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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第十五土曜日(偶数年)

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彼は傷ついた葦を折らず、

くすぶる灯心を消さない。

マタイ12:20
集会祈願

🌸 第一朗読 (ミカ2:1-5)

ミカの預言

災いだ、寝床の上で悪をたくらみ
悪事を謀る者は。
夜明けとともに、彼らはそれを行う。
力をその手に持っているからだ。
2彼らは貪欲に畑を奪い、家々を取り上げる。
住人から家を、人々から嗣業を強奪する。
3それゆえ、主はこう言われる。
「見よ、わたしもこの輩に災いをたくらむ。
お前たちは自分の首をそこから放しえず
もはや頭を高く上げて歩くことはできない。
これはまさに災いのときである。」
4その日、人々はお前たちに向かって
嘲りの歌をうたい
苦い嘆きの歌をうたって言う。
「我らは打ちのめされた。
主はわが民の土地を人手に渡される。
どうして、それはわたしから取り去られ
我々の畑が背く者に分けられるのか。」
5それゆえ、主の集会で
お前のためにくじを投げ
縄を張って土地を分け与える者は
ひとりもいなくなる。

🌸 答唱詩編 詩編27 典73④⑤

アレルヤ唱 典

🌸 福音朗読 (マタイ12:14-21)

マタイによる福音

ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。
15イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエスは皆の病気をいやして、 16御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。 17それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
18「見よ、わたしの選んだ僕。
わたしの心に適った愛する者。
この僕にわたしの霊を授ける。
彼は異邦人に正義を知らせる。
19彼は争わず、叫ばず、
その声を聞く者は大通りにはいない。
20正義を勝利に導くまで、
彼は傷ついた葦を折らず、
くすぶる灯心を消さない。
21異邦人は彼の名に望みをかける。」

奉納祈願

拝領祈願

🌸 分かち合い

 昨日は、安息日にイエスの弟子たちが麦の穂を摘んで食べたことが読まれたが、その次に記されているのは、イエスが手の萎えた人をいやしたこと。イエスの安息日の掟を無視するような振舞い、しかも、人々が集まる会堂で癒しの業を行ったことで、ファリサイ派の人々は「イエスを殺そうと相談した」とある。
 イエスは、そこを立ち去り、自分について来る群衆に、いやしのことを人々に言いふらさないようにと戒める。
 イエスが一体どなたなのか、伝統的な教えに凝り固まったファリサイ派の人々は、その枠組みの中でしか、考えず、それに沿わないイエスを受け入れようとしない。群衆は、群衆で、病気をいやしていただいた、その利益だけにとらわれてイエスを見ようとする。
 マタイは、そうでなく、預言者が暗示していた神の僕の姿をもって、イエスを捉えようとする。「わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。・・・争わず、叫ばず、・・傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない。異邦人が彼の名に望みをかける」。人々の期待と異なるメシア。自分の名声を誇示しようとせず、あくまで、控え目で、僕であることに徹する方。
 わたしたちも、どこかで、人間的な救い、力と富と名声を誇る、メシアを求めていないか。果たして、貧しさを愛し、侮辱を恐れず、謙遜なメシアを心に描いているだろうか。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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