集会祈願
🌸 第一朗読 (出エジプト20.1-17)
1〔その日、〕神はこれらすべての言葉を告げられた。
2「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。 3あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
4あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。 5あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、 6わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。
7あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。
8安息日を心に留め、これを聖別せよ。 9六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、 10七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。 11六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。
12あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。
13殺してはならない。
14姦淫してはならない。
15盗んではならない。
16隣人に関して偽証してはならない。
17隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。」
🌸 答唱詩編 詩編19 典124 ②③
アレルヤ唱 典272 ㉚
🌸 福音朗読 (マタイ13.18-23)
マタイによる福音
18〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「だから、種を蒔く人のたとえを聞きなさい。 19だれでも御国の言葉を聞いて悟らなければ、悪い者が来て、心の中に蒔かれたものを奪い取る。道端に蒔かれたものとは、こういう人である。 20石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ喜んで受け入れるが、 21自分には根がないので、しばらくは続いても、御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう人である。 22茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、世の思い煩いや富の誘惑が御言葉を覆いふさいで、実らない人である。 23良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのである。」
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
古代、異教の祭司たちは、自分たちの神々を執念深く気まぐれな存在として描いていた。彼らによれば、選りすぐりの肉や上質のワインなどの生贄は神々を鎮めるためのもので、実際には祭司たちを利するものだった。それとは対照的に、唯一のまことの神は、ご自身のためでも祭司たちだけのためでもなく、民のために戒めをお与えになった。神は、ご自分のために特別に定められた民として、どのように生きるべきかを教えられたのである。
その良い例が第一の戒めである。神はイスラエルの民に、他の国々が拝んでいた「他の神々」から離れるようにと言われた(出エジプト記20:3)。そうすることで、神の愛と設計と調和して生き、神の民であることの祝福を経験することができるのだ。
ユダヤの民は初めから、十戒が自分たちを祝福し守る源であると理解していた。神はすでに自分たちのために多くのことをしてくださっていることを知っていた。神の命令に従うことによって、彼らは神のいつくしみに敬意を表し、神に召された民として成長することができるのだ。
これらの戒めは3000年以上前のものだが、その目的は変わっていない。神は私たちを赦し、贖い、御霊で満たしてくださった。今、神の命令に従うことは、神が私たちに注いでくださった憐れみと愛に応える私たちの方法なのだ。それは、私たちが主の近くにとどまり、周囲の人々に主の愛を現すような生き方をするための方法なのだ。
私たちは罪によって暗くなり、何が善で何が真実なのか混乱した世界に生きている。しかし、神の命令は依然として私たちを際立たせている。従順をもって神の憐れみに応えるとき、私たちは周囲の世界に輝きを放つことができる。私たちは、その掟を私たちに与えてくださった神のいつくしみを明らかにすることができ、私たちの人生は、他の人々が自分の心の中でその神と出会うための開かれた招きとなることができる。
(『The WORD among us』より)