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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

復活節第七木曜日(6/2)

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わたしに対するあなたの愛が彼らの内にあり、

ヨハネ17:26
集会祈願

🌸 第一朗読 (使徒言行録22.30、23.6-11)

 30〔その日、〕千人隊長は、なぜパウロがユダヤ人から訴えられているのか、確かなことを知りたいと思い、彼の鎖を外した。そして、祭司長たちと最高法院全体の召集を命じ、パウロを連れ出して彼らの前に立たせた。
 6パウロは、議員の一部がサドカイ派、一部がファリサイ派であることを知って、議場で声を高めて言った。「兄弟たち、わたしは生まれながらのファリサイ派です。死者が復活するという望みを抱いていることで、わたしは裁判にかけられているのです。」 7パウロがこう言ったので、ファリサイ派とサドカイ派との間に論争が生じ、最高法院は分裂した。 8サドカイ派は復活も天使も霊もないと言い、ファリサイ派はこのいずれをも認めているからである。 9そこで、騒ぎは大きくなった。ファリサイ派の数人の律法学者が立ち上がって激しく論じ、「この人には何の悪い点も見いだせない。霊か天使かが彼に話しかけたのだろうか」と言った。 10こうして、論争が激しくなったので、千人隊長は、パウロが彼らに引き裂かれてしまうのではないかと心配し、兵士たちに、下りていって人々の中からパウロを力ずくで助け出し、兵営に連れて行くように命じた。
 11その夜、主はパウロのそばに立って言われた。「勇気を出せ。エルサレムでわたしのことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」

🌸 答唱詩編 詩編16 典98 ①②

アレルヤ唱 典267 ⑥

🌸 福音朗読 (ヨハネ17.20-26)

ヨハネによる福音
 20〔そのとき、イエスは天を仰ぎ、祈って言われた。〕彼らのためだけでなく、彼らの言葉によってわたしを信じる人々のためにも、お願いします。 21父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください。彼らもわたしたちの内にいるようにしてください。そうすれば、世は、あなたがわたしをお遣わしになったことを、信じるようになります。 22あなたがくださった栄光を、わたしは彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。 23わたしが彼らの内におり、あなたがわたしの内におられるのは、彼らが完全に一つになるためです。こうして、あなたがわたしをお遣わしになったこと、また、わたしを愛しておられたように、彼らをも愛しておられたことを、世が知るようになります。 24父よ、わたしに与えてくださった人々を、わたしのいる所に、共におらせてください。それは、天地創造の前からわたしを愛して、与えてくださったわたしの栄光を、彼らに見せるためです。 25正しい父よ、世はあなたを知りませんが、わたしはあなたを知っており、この人々はあなたがわたしを遣わされたことを知っています。 26わたしは御名を彼らに知らせました。また、これからも知らせます。わたしに対するあなたの愛が彼らの内にあり、わたしも彼らの内にいるようになるためです。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 ヨハネ福音書は、最後の晩さんの席で起こったことを13~17章までの長い記録として伝えています。13~16章は主に「告別説教」と呼ばれる主イエスの遺言のような言葉です。そして17章で主イエスは父である神に向かって祈ります。まだ世にいる弟子たちが一つになるために祈ってくださいます。

 17章は次のように始まります。「主イエスはこれらのことを話してから、天を仰いで言われた。『父よ、時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すようになるために、子に栄光を与えてください』」(1節)。1-5節の祈りの中で、主イエスはまず、父である神とご自分との深い一致を確認するのです。これを前提して、弟子たちが一つになるために祈っておられます。

 この信じる人々の一致は、「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように」(21節)と言われる一致です。互いが互いのうちに住むという、主イエスと父との深い一致にあずかることなのです。23節で「(あなたが)わたしを愛しておられたように、彼らをも愛しておられた」とあります。また26節では「わたしに対するあなたの愛が彼らの内にあり、わたしも彼らの内にいる」と言われています。

 このように、「一つになる」ことは「愛する」ことと結ばれています。ヨハネ13章34節、15章12.17節に「互いに愛し合いなさい」という主イエスの新しい掟がありました。一つになるということは画一的になるということではなく、むしろ互いに深く結ばれ、互いに大切にし合い、そこに調和が生まれている、ということです。わたしたちキリスト信者の一致を考えるとき、このことは大切です。

 一つになるということは本当に理想的なことです。実は、これはありえないことだと思います。すべての人はみなそれぞれ違っているからです。けれども、主イエスのうちに、主イエスを信じる人々が一つになる可能性が有ると聖書は教えてくださいます。それは他者を受け入れること、相手を自分のように大事にすること、主イエスのように人を愛することという一つの意味ではないかと思います。これは頭の中で動くのではなく、心をもって実行することです。

 ミサを「一致の秘跡」ということがあります。ミサはキリストと私たち、キリストに結ばれた私たち同士の深い一致のしるしです。一つの食卓を囲み、一つのパンと一つの杯に共にあずかり、神からいただく恵みを皆が分かち合うところにある一致を表すものなのです。これも「一つになる」ということを考えるときのヒントになるでしょう。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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