集会祈願
🌸 第一朗読 (1ヨハネ5:14-21)
使徒ヨハネの手紙
〔愛する皆さん、〕14何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対するわたしたちの確信です。 15わたしたちは、願い事は何でも聞き入れてくださるということが分かるなら、神に願ったことは既にかなえられていることも分かります。
16死に至らない罪を犯している兄弟を見たら、その人のために神に願いなさい。そうすれば、神はその人に命をお与えになります。これは、死に至らない罪を犯している人々の場合です。死に至る罪があります。これについては、神に願うようにとは言いません。 17不義はすべて罪です。しかし、死に至らない罪もあります。
18わたしたちは知っています。すべて神から生まれた者は罪を犯しません。神からお生まれになった方が、その人を守ってくださり、悪い者は手を触れることができません。 19わたしたちは知っています。わたしたちは神に属する者ですが、この世全体が悪い者の支配下にあるのです。 20わたしたちは知っています。神の子が来て、真実な方を知る力を与えてくださいました。わたしたちは真実な方の内に、その御子イエス・キリストの内にいるのです。この方こそ、真実の神、永遠の命です。 21子たちよ、偶像を避けなさい。
🌸 答唱詩編 詩編 典
アレルヤ唱 典
🌸 福音朗読 (ヨハネ3:22-30)
ヨハネによる福音
〔そのとき、〕イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。 23他方、ヨハネは、サリムの近くのアイノンで洗礼を授けていた。そこは水が豊かであったからである。人々は来て、洗礼を受けていた。 24ヨハネはまだ投獄されていなかったのである。 25ところがヨハネの弟子たちと、あるユダヤ人との間で、清めのことで論争が起こった。 26彼らはヨハネのもとに来て言った。「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。みんながあの人の方へ行っています。」 27ヨハネは答えて言った。「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。 28わたしは、『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。 29花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。 30あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
明日、公現後の主日に教会は「主の洗礼」をお祝いするが、今日の福音では、洗礼者ヨハネについて、ヨハネ福音が伝える箇所が読まれた。共観福音書では、イエスが活動を始められたとき、洗礼者ヨハネは、すでにヘロデに捕らえられ、牢獄にあったとされている。しかし、ヨハネ福音では、洗礼者ヨハネとイエスが同じ時期に、洗礼を授けておられたことになっている。洗礼を授けていた場所は、ヨハネは、ガリラヤに近い、「サリムに近いアイノン」、他方、イエスはヨルダン川の南、ユダヤ地方で、いずれにしても、二人は出会うことがなかったらしい。
今日の福音では、洗礼者ヨハネの言葉が中心。ヨハネは、ユダヤ人に対して、自分はメシアではなく、メシアが来る前に遣わされた者、イエスの介添え人(友)に過ぎず、「あの方は栄え、わたしは衰えねばならない」と言う。ヨハネは、自分の栄光を求めるのではなく、もっぱら、花婿であるイエスに付き添うもので、その声を聞いて喜び、その喜びで満たされる、と言う。
主イエスは、人々の間に立ち混じって、へりくだって洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた。ヨハネは自分に与えられた役割に徹し、それを喜びとし、人生を全うされた。はたして、わたしたちは、どうだろうか。お二人の姿を思い起こし、お二人のような謙遜な心をもって、主の洗礼の祝日を迎えることができるよう祈ろう。(S.T.)