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教皇の意向:子を失った親 (11月)

復活節第三土曜日(4/20)

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主よ、あなたは永遠の命の言葉を持っておられます

ヨハネ6:68
集会祈願

🌸 第一朗読 (使徒言行録9.31-42)

 31〔そのころ、〕教会はユダヤ、ガリラヤ、サマリアの全地方で平和を保ち、主を畏れ、聖霊の慰めを受け、基礎が固まって発展し、信者の数が増えていった。
 32ペトロは方々を巡り歩き、リダに住んでいる聖なる者たちのところへも下って行った。 33そしてそこで、中風で八年前から床についていたアイネアという人に会った。 34ペトロが、「アイネア、イエス・キリストがいやしてくださる。起きなさい。自分で床を整えなさい」と言うと、アイネアはすぐ起き上がった。 35リダとシャロンに住む人は皆アイネアを見て、主に立ち帰った。
 36ヤッファにタビタ――訳して言えばドルカス、すなわち「かもしか」――と呼ばれる婦人の弟子がいた。彼女はたくさんの善い行いや施しをしていた。 37ところが、そのころ病気になって死んだので、人々は遺体を清めて階上の部屋に安置した。 38リダはヤッファに近かったので、弟子たちはペトロがリダにいると聞いて、二人の人を送り、「急いでわたしたちのところへ来てください」と頼んだ。 39ペトロはそこをたって、その二人と一緒に出かけた。人々はペトロが到着すると、階上の部屋に案内した。やもめたちは皆そばに寄って来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたときに作ってくれた数々の下着や上着を見せた。 40ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。 41ペトロは彼女に手を貸して立たせた。そして、聖なる者たちとやもめたちを呼び、生き返ったタビタを見せた。 42このことはヤッファ中に知れ渡り、多くの人が主を信じた。

🌸 答唱詩編 詩編116 典97①②

アレルヤ唱 典

🌸 福音朗読 (ヨハネ6.60-69)

ヨハネによる福音

 60そのとき、弟子たちの多くの者は〕言った。「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」 61イエスは、弟子たちがこのことについてつぶやいているのに気づいて言われた。「あなたがたはこのことにつまずくのか。 62それでは、人の子がもといた所に上るのを見るならば……。 63命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。 64しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イエスは最初から、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだれであるかを知っておられたのである。 65そして、言われた。「こういうわけで、わたしはあなたがたに、『父からお許しがなければ、だれもわたしのもとに来ることはできない』と言ったのだ。」
 66このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった。 67そこで、イエスは十二人に、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた。 68シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。 69あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 長い「いのちのパン」の話の結び。やや、厳しいが、現実的な結語になっている。イエスの説明を聞いて、多くの弟子は言う、「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか」と。実際、12使徒の一人、ユダはイエスに信頼されながら、肝心なところで、イエスについてゆけず、自分の中の低い衝動に負け、イエスを裏切ってしまう。そこまで行かなくても、イエスの教えに素直に従うことができずに離れていった弟子が少なくなかった。
 イエスに最後までついてゆくか、離れてゆくか、何が決め手になるのだろうか。それは理屈ではなく、愛ではないか。それは、人間と神との関係について言えるし、人間同士、夫婦の間柄についても言える。これほど、豊かで、情報も溢れ、知的にも発達した時代、多くの夫婦関係が破綻し、別れて行く。性格の違い、価値観の違い、と説明される。しかし、実際は、愛の欠如ではないか。
 そもそも愛はどこからくるのだろうか。人間は、皆、なにがしかの愛をもって生まれてくる。しかし、その愛が成長するためには、糧が必要だ。それは、自分の中にないもの、外から与えられるもの。自分だけに目を向ければ、愛は成長しない。愛が成長するためには、自分を小さなものとし、心を開き受け入れることが必要。それができるかどうか、それが鍵なのだろう。へりくだって、自らの小ささ、弱さ、無力さを認めるとき、愛が成長する。「命を与えるのは“霊”である」とは、そのことを指すのではないか。ペトロのように、「わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます」と、いつも言えるように、恵みを願おう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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