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教皇の意向:子を失った親 (11月)

待降節第四主日(12/18)

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マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。

マタイ1:20
集会祈願

🌸 第一朗読 (イザヤ7:10-14)

イザヤの預言
10〔その日、〕主は更にアハズに向かって言われた。 11「主なるあなたの神に、しるしを求めよ。深く陰府の方に、あるいは高く天の方に。」
12しかし、アハズは言った。
「わたしは求めない。
主を試すようなことはしない。」
13イザヤは言った。
「ダビデの家よ聞け。
あなたたちは人間に
もどかしい思いをさせるだけでは足りず
わたしの神にも、もどかしい思いをさせるのか。
14それゆえ、わたしの主が御自ら
あなたたちにしるしを与えられる。
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み
その名をインマヌエルと呼ぶ。

🌸 答唱詩編 詩編24 典158 ②③④

🌸 第二朗読 (ローマ1:1-7)

使徒パウロのローマの教会への手紙
 1キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び出され、召されて使徒となったパウロから、―― 2この福音は、神が既に聖書の中で預言者を通して約束されたもので、 3御子に関するものです。御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、 4聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。 5わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。 6この異邦人の中に、イエス・キリストのものとなるように召されたあなたがたもいるのです。―― 7神に愛され、召されて聖なる者となったローマの人たち一同へ。わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。

アレルヤ唱 典257(第四主日A)

🌸 福音朗読 (マタイ1:18-24)

マタイによる福音
 18イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。 19夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。 20このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。 21マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」 22このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
23「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。」
この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。 24ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、〔た〕

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 待降節も残りわずか、降誕祭が来週に迫っています。今日の福音ではマタイが伝える救い主・メシアイエスの誕生の記事が読まれますが、あらためて人間が、心の奥底で待ち望んでいる救いについて考えてみたいと思います。

 どの時代にも、危機的状況というものがあります。国の存亡がかかっている危機は、現代においてもなくなっていません。今年は、特に、2月に突然始まったロシアによるウクライナ侵攻によって、ロシアの無謀ともいえる行動に批判的な欧米諸国と、ロシアを支持する勢力の間に今も続く緊張関係、また、東アジアでは、北朝鮮や中国の脅威に対する対抗措置が、今まさに、わたしたちの国の根本姿勢を揺るがす事態にまで、進展してきています。

 第一朗読で読まれたイザヤの預言が告げる有名な言葉も、紀元前8世紀、イスラエルの南王国ユダが、隣国からの脅威を前に、いかに祖国の存立を確かなものにするかで、当時の王アハズが預言者イザヤとの間で、かわした言葉を記しています。

 アハズは、王国を存続の危機から救うためにあらゆる方策を考えますが、預言者イザヤが勧める、神に信頼して「神からのしるし」を求めることをしませんでした。むしろ、迫りくる隣国からの脅威に抗して、大国アッシリアに援助(同盟)を求め、結局大国に隷属する道を選んでしまいます。しかし、イザヤは、神が示す救いの道、王国の将来を約束する新たな王の登場を預言します。「わたしの主が御自らあなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」と。確かに、アハズの後を継いだヒゼキヤ王は、祖国を唯一の神への信仰に立ち帰らせるために、大いに貢献した数少ない善王でした。しかし、僅かな復興の時を経て、ユダ王国は、アッシリアの後を継いだバビロニアに、滅ぼされることになります。

 国を失ったユダの人々は、捕囚の痛みの中で、また、祖国再建の苦しみの中で、そして、その後の新たな大国の支配のもとで、まことの救いをもたらすメシア王の到来を待ち望むことになるのです。

 それから、数世紀が経った紀元30年ごろ、ナザレから出た一人の男が、人々の間で病める人々を癒し、貧しい人や虐げられている人々に神の愛を説いて、多くの人々をひきつけますが、エルサレムの宗教指導者たちの反感を買い、捕えられ十字架刑に処せられました。人々が抱いた希望と夢は、無残にも打ち砕かれました。しかし、死後三日目に、イエスは弟子たちに現われ、自分が生きていることを示し、霊を受けた弟子たちが、この方こそ、約束されたメシアであると確信し、命を懸けて宣教し始めます。そして、人々の中で生き、人々を愛し、自らのすべてをささげたイエスこそ、約束された救い主であり、ダビデの子孫として生まれたメシア、神の子・インマヌエルだと宣言したのです。

 神がもたらす救いは、人々が頼ろうとする力、武力や権力による支配から来るものではなく、人間の目から見れば、まったく無力で、価値がないと思われる、幼児を通してやってくることを、神の子の受肉によって神はお示しになります。世界中の人々が祝うクリスマスのまことの意味は、表面的な華やかさや、一時的な祝祭ムードではなく、人間の置かれた現実に、ひそやかに同伴される「人の子」の誕生を祝うことです。「インマヌエル」とは、神がともにおられる、という意味です。どんな悲惨な、人々から無視され、差別され、疎まれた人であっても、イエスはその人に寄り添い、力づけ、救いへと導かれました。救いは、そのように、人々に近づき、寄り添い、神の愛を注がれたイエスのように、兄弟姉妹を受け入れ、愛することにあることを、あらためて心に銘記しなければなりません。

 クリスマスはただ、2000年前にあった出来事ではありません。人々の世界が続く限り、復活されたキリストの霊は、今も、人々とともに、生き働いておられます。ヨセフが、そしてマリアが、その不思議な誕生を、信仰の心をもって、受け止めたように、わたしたちが生きる、ありのままの現実の中に、その神が生きて働いておられることを信じ、そこから、真の平和への道が開かれることを、クリスマスにあたって、一層深く、そして、一人でも多くの人が悟る恵みを祈りましょう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

1 comments

  1. 今日は、地元の教会ではミサはなく、雪も降って来て未だスタットレスタイヤも履いてないので遠出せずに、地元のプロテスタント教会の礼拝に出た。ミサの時間は子ども礼拝の時間だったので子どもたちと礼拝した。
    たくさんの子どもたちの中にいると自然に幸福になり、祈るということを意識しなくても神を感じ、感謝している自分に気づく。

    英国大使が日本に対し、安全保障の観点から死刑制度の廃止を求めた。
    教会は墮胎の脱法行為である人工妊娠中絶をやめるよう求めている。
    命を生きている人間としては当然のことだ。

    殺されることを回避し、命を守るために行われる正当防衛としての武力行使よりも罪深い、
    法律家と医師というプロフェッショナルによる、完全なコントロール下における大量殺人を、まず、やめるべきだろう。

    人工妊娠中絶により日本だけでも年間10万人以上の子どもたちが殺されている事実を直視しよう。

    墮胎・死刑・戦争。
    この優先順位で、身近な大量殺人を減らしていくこと。
    明るい未来への第一歩だと思う。

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