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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第十一木曜日(偶数年)

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集会祈願

🌸 第一朗読 (シラ48:1-14)

シラ書

火のような預言者エリヤが登場した。
彼の言葉は松明のように燃えていた。
2彼は人々に飢饉をもたらし、
その熱意をもって人々の数を減らした。
3彼は主の言葉によって天を閉ざし、
三度、火を降らせた。
4エリヤよ、あなたはその驚くべき業のゆえに、
どれほどほめたたえられたことだろうか。
あなたと等しく誇りうる者があろうか。
5あなたはいと高き方の言葉によって
死者を死から、陰府から立ち上がらせた。
6あなたは王たちを破滅に導き、
名士たちを安眠の床から引きずり降ろした。
7あなたはシナイ山で非難の言葉を聞き、
また、ホレブの山で裁きの宣告を聞いて、
8王たちに油を注いで報復させ、
預言者たちに油を注いで後継者とした。
9あなたは火の旋風に包まれ、
火の馬の引く車に乗せられ天に上げられた。
10あなたは、書き記されているとおり、
定められた時に備える者。
神の怒りが激しくなる前に、これを静め、
父の心を子に向けさせ、
ヤコブの諸部族を立て直す者。
11あなたを見る者、
また、愛のうちに眠りについた者は幸いである。
確かに、わたしたちも生きるであろう。

12エリヤが旋風の中に姿を隠したとき、
エリシャはエリヤの霊に満たされた。
彼は生涯、どんな支配者にも動ずることなく、
だれからも力で抑えつけられることはなかった。
13彼にとって手に余ることは何もなく、
死後もその体は預言の力を失わなかった。
14彼は生きている間、不思議な業を行い、
死後もなお驚くべき業を行った。

🌸 答唱詩編 詩編 典

アレルヤ唱 典

🌸 福音朗読 (マタイ6:7-15)

マタイによる福音

〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならない。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。 8彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。 9だから、こう祈りなさい。
『天におられるわたしたちの父よ、
御名が崇められますように。
10御国が来ますように。
御心が行われますように、
天におけるように地の上にも。
11わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
12わたしたちの負い目を赦してください、
わたしたちも自分に負い目のある人を
赦しましたように。
13わたしたちを誘惑に遭わせず、
悪い者から救ってください。』
14もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。 15しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない。」

奉納祈願

拝領祈願

🌸 分かち合い

 「主の祈り」とは主イエスがご自分で教えられた祈りですから、「主の祈り」と呼ばれているのです。この祈りを唱える時は、子供としての気持をもって、神様をお父さんとして呼びかけます。主イエスがこの祈りを教えられた時、アラム語で幼い子供が使う言葉をお使いになりました。日本語で言えば「パパ」という言葉の感じがします。つまり、私たちは自分の弱さを認めて、小さな子供のように謙虚な気持で祈るべきだと、主イエスは教えられたのです。

 また、この祈りを教えられた時に、主イエスは、「わたしの父よ」ではなく、「わたしたちの父よ」と神様に呼びかけるようにお勧めになりました。つまり、神様が自分だけのお父様でなく、すべての人々のお父様であることを認識して、自分のためだけでなく、神様の子供であり、自分の兄弟である、すべての人々のために祈るように教えられました。

 この祈りは、ずっと「私たち」と言われてきたことに気づかれたでしょう。主の祈りは、自分のことだけを意識して祈る祈りではなく、信仰者の仲間や家族といった共同体を意識して祈る祈りです。 また「我らの父」と呼んでいるということは、ユダヤ人だけの父ではなく、アメリカ人だけの父だけでもなく、ロシア人の父でもあり、日本人の父でもあり、中国人の父でもあり、ベトナム人の父でもあるということなのです。全世界の人々の父になって欲しいという願いだったような気がします。それは私たちだけの願いではなく、主イエスもそのような父なる神として崇められることを願っておられるということです。ですから、「天におられる私たちの父よ」と祈りなさいと主イエスが教えて下さったのです。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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