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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第四水曜日(1/31)

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人々の不信仰に驚かれた

マルコ6:6

聖ヨハネ・ボスコ司祭(記)

集会祈願

🌸 第一朗読 (サムエル下24・2、9-17)

 2王(ダビデ)は直属の軍の司令官ヨアブに命じた。「ダンからベエル・シェバに及ぶイスラエルの全部族の間を巡って民の数を調べよ。民の数を知りたい。」 9ヨアブは調べた民の数を王に報告した。剣を取りうる戦士はイスラエルに八十万、ユダに五十万であった。
 10民を数えたことはダビデの心に呵責となった。ダビデは主に言った。「わたしは重い罪を犯しました。主よ、どうか僕の悪をお見逃しください。大変愚かなことをしました。」 11ダビデが朝起きると、神の言葉がダビデの預言者であり先見者であるガドに臨んでいた。 12「行ってダビデに告げよ。主はこう言われる。『わたしはあなたに三つの事を示す。その一つを選ぶがよい。わたしはそれを実行する』と。」
 13ガドはダビデのもとに来て告げた。「七年間の飢饉があなたの国を襲うことか、あなたが三か月間敵に追われて逃げることか、三日間あなたの国に疫病が起こることか。よく考えて、わたしを遣わされた方にどうお答えすべきか、決めてください。」 14ダビデはガドに言った。「大変な苦しみだ。主の御手にかかって倒れよう。主の慈悲は大きい。人間の手にはかかりたくない。」
 15主は、その朝から定められた日数の間、イスラエルに疫病をもたらされた。ダンからベエル・シェバまでの民のうち七万人が死んだ。 16御使いはその手をエルサレムに伸ばして、これを滅ぼそうとしたが、主はこの災いを思い返され、民を滅ぼそうとする御使いに言われた。「もう十分だ。その手を下ろせ。」主の御使いはエブス人アラウナの麦打ち場の傍らにいた。 17ダビデは、御使いが民を打つのを見て、主に言った。「御覧ください、罪を犯したのはわたしです。わたしが悪かったのです。この羊の群れが何をしたのでしょうか。どうか御手がわたしとわたしの父の家に下りますように。」

🌸 答唱詩編 詩編 典

アレルヤ唱 典

🌸 福音朗読 (マルコ6・1-6)

マルコによる福音

 1イエスはそこを去って故郷にお帰りになったが、弟子たちも従った。 2安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。 3この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。 4イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけである」と言われた。 5そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何も奇跡を行うことがおできにならなかった。 6そして、人々の不信仰に驚かれた。それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 故郷ナザレの人々の反応はどの福音書も記しており、ルカに至っては、イエスの活動のはじまり、いわば、第一声の後、人々がイエスをナザレの会堂から連れ出し崖から突き落とそうとした、とまで記している。ヨハネ福音書の序文の中にもこんな言葉がある、「言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった」(1.10、11)と。人となられた神の子イエスは、故郷の人々だけでなく、神によって選ばれたイスラエルの民、御自分の民によって受け入れられなかった、と福音記者はそろって記しているのである。一体これはどういう意味だろうか。
 人間には、人間を超えた存在が介入することを、根本的に恐れ、拒否する本能が働くのだろうか。神がどこか遠く、人間の手の届かない高いところにいる存在、あるいは、人間の必要な時にだけ、人間の求めに応じる、人間の操作に従う便利な道具のように考えているからだろうか。
 イエスは、そうした人間の傲慢と不信に挑戦される。しかし、それは力によってではなく、自らの弱さによって、自らの十字架の死によってである。自らの貧しさ、弱さ、罪深さを認めるもの、労苦する者、重荷を負う者、それによって、心が砕かれ、心を神に開くものにだけ、御自分を現わされる。
 わたしたちの内に潜む傲慢さ、尊大な心を認め、へりくだりの心が与えられ、そうした思いを深めることにつながるような経験を恐れずに受け入れ、少しでも、主の招きに応えて歩んでゆくことができるよう祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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