Generic filters
Exact matches only
Filter by content type
Comments
Attachments

教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

12月20日 金曜日

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly
わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。
集会祈願

🌸 第一朗読 (イザヤ7.10-14)

10〔その日〕主は更にアハズに向かって言われた。 11「主なるあなたの神に、しるしを求めよ。深く陰府の方に、あるいは高く天の方に。」
12しかし、アハズは言った。
「わたしは求めない。
主を試すようなことはしない。」
13イザヤは言った。
「ダビデの家よ聞け。
あなたたちは人間に
もどかしい思いをさせるだけでは足りず
わたしの神にも、もどかしい思いをさせるのか。
14それゆえ、わたしの主が御自ら
あなたたちにしるしを与えられる。
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み
その名をインマヌエルと呼ぶ。

🌸 答唱詩編 詩編24 典158 ②③

:門よ、とびらを開け、永遠の戸よ、上がれ。栄光の王が入る。

だれが神の山に登れよう。
だれが聖所に立てよう。
それは手に汚れなく、心の清いひと、
むなしいことに心を向けず、いつわりを口にしないひと。【答】

その人は神に祝福され、
救いの恵みを受ける。
彼はヤコブの一族、
神を求め、その顔を慕う。【答】

アレルヤ唱 典25712月20日

アレルヤ、アレルヤ。ダビドのかぎ、イスラエルの家の王しゃく、あなたが開けば閉じる者なく、あなたが閉じれば開く者はない。捕らわれびとの鎖を断ち、闇と死の陰に座る人を救い出しに来てください。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (ルカ1.26-38)

ルカによる福音

 26六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。 27ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。 28天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」 29マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。 30すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。 31あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。 32その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。 33彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」 34マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」 35天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。 36あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。 37神にできないことは何一つない。」 38マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 クリスマスまであと四日間しか残りませんでした。今日の福音では、主イエスの誕生に直接関係する箇所が読まれます。すなわち「受胎告知」(あるいは「お告げ」)の場面が語られています。主イエスを身ごもったマリアという一人の少女の中に、神の救いの働きがもう始まっています。

 先ほど読んでくださった第一朗読では、預言者ナタンを通して、神はダビデの子孫から「王国を揺るぎないものとする」という約束をダビデと結んでくださいます。それで、神の計画の中には、すでにダビデの子孫である主イエスのことが入っていました。神の「秘められた計画」(第二朗読ローマ16:25)は人間の知恵を超えていますから、即座に人間には理解できません。

 「あなたは身ごもって男の子を産む」と天使ガプリエルが伝えました。マリアはそれを聞いて、一時的に戸惑っていましたが、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と答え、神の救いの業への参与を承諾しています。

 ここでは、神が定めたときに気付く力が与えられた母マリアの姿が見えます。マリアは神の子の受肉、すなわち「世々にわたって隠されていた、秘められた計画を啓示」することを可能にした方です。マリアは神の力への信頼に基づいて、謙遜に、そして勇気をもって「はい」と答えたことにより、み言葉は人となられました。

 母マリアの答えを通して、主イエスが私たちの生活の中に来られるようになります。主イエスの誕生の神秘は、歴史的には二千年以上前にベツレヘムで起きましたが、典礼の中では「今日」起きている霊的な出来事になっております。み言葉は母マリアの胎に入り、キリスト者一人一人の心の扉を再びたたくために降誕祭に来られます。私たちは皆、神と神のあわれみ、そして神の愛に自らを完全に委ね、母マリアのように心から自分で「はい」と答えるよう求めておられます。

 主イエスは何度も、私たちの生活の中に来られ、何度も、天使を遣わしておられるでしょう。私たちはそれに気づいたでしょうか。皆さんがより良い人になりたいと思った時があったら、主が扉をたたいている時だと思います。今日今改めて主が私たちの心の扉をたたいておられることに気付く恵みをお願いしましょう。

 母マリアのように、私たちを変える力は、神の力への信頼を呼び起こせたことにあると思います。「神できないことは何一つない」です。私たちに対する神の計画は確かに人間の思いつくような類のものではありませんが、神の力に信頼して、謙遜な心で、扉を開き、主が訪れることに気付き、「はい」と答える勇気を出すことができるではないかと思います。

 私たちと共におられる神である救い主を迎える準備を整え、世俗から解放されて、キリスト者の真のクリスマスを過ごすことができますように。

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。