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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第二十四月曜日(9/18)

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願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のために

1テモテ2:1
集会祈願

🌸 第一朗読 (一テモテ2.1-8)

 1〔愛する者よ、〕まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。 2王たちやすべての高官のためにもささげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです。 3これは、わたしたちの救い主である神の御前に良いことであり、喜ばれることです。 4神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます。 5神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです。 6この方はすべての人の贖いとして御自身を献げられました。これは定められた時になされた証しです。 7わたしは、その証しのために宣教者また使徒として、すなわち異邦人に信仰と真理を説く教師として任命されたのです。わたしは真実を語っており、偽りは言っていません。
 8だから、わたしが望むのは、男は怒らず争わず、清い手を上げてどこででも祈ることです。

🌸 答唱詩編 詩編66 典130 ④⑤

アレルヤ唱 典268 ㉑

🌸 福音朗読 (ルカ7.1-10)

ルカによる福音

 1〔そのとき、〕イエスは、民衆にこれらの言葉をすべて話し終えてから、カファルナウムに入られた。 2ところで、ある百人隊長に重んじられている部下が、病気で死にかかっていた。 3イエスのことを聞いた百人隊長は、ユダヤ人の長老たちを使いにやって、部下を助けに来てくださるように頼んだ。 4長老たちはイエスのもとに来て、熱心に願った。「あの方は、そうしていただくのにふさわしい人です。 5わたしたちユダヤ人を愛して、自ら会堂を建ててくれたのです。」 6そこで、イエスは一緒に出かけられた。ところが、その家からほど遠からぬ所まで来たとき、百人隊長は友達を使いにやって言わせた。「主よ、御足労には及びません。わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。 7ですから、わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください。 8わたしも権威の下に置かれている者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一人に『行け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます。また部下に『これをしろ』と言えば、そのとおりにします。」 9イエスはこれを聞いて感心し、従っていた群衆の方を振り向いて言われた。「言っておくが、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」 10使いに行った人たちが家に帰ってみると、その部下は元気になっていた。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 「百人隊長」と言えば、かつて、太平洋戦争終結後、日本でも見かけた駐留軍の司令官のような立場の人。誇り高いユダヤ人からすれば、神を知らない異邦人の代表ともいえるローマ軍の士官。しかし、ルカによれば、彼は、「ユダヤ人を愛して、自ら会堂を建ててくれた」、いわば、大恩人。その部下の一人が瀕死の状態にあり、ユダヤ人の長老をイエスのもとに送る。
 しかも、イエスが出向くことを知ると、今度は友人を送って言わせる、「御足労には及びません。わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません」と。何という低姿勢。それも、とってつけたような慇懃無礼ではなく、心底イエスを尊敬する人の言葉。「わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください」と。
 昔、第二バチカン公会議前のミサで、聖体拝領の前に信徒は唱えた、「主よ、われ汝をわが家に迎えるに堪えず、ただひと言のたまわば、わが心癒えん」と。まさに、主の御体をいただく前に、信徒がへりくだって唱えるにふさわしい言葉。
 さらに、百人隊長は続ける、「わたしも権威の下に置かれている者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一人に『行け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます。また部下に『これをしろ』と言えば、その通りにします。」と。イエスの言葉は、人間の常識を超える。しかし、それに全幅の信頼を寄せて受け止める人も、人間の想定を超える。神の言葉によって養われてきた選ばれた民、イスラエルではなく、ユダヤ人から蔑まれてきた異邦人を代表する男であるとは。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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