集会祈願
🌸 第一朗読 (一ヨハネ1:5~2:2)
使徒ヨハネの手紙
5わたしたちがイエスから既に聞いていて、あなたがたに伝える知らせとは、神は光であり、神には闇が全くないということです。 6わたしたちが、神との交わりを持っていると言いながら、闇の中を歩むなら、それはうそをついているのであり、真理を行ってはいません。 7しかし、神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。 8自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません。 9自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。 10罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とすることであり、神の言葉はわたしたちの内にありません。
2-1わたしの子たちよ、これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。たとえ罪を犯しても、御父のもとに弁護者、正しい方、イエス・キリストがおられます。 2この方こそ、わたしたちの罪、いや、わたしたちの罪ばかりでなく、全世界の罪を償ういけにえです。
🌸 答唱詩編 詩編30 典65 ①②
アレルヤ唱 典258(幼子殉教者)
🌸 福音朗読 (マタイ2:13-18)
マタイによる福音
13占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」 14ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、 15ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
16さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。 17こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。
18「ラマで声が聞こえた。
激しく嘆き悲しむ声だ。
ラケルは子供たちのことで泣き、
慰めてもらおうともしない、
子供たちがもういないから。」
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
今日の福音朗読には、二つのテーマがあります。一つは、幼子イエスの命を狙うヘロデの手から逃れるためヨセフとマリアがエジプトに避難したこと。もう一つは、エルサレム周辺にいる2歳以下の男子がヘロデによって殺害されたということ。
イエスの降誕の直後に起きたこの出来事は、人となられた神の子が、その誕生の始めから、人間が経験する厳しく、生々しい現実のただ中に、身を置かれたことを考えさせます。
今年一年の間に起きた国内外の自然災害によって、尊い家族や家・財産を一瞬にして失い、不自由な避難生活を余儀なくされた方々のことを思い起こしましょう。また、ウクライナでの戦争により、危険を冒して、他国に避難し、今も不自由な生活を強いられている多くの人々のことも思いましょう。そうした方々の苦しみ、犠牲が、主ご自身の経験された苦しみと無関係でないことを心に留めましょう。
また、幼子イエスが避難生活を送る間に、ヘロデの手によって命を奪われた幼子たちのように、悪意をもった人々に襲われ、尊い命を奪われた多くの犯罪被害者、施設内での管理の不行き届きの犠牲となった外国籍の人々、親や大人の無関心によって、幼い命を断たれた子どもたち、そして、障害や疾病の理由で、あるいは、親の自己中心的な判断によって、出生以前に命を抹殺された嬰児たちのためにも祈りましょう。そうした犠牲となった人々にも、人となられた神の子イエスが愛の眼差しを向け、復活の恵みがその人々にも及びますよう祈りましょう。(S.T.)