Generic filters
Exact matches only
Filter by content type
Comments
Attachments

教皇の意向:地球の叫び (9月)

年間第三十三木曜日(11/23)

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

お前も平和への道をわきまえていたなら……

ルカ19:42
集会祈願

🌸 第一朗読 (一マカバイ2.15-30)

 15〔その日、〕背教を強いる王の役人たちが、異教のいけにえを献げさせるためにモデインの町にやって来た。 16多くのイスラエル人が彼らを迎えに出、マタティアとその息子たちも集められた。 17そこで王の役人たちは、マタティアに言った。「あなたはこの町では有力な指導者であり、御子息や御兄弟の信望もあつい。 18率先して王の命令を果たしてもらいたい。これはすべての民族が実行しているもので、ユダの人々も、エルサレムに残留している者たちも行っているのだ。そうすれば、あなたや御子息たちは王の友人と認められ、金銀、その他多くの報奨を受ける栄誉にあずかるであろう。」
 19マタティアは大声でこれに答えて言った。「たとえ王の領土内に住む全民族が王に従い、各自その先祖の宗教を捨てて王の命令に服したとしても、 20このわたしと息子たち、同胞たちはわたしたちの先祖の契約を守って歩みます。 21律法と掟を捨てるなど、論外です。 22わたしたちの宗教を離れて右や左に行けという王の命令に、従うつもりはありません。」
 23マタティアが語り終えたとき、一人のユダヤ人が一同の前に進み出て、王の命令に従いモデインの異教の祭壇にいけにえを献げようとした。 24これを見たマタティアは律法への情熱にかられて立腹し、義憤を覚え、駆け寄りざまその祭壇の前でこの男を切り殺した。 25またその時、いけにえを強要しに来ていた王の役人の一人をも殺し、この祭壇を引き倒した。 26それは、あのサルの子ジムリに対してピネハスがしたような、律法への情熱から出た行為であった。 27マタティアは町の中で大声をあげて言った。「律法に情熱を燃やす者、契約を固く守る者はわたしに続け。」 28こうしてマタティアと息子たちは、家財一切を町に残したまま、山に逃れた。
29-30一方、これと時を同じくして、義と公正を求める多くの者が、妻子や家畜を伴って、荒れ野に下り、そこに住んだ。災いが迫って来たからである。

🌸 答唱詩編 詩編50 典171 ①③

アレルヤ唱 典261 ③

🌸 福音朗読 (ルカ19.41-44)

ルカによる福音

 41エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、 42言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。 43やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め寄せ、 44お前とそこにいるお前の子らを地にたたきつけ、お前の中の石を残らず崩してしまうだろう。それは、神の訪れてくださる時をわきまえなかったからである。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 エルサレム旧市街の東に位置する神殿跡には、現在、金色に輝くドームをもつイスラム教のモスクが立っている。その東、オリーブ山の中腹には、小さな祠のような教会(Dominus flevit)が立っていて、まさに、今日のルカ福音が記している、「都が見えたとき、イエスはその都のために泣いた」場所とされる。
 今日の箇所の少し前では、イエスが、エルサレムの手前にある村で人々から大歓迎を受けたことを記している。その時も、ファリサイ派の人々は、イエスに、「お弟子たちを叱ってください」と言うと、イエスは、「もしこの人たちが黙れば、石が叫び出す」と答えられたことをルカは記している。
 イエスを歓迎する人と、イエスに難癖をつける人。イエスの言葉、病める人や貧しい人に近づき、癒しの恵みを注ぐイエスに感動する庶民と、自分たちこそが神を知り、神の道を説くと自認し、イエスの言動をことごとく批判し亡き者にしようとする指導者層。
 人間の世界には、いつもこうした二つのグループが存在するのだろうか。イエスは、神の訪れを認めようとしない人々によって、彼らの信仰の中心であり、誇りであったエルサレム神殿が滅ぼされ、人民皆が苦しむことを涙のうちに受け入れられた。しかし、神は、かつて、捕囚のイスラエルに復興の恵みを与え、イエスを否んだペトロを赦された。いつの日か、パウロの言うように、イエスを受け入れなかった人々が、回心の恵みに与ることを心から信じる恵みを祈ろう。(S.T.)

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

コメントする