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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第五金曜日(2/9)

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「エッファタ」

マルコ7:34
集会祈願

🌸 第一朗読 (列王記上11.29-32、12.19)

  29そのころ、ヤロブアムがエルサレムを出ると、シロの預言者アヒヤが道で彼に出会った。預言者は真新しい外套を着ていた。野には二人のほかだれもいなかった。 30アヒヤは着ていた真新しい外套を手にとり、十二切れに引き裂き、 31ヤロブアムに言った。
 「十切れを取るがよい。イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはソロモンの手から王国を裂いて取り上げ、十の部族をあなたに与える。 32ただ一部族だけは、わが僕ダビデのゆえに、またわたしが全部族の中から選んだ都エルサレムのゆえにソロモンのものとする。
19このようにイスラエルはダビデの家に背き、今日に至っている。

🌸 答唱詩編 詩編81 典162 ④⑤

アレルヤ唱 典270 51

🌸 福音朗読 (マルコ7.31-37)

マルコによる福音

 31〔その時、〕イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。 32人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。 33そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。 34そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。これは、「開け」という意味である。 35すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。 36イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされた。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます言い広めた。 37そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 耳が聞こえず、口が利けない、いわゆる聾唖者、を癒す話し。高齢で難聴になる方は珍しくないが、発話に問題のある方は多くない。高齢、あるいは、病気のために両者が重なる場合もあるが、生来、そうしたハンディをもっておられる方は、どれほど、辛い思いをしておられるだろうか。聴覚に問題があれば、周囲の音が耳に入らず、不安に襲われる。それに発話の問題が重なれば、自分の思いを言葉で表現できず、人とコミュニケーションがとれないことから、不満といらだちが募る。
 イエスは、そうした苦しみを抱えた人を、「エッファタ」(開け)の一言で自由にしておやりになった。その喜びはどれほどだっただろうか。
 しかし、文字通りの聴覚障害、発話障害がなくても、相手の言おうとしていることが理解できない、真意がわからなければもどかしさを感じる。また、相手を生かし、慰め、希望を与える言葉を語れず、相手を傷つけ、落ち込ませ、失望させる言葉ばかり語れば悔いが残る。
 さらに言えば、神の言葉を正しく聞くことができず、神が望まれるような言葉を返すことができない、そのような状態、結局、神とのコミュニケーションが失われた状態は、もっと苦しいのではないか。相手が人にせよ、神にせよ、コミュニケーションが取れない状態、要するに断絶した孤立状態、それこそが、人間にとって最も苦しい状況ではないか。そして、そこからの究極的な解放は神の恵みによることを思い、必要な恵みをへりくだって祈り求めよう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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