集会祈願
🌸 第一朗読 (エレミヤ1:17-19)
エレミヤの預言
17〔その日、主の言葉が私に臨んだ。〕
あなたは腰に帯を締め
立って、彼らに語れ
わたしが命じることをすべて。
彼らの前におののくな
わたし自身があなたを
彼らの前でおののかせることがないように。
18わたしは今日、あなたをこの国全土に向けて
堅固な町とし、鉄の柱、青銅の城壁として
ユダの王やその高官たち
その祭司や国の民に立ち向かわせる。
19彼らはあなたに戦いを挑むが
勝つことはできない。
わたしがあなたと共にいて、救い出すと
主は言われた。
🌸 答唱詩編 詩編71 典146 ②③
アレルヤ唱 典
271 ⑧
🌸 福音朗読 (マルコ6:17-29)
マルコによる福音
17〔そのとき、〕ヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアと結婚しており、そのことで人をやってヨハネを捕らえさせ、牢につないでいた。 18ヨハネが、「自分の兄弟の妻と結婚することは、律法で許されていない」とヘロデに言ったからである。 19そこで、ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺そうと思っていたが、できないでいた。 20なぜなら、ヘロデが、ヨハネは正しい聖なる人であることを知って、彼を恐れ、保護し、また、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていたからである。 21ところが、良い機会が訪れた。ヘロデが、自分の誕生日の祝いに高官や将校、ガリラヤの有力者などを招いて宴会を催すと、 22ヘロディアの娘が入って来て踊りをおどり、ヘロデとその客を喜ばせた。そこで、王は少女に、「欲しいものがあれば何でも言いなさい。お前にやろう」と言い、 23更に、「お前が願うなら、この国の半分でもやろう」と固く誓ったのである。 24少女が座を外して、母親に、「何を願いましょうか」と言うと、母親は、「洗礼者ヨハネの首を」と言った。 25早速、少女は大急ぎで王のところに行き、「今すぐに洗礼者ヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます」と願った。 26王は非常に心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、少女の願いを退けたくなかった。 27そこで、王は衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。衛兵は出て行き、牢の中でヨハネの首をはね、 28盆に載せて持って来て少女に渡し、少女はそれを母親に渡した。 29ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、やって来て、遺体を引き取り、墓に納めた。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
洗礼者ヨハネの生涯を思う時、いつも思い出すのは、国王ヘンリー8世の恣意的な行為を厳しく批判し、そのために投獄され、処刑された聖トマス・モアのこと。16世紀に遡ることだが、これを機に、イギリスにはローマから離れ、国王を主と仰ぐ、英国国教会が誕生することになった。
高山右近が、為政者豊臣秀吉の意に反して、神に従う道を選んだために、大名としての身分も財産も、領民もすべて奪われ、遠国に流されたのは、それから百年も経たない16世紀末から17世紀にかけてのこと。当時のキリシタン大名の中で、彼ほど、大胆に、永遠の王に従う決意を表明したものはいなかった。
20世紀においても、政権の不正を糾弾し、自らのいのちを懸けて、正義のため、人々の自由と権利を守る、勇敢な先人がいたことも忘れてはならない。ナチスドイツの非人間的な政策を批判し、それがために捉えられ、処刑された聖職者(カトリック、プロテスタントを問わず)も少なくない。
これらの人々は、旧約時代から、為政者に対して、命がけで神の道を説く預言者の系譜に属する人と言ってよいだろう。今日の第一朗読で読まれた預言者エレミヤは、その代表と言える。
この人々はわたしたちとどこが違うのだろうか。神から使命を受け、選ばれた人々だろうか。それもあろう。しかし、彼らに共通する点は、自らを神の前に置き、神に真摯に向き合い、神の意志を知ろうとして、それを実行する、そのための聖霊の光、力、勇気を与えられた点だろう。これは、わたしたちキリスト者、皆に開かれた道ではないだろうか。(S.T.)
29日から派遣で認知症介護施設でも働いている。愉快な認知症を自称していたが偽物であったのではないかと気づきはじめている。遠藤周作の盟友、吉行淳之介は自称病気のデパート。相手と同じ病になり癒やすということはイザヤあたりからの伝統ではないかと思う。
今日の福音!これを福音とする教会はすごい!
分かち合いのぶれない文体がうらやましいが、ぼくはいつも揺れている、。たゆたえど沈まず。