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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第五土曜日(2/10)

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パンを取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、

マルコ8:6

聖スコラスチカおとめ(記)

集会祈願

🌸 第一朗読 (列王記上12.26-32、13.33-34)

  26ヤロブアムは心に思った。「今、王国は、再びダビデの家のものになりそうだ。 27この民がいけにえをささげるためにエルサレムの主の神殿に上るなら、この民の心は再び彼らの主君、ユダの王レハブアムに向かい、彼らはわたしを殺して、ユダの王レハブアムのもとに帰ってしまうだろう。」
 28彼はよく考えたうえで、金の子牛を二体造り、人々に言った。「あなたたちはもはやエルサレムに上る必要はない。見よ、イスラエルよ、これがあなたをエジプトから導き上ったあなたの神である。」 29彼は一体をベテルに、もう一体をダンに置いた。 30この事は罪の源となった。民はその一体の子牛を礼拝するためダンまで行った。 31彼はまた聖なる高台に神殿を設け、レビ人でない民の中から一部の者を祭司に任じた。 32ヤロブアムはユダにある祭りに倣って第八の月の十五日に祭りを執り行い、自ら祭壇に上った。ベテルでこのように行って、彼は自分の造った子牛にいけにえをささげ、自分の造った聖なる高台のための祭司をベテルに立てた。
 33この出来事の後も、ヤロブアムは悪の道を離れて立ち帰ることがなく、繰り返し民の中から一部の者を聖なる高台の祭司に任じた。志望する者はだれでも聖別して、聖なる高台の祭司にした。 34ここにヤロブアムの家の罪があり、その家は地の面から滅ぼし去られることとなった。

🌸 答唱詩編 詩編78 典59 ②b ⑤a

アレルヤ唱 典272 ㉜

🌸 福音朗読 (マルコ8.1-10)

マルコによる福音

 1そのころ、また群衆が大勢いて、何も食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。 2「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。 3空腹のまま家に帰らせると、途中で疲れきってしまうだろう。中には遠くから来ている者もいる。」 4弟子たちは答えた。「こんな人里離れた所で、いったいどこからパンを手に入れて、これだけの人に十分食べさせることができるでしょうか。」 5イエスが「パンは幾つあるか」とお尋ねになると、弟子たちは、「七つあります」と言った。 6そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、七つのパンを取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、人々に配るようにと弟子たちにお渡しになった。弟子たちは群衆に配った。 7また、小さい魚が少しあったので、賛美の祈りを唱えて、それも配るようにと言われた。 8人々は食べて満腹したが、残ったパンの屑を集めると、七籠になった。 9およそ四千人の人がいた。イエスは彼らを解散させられた。 10それからすぐに、弟子たちと共に舟に乗って、ダルマヌタの地方に行かれた。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 イエスの短い公生活の中に燦然と輝くパンの増加という出来事。マルコは、それが一回では足りないかのように、微妙に違う二つの伝承を、違いを修正することなく、そのまま福音書に記している。
 いやしの出来事でもなく、窮状を訴える人々の声におもねる振舞いでもなく、「群衆がかわいそうだ。三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない」と言われる。ひとえにイエス自身の、すなわち、神の限りない慈しみが形となって表れた奇跡と言ってよいのではないか。かつて、イスラエルの先祖は、エジプトを脱出した後、約束の地に入るまでの間、飲み物にも、食べ物にも事欠く砂漠で日々を過ごさねばならなかった。しかし、人々は、不思議な糧、マナで飢えをしのぐことができた。イエスは、そのことを意識しておられたのだろうか。
 しかし、この出来事が単なる過去の記念ではなく、むしろ、今を生きるための糧を表し、さらには、世の終わりに至るまでの旅路の糧のしるしであることを、教会は悟った。それは、教会がその集いの中心に位置づけた、「主の晩餐」(ミサ)の原点としてみたからである。主イエスは、渡される夜、パンを取り、感謝の祈りを唱え、弟子に与えて仰せになった。「これはわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と。パウロは、「このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせる」とつけ加えている。感謝のうちに、この出来事の意味を味わおう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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