キリスト教一致祈祷週間開始(25日まで)
集会祈願
🌸 第一朗読 (サムエル上18.6-9、19.1-7)
6〔その日、〕皆が戻り、あのペリシテ人を討ったダビデも帰って来ると、イスラエルのあらゆる町から女たちが出て来て、太鼓を打ち、喜びの声をあげ、三絃琴を奏で、歌い踊りながらサウル王を迎えた。 7女たちは楽を奏し、歌い交わした。
「サウルは千を討ち
ダビデは万を討った。」
8サウルはこれを聞いて激怒し、悔しがって言った。「ダビデには万、わたしには千。あとは、王位を与えるだけか。」 9この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。
1サウルは、息子のヨナタンと家臣の全員に、ダビデを殺すようにと命じた。しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデに深い愛情を抱いていたので、 2ダビデにこのことを告げた。「わたしの父サウルはあなたを殺そうとねらっている。朝になったら注意して隠れ場にとどまり、見つからないようにしていなさい。 3あなたのいる野原にわたしは出て行って父の傍らに立ち、あなたについて父に話してみる。様子を見て、あなたに知らせよう。」
4ヨナタンは父サウルにダビデをかばって話した。「王がその僕であるダビデのゆえに、罪を犯したりなさいませんように。彼は父上に対して罪を犯していないばかりか、大変お役に立っているのです。 5彼が自分の命をかけてあのペリシテ人を討ったから、主はイスラエルの全軍に大勝利をお与えになったのです。あなたはそれを見て、喜び祝われたではありませんか。なぜ、罪なき者の血を流し、理由もなくダビデを殺して、罪を犯そうとなさるのですか。」 6サウルはヨナタンの言葉を聞き入れて誓った。「主は生きておられる。彼を殺しはしない。」
7ヨナタンはダビデを呼んで、これをすべて彼に告げた。ヨナタンはサウルのもとにダビデを連れて行き、ダビデはこれまでどおりサウルに仕えることになった。
🌸 答唱詩編 詩編56 典175 ①②
アレルヤ唱 典273 30B
🌸 福音朗読 (マルコ3.7-12)
マルコによる福音
7〔その時、〕イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただしい群衆が従った。また、ユダヤ、 8エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシドンの辺りからもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集まって来た。 9そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押しつぶされないためである。 10イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが皆、イエスに触れようとして、そばに押し寄せたからであった。 11汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫んだ。 12イエスは、自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
これは、イエスが一般の人々を惹きつける力が非常に大きいことを示す要約である。これは、イエスを滅ぼそうとする宗教指導者たちとの対立を描いた先行箇所とは対照的である。人々は、イエスが住み、働いておられたガリラヤだけでなく、南のエルサレムやユダヤ、ヨルダン川の向こう側、さらにはティレやシドンのような異邦人地域からも来ていた。彼らは、イエスのしておられることを聞いたので、やって来たのだ。
あまりの群衆の多さに、イエスは弟子たちに舟を用意するように頼まなければならなかった。イエスの癒しの力を聞いた大勢の人々が、イエスに触れようとした。彼らはそれだけで癒されると思ったのだ。
「汚れた霊」に取りつかれた者たちが、彼の前にひれ伏して叫んだ:
「あなたは神の子だ!」
するとイエスは
…「自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。」
前述したように、「汚れた霊」に取りつかれた人々のこの呼びかけは、信仰の告白ではなく、敵対する「霊」の名前を正確に使うことによって、イエスの脅威的な力を退けようとする試みであった。
イエスは、人々がイエスの正体を明らかにする準備ができていないことを知っておられた。彼らの態度はまだ表面的なものであった。彼らは自分たちの目先の必要のために来たのであって、真の信者として来たのではなかった。与えるためでも、分かち合うためでもなく、得るために来たのだ。
にもかかわらず、イエスは彼らを追い返そうとされなかった。イエスだけが満たすことのできる大きな必要を彼らが持っていることを知っておられたからだ。イエスは彼らを憐れみ、彼らの人生に癒しを与えたいと願っておられた。
LivingSpaceより