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教皇の意向:子を失った親 (11月)

復活節第三主日A年(4/23)

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わたしたちの心は燃えていたではないか

ルカ24:32
集会祈願

🌸 第一朗読 (使徒言行録2:14、22-33)

使徒たちの宣教

 〔五旬祭の日、)14ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち、知っていただきたいことがあります。わたしの言葉に耳を傾けてください。22イスラエルの人たち、これから話すことを聞いてください。ナザレの人イエスこそ、神から遣わされた方です。神は、イエスを通してあなたがたの間で行われた奇跡と、不思議な業と、しるしとによって、そのことをあなたがたに証明なさいました。あなたがた自身が既に知っているとおりです。 23このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。 24しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。 25ダビデは、イエスについてこう言っています。
 『わたしは、いつも目の前に主を見ていた。
 主がわたしの右におられるので、
 わたしは決して動揺しない。
 26だから、わたしの心は楽しみ、
 舌は喜びたたえる。
 体も希望のうちに生きるであろう。
 27あなたは、わたしの魂を陰府に捨てておかず、
 あなたの聖なる者を
 朽ち果てるままにしておかれない。
 28あなたは、命に至る道をわたしに示し、
 御前にいるわたしを喜びで満たしてくださる。』
 29兄弟たち、先祖ダビデについては、彼は死んで葬られ、その墓は今でもわたしたちのところにあると、はっきり言えます。 30ダビデは預言者だったので、彼から生まれる子孫の一人をその王座に着かせると、神がはっきり誓ってくださったことを知っていました。 31そして、キリストの復活について前もって知り、
 『彼は陰府に捨てておかれず、
 その体は朽ち果てることがない』
と語りました。 32神はこのイエスを復活させられたのです。わたしたちは皆、そのことの証人です。 33それで、イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。あなたがたは、今このことを見聞きしているのです。」

🌸 答唱詩編 詩編16 典98②④⑤

🌸 第二朗読 (一ペトロ1:17-21)

使徒ペトロの手紙

 〔愛する皆さん、〕あなたがたは、人それぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、「父」と呼びかけているのですから、この地上に仮住まいする間、その方を畏れて生活すべきです。 18知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、 19きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い血によるのです。 20キリストは、天地創造の前からあらかじめ知られていましたが、この終わりの時代に、あなたがたのために現れてくださいました。 21あなたがたは、キリストを死者の中から復活させて栄光をお与えになった神を、キリストによって信じています。従って、あなたがたの信仰と希望とは神にかかっているのです。

アレルヤ唱 典264(第三主日AB)

🌸 福音朗読 (ルカ24:13-35)

ルカによる福音

 その日、〔すなわち週の初めの日、〕二人の弟子が、エルサレムから六十スタディオン離れたエマオという村へ向かって歩きながら、 14この一切の出来事について話し合っていた。 15話し合い論じ合っていると、イエス御自身が近づいて来て、一緒に歩き始められた。 16しかし、二人の目は遮られていて、イエスだとは分からなかった。 17イエスは、「歩きながら、やり取りしているその話は何のことですか」と言われた。二人は暗い顔をして立ち止まった。 18その一人のクレオパという人が答えた。「エルサレムに滞在していながら、この数日そこで起こったことを、あなただけはご存じなかったのですか。」 19イエスが、「どんなことですか」と言われると、二人は言った。「ナザレのイエスのことです。この方は、神と民全体の前で、行いにも言葉にも力のある預言者でした。 20それなのに、わたしたちの祭司長たちや議員たちは、死刑にするため引き渡して、十字架につけてしまったのです。 21わたしたちは、あの方こそイスラエルを解放してくださると望みをかけていました。しかも、そのことがあってから、もう今日で三日目になります。 22ところが、仲間の婦人たちがわたしたちを驚かせました。婦人たちは朝早く墓へ行きましたが、 23遺体を見つけずに戻って来ました。そして、天使たちが現れ、『イエスは生きておられる』と告げたと言うのです。 24仲間の者が何人か墓へ行ってみたのですが、婦人たちが言ったとおりで、あの方は見当たりませんでした。」 25そこで、イエスは言われた。「ああ、物分かりが悪く、心が鈍く預言者たちの言ったことすべてを信じられない者たち、 26メシアはこういう苦しみを受けて、栄光に入るはずだったのではないか。」 27そして、モーセとすべての預言者から始めて、聖書全体にわたり、御自分について書かれていることを説明された。
 28一行は目指す村に近づいたが、イエスはなおも先へ行こうとされる様子だった。 29二人が、「一緒にお泊まりください。そろそろ夕方になりますし、もう日も傾いていますから」と言って、無理に引き止めたので、イエスは共に泊まるため家に入られた。 30一緒に食事の席に着いたとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった。 31すると、二人の目が開け、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった。 32二人は、「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」と語り合った。 33そして、時を移さず出発して、エルサレムに戻ってみると、十一人とその仲間が集まって、 34本当に主は復活して、シモンに現れたと言っていた。 35二人も、道で起こったことや、パンを裂いてくださったときにイエスだと分かった次第を話した。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 エマオに向かって歩く二人の弟子にイエスが旅人の姿で現れ、一連の出来事の意味を説き明かすなじみ深い話しです。

 二人の弟子は、期待したイエスが十字架上で亡くなり、自分たちが抱いた夢が破れ、すべては終わったと思ってエルサレムを離れます。その彼らにイエスは寄り添い、聖書を用いて、自分の受けた苦しみと死の意味を説き明かします。そして、「メシアはこういう苦しみを受けて栄光に入るはずではなかったか」と諭します。彼らの心は燃えますが、まだ、完全には理解していなかったのかもしれません。

 夕暮れになって、イエスは誘われるまま、宿に入り、彼らと夕食を共にしたとき、「賛美の祈りを唱え、パンを裂いて渡し」ます。そのとき、彼らの目が開き、それがイエスだと悟ったとルカは記します。

 実は、これは、教会が今も、ミサの中で行っていることです。第一部で、割り当てられた聖書の箇所が朗読され、その説明を聞き、さらに、第二部で、人々の手に渡されたキリストの体となるパンをいただき、復活のイエスが今も、ともに居てくださることを、兄弟とともに体験するのです。

 主イエスは、信じる民がこの世の旅路を生きる糧として、聖体の秘跡(聖体祭儀)を残されました。しかし、日本の多くの教会では、今、新型コロナウィルス感染症の拡大で、2カ月以上、ミサを共に捧げることのできない状態が続いています。先日、広島教区の白浜司教は、これを5月24日まで続けると言われました。歴史の中で、また、個人の人生の中で、この大きな恵みに与れない状況が生じることはまれではありません。それは、確かに辛い経験です。しかし、同時に、すべての恵みが神から来ること、命も健康も、家族も友人も、仕事も休みも、安全も平和も、すべて、神の賜物であることを、しっかり弁え、感謝する貴重な機会ととらえることもできます。

 かつて、信仰の先輩たちが250年もの間、ミサも司祭も秘跡もない状態で信仰を守ったこと、さらに昔、砂漠をさまようイスラエルの民が、40年もの間、食べ物・飲み物も不足した状況の中で、エジプトから導き出された神への信仰を深め、辛い日々に耐えたことを思い出しましょう。 そして、一日も早くこの感染症が終息するよう祈るとともに、特に、この時期、感染症に苦しみ病床に伏す多くの方々、彼らの治療介護のため、身を粉にして働く医療従事者のため、また、この感染症の影響により、仕事を奪われ、収入が減少して苦しむ人々のために祈りましょう。彼らに神が慰めを与え、ふさわしい施策が施され、人々の理解・協力のもと、皆が安心して生活できる日が訪れますように。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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