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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第二十七金曜日(10/13)

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神の国はあなたたちのところに来ている

ルカ11:20
集会祈願

🌸 第一朗読 (ヨエル1.13-15、2.1-2)

13祭司よ、粗布を腰にまとって嘆き悲しめ。
祭壇に仕える者よ、泣き叫べ。
神に仕える者よ、粗布をまとって夜を明かせ。
献げ物の穀物とぶどう酒は、もはや
あなたたちの神の宮にもたらされることはない。
14断食を布告し、聖会を召集し
長老をはじめこの国の民をすべて
あなたたちの神、主の神殿に集め
主に向かって嘆きの叫びをあげよ。
15ああ、恐るべき日よ
主の日が近づく。
全能者による破滅の日が来る。
1シオンで角笛を吹き
わが聖なる山で鬨の声をあげよ。
この国に住む者は皆、おののけ。
主の日が来る、主の日が近づく。
2それは闇と暗黒の日、雲と濃霧の日である。
強大で数多い民が
山々に広がる曙の光のように襲ってくる。
このようなことは、かつて起こったことがなく
これから後も、代々再び起こることはない。

🌸 答唱詩編 詩編50 典171 ①②

アレルヤ唱 典271 ㉒

🌸 福音朗読 (ルカ11.15-26)

ルカによる福音

  15〔そのとき、イエスは悪例どもを追い出しておられたが、人々の中には、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している」と言う者や、 16イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。 17しかし、イエスは彼らの心を見抜いて言われた。「内輪で争えば、どんな国でも荒れ果て、家は重なり合って倒れてしまう。 18あなたたちは、わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出していると言うけれども、サタンが内輪もめすれば、どうしてその国は成り立って行くだろうか。 19わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。 20しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。 21強い人が武装して自分の屋敷を守っているときには、その持ち物は安全である。 22しかし、もっと強い者が襲って来てこの人に勝つと、頼みの武具をすべて奪い取り、分捕り品を分配する。 23わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている。」
 24「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。 25そして、戻ってみると、家は掃除をして、整えられていた。 26そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を連れて来て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 祈りについての話から、一転して、イエスの行われる不思議な業に対する人々の反応と、イエスの対応について。

 様々な癒しの業や悪霊を追い出す出来事を経験して、多くの群衆はイエスを信じたが、中には悪霊の頭ベルゼブルの力によって悪霊を追い出すと、難癖をつける人(マルコでは、エルサレムから来た律法学者)がいた。

 ベルゼブルという名は、旧約聖書に出る、カナン人が礼拝していた神の名。イエスは、悪霊が悪霊を追い出していたら、彼らは一体どうなるのか、と反論。そして、言われる、「わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ」と。「神の指」とは、神ご自身の力、世界を創造される神の手(「あなたの指のわざである天を仰ぎ」詩8)を指す言葉。イエスは、その神の力をもって、不思議を行っておられる。

 しかし、人間は、つい、自分に理解できないこと、自分の慣れ親しんできた考え方、生き方と違うものが提示されたとき、それを素直に受け入れるより、様々な理由付けを行って、それを否定したり、曲解したりしようとする。経験が豊かで、知識も豊富な人に限って、そうした傾向をもつかもしれない。

 イスラエルの人々にとって、神が人となるということ、人となられた神が、今ここで神の力をもって不思議を行うということは、容易に受け入れることのできないものだった。わたしたちも、この根本的な秘儀を、素直な心で認め受け入れ、信じる恵みを祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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