聖アガタおとめ殉教者
集会祈願
🌸 第一朗読 (ヘブライ13.15-17、20-21)
15〔皆さん、〕イエスを通して賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえる唇の実を、絶えず神に献げましょう。 16善い行いと施しとを忘れないでください。このようないけにえこそ、神はお喜びになるのです。
17指導者たちの言うことを聞き入れ、服従しなさい。この人たちは、神に申し述べる者として、あなたがたの魂のために心を配っています。彼らを嘆かせず、喜んでそうするようにさせなさい。そうでないと、あなたがたに益となりません。
20永遠の契約の血による羊の大牧者、わたしたちの主イエスを、死者の中から引き上げられた平和の神が、 21御心に適うことをイエス・キリストによってわたしたちにしてくださり、御心を行うために、すべての良いものをあなたがたに備えてくださるように。栄光が世々限りなくキリストにありますように、アーメン。
🌸 答唱詩編 詩編23 典123 ①④
アレルヤ唱 典272 ㉖
🌸 福音朗読 (マルコ6.30-34)
マルコによる福音
30〔そのとき、〕使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。 31イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。 32そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。 33ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、すべての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた。 34イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
「使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちの行ったことや教えたことを残らず報告した。」実に美しい情景。かつて司祭として過ごした第三修練中に、実習を終えて戻ってきたとき、修練長にすべてを報告し、互いに経験を分かち合ったことを思い出す。主は、その時、「あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われる。
人々に奉仕し、自分に与えられた務めを全力で果たしたとき、人は必ず疲れを感じるもの。肉体的な休みが必要なだけでなく、自分自身に立ち戻って、心を癒すこと、仲間とともに、経験を分かち合うこと、これは誰にでも必要なことだが、つい忘れて働きすぎになるか、休む時間を得たとしても、人と分かち合う喜びを持たずに過ごしてしまいがちなのではないか。
イエス自身、忙しい日々の中でも、必ず「人里離れたところで」静かに過ごし、父なる神との親しい交わりをもっておられた。ましてや、使徒であり、弟子であるものも、そうした「休み」の時を大事にしなければならない。
マルコだけが記している、この言葉は、その直後に起こる出来事と無関係ではないだろう。イエスは、自分のもとに集まったおびただしい群衆のために、パンを与えるしるしを行われた。ミサの原点とも言える、この不思議な、目を見張る出来事は、父なる神との一体感なしにはありえなかったのではないか。(S.T.)