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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間二十二火曜日(9/1)

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わたしたちはキリストの思いを抱いています。

1コリント2:16b
集会祈願

???? 第一朗読 (一コリント2:10b-16)

 〔みなさん、〕“霊”は一切のことを、神の深みさえも究めます。 11人の内にある霊以外に、いったいだれが、人のことを知るでしょうか。同じように、神の霊以外に神のことを知る者はいません。 12わたしたちは、世の霊ではなく、神からの霊を受けました。それでわたしたちは、神から恵みとして与えられたものを知るようになったのです。 13そして、わたしたちがこれについて語るのも、人の知恵に教えられた言葉によるのではなく、“霊”に教えられた言葉によっています。つまり、霊的なものによって霊的なことを説明するのです。 14自然の人は神の霊に属する事柄を受け入れません。その人にとって、それは愚かなことであり、理解できないのです。霊によって初めて判断できるからです。 15霊の人は一切を判断しますが、その人自身はだれからも判断されたりしません。
16「だれが主の思いを知り、
主を教えるというのか。」
しかし、わたしたちはキリストの思いを抱いています。

???? 答唱詩編 詩編145 典63②③

アレルヤ唱 典271 ⑭

???? 福音朗読 (ルカ4:31-37)

ルカによる福音

 31〔そのとき、〕イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えておられた。 32人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。 33ところが会堂に、汚れた悪霊に取りつかれた男がいて、大声で叫んだ。 34「ああ、ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」 35イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、悪霊はその男を人々の中に投げ倒し、何の傷も負わせずに出て行った。 36人々は皆驚いて、互いに言った。「この言葉はいったい何だろう。権威と力とをもって汚れた霊に命じると、出て行くとは。」 37こうして、イエスのうわさは、辺り一帯に広まった。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana

???? 分かち合い

 新約聖書の中で主イエスが悪霊に取りつかれている人に対して悪霊を追い出す出来事はいくつか語られています。悪霊に取りつかれている人々の特徴は、社会で生きにくいというところにあります。ある者は自傷行為をし、ある者は暴力を振るい、ある者は突然に引きつけ発作を起こし、ある者は暴言を吐きます。これら「面倒な」人々と関わりたくない共同体から排除されています。

 現代で言えば、知的障害や、精神障害、発達障害、また癲癇などと呼ばれるかもしれません。あるいは悪い心で人々に傷をつけてしまうという悪霊の働きだと考えられています。古代人にとって病気や障害の差はほとんどなく、どちらも神の呪いの結果と受け止められていました。主イエスは神の呪いという考え方に切り込んでいきます。また、人から悪意や暴言、暴力などを動かせる力がある悪霊を追い出してくださいます。人々を悪霊の束縛から解放してくださいます。

 今日のこの人の場合は、おそらく悪態や暴言を吐いてしまうという性質が当時の医者にかかっても治らないので、周囲からは悪霊にとりつかれている状態と理解されていました。本人にしか分からないルールで語るので、その言葉が他人を傷つけるかどうかが想像できないのです。しかし、そのよくない態度に気づいても、自分の力で、なかなか直すことができません。

 彼はこの状態から癒されたい、解放されたいと心から願っていたでしょう。それで、主イエスに向かって叫びました。暴力的な言い方ですが、彼は主イエスがメシアであることを知っていました。そして、主イエスは、「黙れ。この人から出て行け」と命じます。すなわち、暴言的な言葉を話さないでくださいという意味を取ることができるではないかと思います。これにより、この男は暴言を吐いてしまう性質から抜け出ることができました。それで、悪霊は追い出されたということです。

 言ってはいけない言葉について黙り、言わなければならない真理を語ることは今日の福音によって強調されると思います。また、関係を断つ言葉ではなく、関係を作る言葉を用いることです。主イエスは私たちを助けてくださいという祈りを続けたいと思います。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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