもとに来なさい。休ませてあげよう・・・この言葉が心に沁みました。その後に続くイエスさまのみ言葉に注意してみたいと思います。
 ところがですね、この後に続く休ませてあげようといいながら、次のようにおっしゃっています。「わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負いわたしに学びなさい。そうすればあなたがたは安らぎを得られる。」わたしの軛を負いなさいとイエスさまはおっしゃっています。
 もう皆さんは、軛と言われも分からなくなってきたではないかと思います。
 軛ということばを頭の中では、よくご存じだと思いますが、牛や馬を横につなぐもの。軛に繋がれるというと何か重荷を負うということがニアンスとして強いのではないかと思います。
 皆さん、どうですか? 
 軛を負わされる・・・この言葉に気をつけていだだきたいと思います。
 軛というものによって私たちが繋がれるではないか。まずそこに注目したいと思っています。横に繋がれているのはイエスさまです。イエスさまが私と一緒にパートナーになってくださる。こんなにまで素晴らしいことですね。一頭バラバラだと、力が半分です。二頭繋がれると二倍以上の力がでます。イエスさまに繋がれると私たちはとても力強いしっかりとした歩みを続けていくことができる。このように軛をとらえることができます。
 イエスさまはこの軛というものをもっと分かりやすくするためにどのようにおっしゃっているか・・・
 「私は柔和で謙遜なものである。」イエスさまのおっしゃっている横にというものは、普通の木ではなくて柔和と謙遜この二つのもの、この二つの徳義これが私たちとイエスさまと繋がるものですよ。・・・と、イエスさまは今日教えてくださっています。
さあ、皆さん柔和という特徴はなんでしょうか?

広島教区白浜満司教様

 辞典を調べると性格や態度が優しいこと。そのような説明がありますね。
 柔和・・指導力と言ってもいいかもしれません。・・・イエスさまは物事を進めていくために一番大事なことは・・・柔和。力で押さえつけないこと。話し合って寄り添って一緒に考えながら物事を解決すること。・・・これがイエスさまの望んでいることですね。言葉の暴力ハラスメント、ましてや私たちがこの体を使って暴力をふるうことは絶対許せないことですね。
 二番目に謙遜。謙遜ということは自分の力に頼らないこと。言葉を変えれば神さまの力に信頼すること、と置き換えることができると思います。物事の解決、私たちの安らぎを一番望んでいらっしゃるのは神さまです。
 私よりもまた皆さんの身近な人、ご両親や友達そういった方々は皆さんのことをとても大事にしてくだっていると思いますが、一番皆さんの安らぎを願っているのは神さまです。神さまが物事を解決してくださる。神さまの力が働く、神さまの摂理。まぁ私たちの人間の考えと違っている。それでイエスさまはですね、「疲れている人、重荷を負う人は皆、私の元へ来なさい。休ませてあげよう。」と、おっしゃた後あなたの今苦しんでいることは何ですか?それを全部取り除けてあげます。わたしと繋がれて一緒に行きましょう。一緒に今あなたが背負っている苦しみ十字架、これをわたしと一緒に背負いましょう。先に行きましょう。そのために柔和にあること、このことを力で先に進めていかないこと。話し合って理解し合って協力し合って進めていくこと。
 そして、その時に神さまの力を信頼すること。謙遜であること・・・このことをイエスさまは今日私たちに教えてくださっています。
さあ、皆さん私たちにとっての安らぎは、この地上のいろんな悩みや苦しみから解放されて、神さまと永遠に繋がれる事。これが私たちの安らぎであります。
 この地上で起こっていることはその絆を強めるものです。神さまとの絆をこの地上の苦しみの中で混乱の中で、もっと強いものにすること。そのためにこの地上で起こることは、どんなに苦しいことであったとしても意味があること。
大変な状況におかれています。しかし、疲れた人は皆わたしのもとに来なさいと、おっしゃているイエスさまの言葉をどうぞ大事にしてください。
 イエスさまが軛を負いなさいという言葉の意味、イエスさまが私たちと一緒にパートナーとなってくださる。そこに絆が結ばれイエスさまとの絆、そのイエスさまの絆をうかがうものが、柔和であれ謙遜であれという、イエスさまの教えを大事にしながら、これからの信仰生活を皆さまと一緒に前に進めていくようにしたいと思います。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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